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2000年 2月 8日
吸収されて自家骨に置換する人工骨
「骨補填材 オスフェリオン」(OSferion)の顆粒タイプを新発売
オスフェリオン イメージ オスフェリオン
「骨補填材 オスフェリオン」 顆粒タイプ
オリンパス光学工業株式会社(社長:岸本 正壽)は、1999年4月に「骨補填材 オスフェリオン」(OSferion)を導入して以来、高純度のβ-TCP(β-リン酸三カルシウム)を主成分とし、「生体に移植補填後に吸収され自家骨に置換される」全く新しい人工骨として大変好評を頂いております。このたび従来のブロック体に加えて、ドクターから要望の強かった充填箇所の隙間を補うことができる「骨補填材 オスフェリオン」顆粒タイプを新発売し、適用拡大を図ります。
人工骨補填材は、骨腫瘍摘出や骨折等の外傷によって生じる骨欠損部への補填として使われています。これまでの人工骨は、移植後も長期に渡り体内に異物として残留するのに対して、「骨補填材 オスフェリオン」は移植後に自分の骨として吸収され置き換わるリモデリング(※1)の機能を最大の特徴としております。この度発売します「骨補填材 オスフェリオン」顆粒タイプも、従来のブロック体と同様に気孔率75%の多孔質体のため、自分の骨として吸収され置換される性質があります。
従来症例に於いては、生体への残留を避ける等の理由により人工骨を用いず、患者本人から採骨した自家骨を移植、あるいは自家骨と人工骨の混合物を移植するケースもありましたが、「骨補填材 オスフェリオン」顆粒タイプは、従来のブロック体と様々な症例で混合して充填できるため、自家骨移植の必要をなくす、あるいは最小限にすることができます。この結果、患者への外科的侵襲が軽減され患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上が期待されます。
製品名 発売日
「骨補填材 オスフェリオン」顆粒タイプ
G1-1(0.5~1.5mm顆粒、1g入)
G1-5(0.5~1.5mm顆粒、5g入)
G2-1(1.0~3.0mm顆粒、1g入)
G2-5(1.0~3.0mm顆粒、5g入)
2000年 5月 1日
(※1) リモデリング: 骨本来の組織・構造が再形成される機能を言います。「骨補填材 オスフェリオン」は、β-TCPを高純度に精製し気孔率を約75%にしたことから、リモデリングとともに吸収され自家骨(自分の骨)に置換されます。骨本来の構造の再生が進行することにより骨補填部の機械的性質も骨本来のものに近づきます。また、生体適合性が高く、優れた骨伝導能(骨を呼び込み、骨形成を促進する性質)と吸収性を併せ持っています。
「骨補填材 オスフェリオン」の主な医学的効果
  1. 患者QOLの向上。
    自家骨移植の必要をなくす、あるいは採骨量を最小限にすることができ、患者への外科的侵襲が軽減されます。

  2. 骨本来の組織・構造が再形成される。
    疾患部位に変更がある場合、治癒過程で変形改善の妨げとなりにくい材料です。また、補填した材料が自家骨に置換されるため、骨の成長期にある患者にも適しています。

  3. 術後の長期的なフォローアップの必要性が減少する。
    自家骨への置換が優れているため、残留物によるX線診断の妨げとなりにくいので、治癒の判断が行いやすく、長期的なフォローアップの必要性が減少します
「骨補填材 オスフェリオン」顆粒タイプの主な仕様
分子式 Ca3(PO4)2
分子量 310.18
一般名 β-リン酸三カルシウム
外観・性状 白色を呈する多孔質体
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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