リスクマネジメント

基本的な考え方・方針

オリンパスグループは、経営理念、経営戦略等を含めた「経営の基本方針」を実現するためのリスクマネジメントの取り組みを実施しています。具体的には、「リスクマネジメントおよび危機対応⽅針」および関連規定に基づき積極的かつ適切なリスクテイクによる企業の持続的成⻑や価値創出に繋げる“攻め”と、不正や事故の防⽌という“守り”の両⽅の視点で、リスクマネジメントを⾏っています。
また、予期せぬインシデントが発⽣した際にも企業価値への影響を最⼩限にとどめるために、危機管理プロセスを整備しています。

リスクマネジメントおよび危機対応方針

リスクマネジメントおよび危機対応方針

推進体制

リスクマネジメント体制(2023年3月期)

リスクマネジメント体制においては、グローバルなリスクマネジメント体制を構築し、経営戦略ほか当社の事業⽬標の達成に影響を与えうるリスクの分類を定義し、各リスク分類を管掌する執⾏役を明確にしています(リスクアシュアランスの確⽴)。各執⾏役は管掌するリスク分類に付随するリスクを許容範囲に収めるために必要な各種活動(組織体制の整備、プロセスの整備、重点施策の策定・実行など)を遂⾏します。

2023年4月よりGRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)に関する4つの機能(リスク&コントロール、コンプライアンス、プライバシー、情報セキュリティ)を統括する新組織を発足しました。機能間の連携を高めることで、執行機能におけるリスクマネジメント体制をさらに強化します。

仕組み・取り組み

リスクマネジメント

リスクマネジメントのプロセスをリスクアセスメント(リスクの特定、分析、評価およびリスク対応策の設定)、リスク対応策の実⾏、モニタリングおよびレポーティング、改善のPDCAサイクルで運⽤しています。リスクアセスメントは、年度計画策定プロセスに連動させ、全社共通の評価基準を⽤いてリスクを評価し、全社のリスクを可視化、⼀元管理しています。また、グループの重要リスクについてはその対応状況を定期的にグループ経営執⾏会議、取締役会および監査委員会へ報告し、継続的にモニタリングしています。

危機管理

オリンパスグループでは、経営に影響を及ぼす可能性のあるインシデントは、速やかに社⻑他経営陣に報告し、責任者が関連部署と連携して適切に対応しています。また、有事の発生を想定した年次訓練を通じて、その対応プロセスの確認と修正を継続しており、大規模な自然災害などが発生した際の被害を最小限に抑えるよう努めています。
BCP(事業継続計画)においては、バリューチェーンをより強く意識した実践的な計画の構築を目指しています。これを支えるために、「BCP/BCM整備ガイドライン」を策定するなど、常にBCPの改善に取り組んでいます。さらに、BCPの実効性を⾼める教育・訓練も継続的に実施しています。
これからも、従業員をはじめ、医療従事者や患者の皆さま、そしてコミュニティの健康と安全を最優先に考え、製品とサービスの供給を維持するために、最善の対策を講じ続けます。