本文の始まりです


2002年12月17日
ファイバースコープとビデオスコープの融合
ハイブリッド型気管支内視鏡を実現
~気管支の中枢から末梢までの検査・処置をサポート~
新時代の気管支ビデオスコープシステム
「EVIS LUCERA BF-260 シリーズ」
ハイブリッド型気管支内視鏡EVIS LUCERA気管支ファイバースコープ BF TYPE XP260F 気管支ビデオスコープシステム EVIS LUCERA BF-260 シリーズ
ハイブリッド型気管支内視鏡
EVIS LUCERA
気管支ファイバービデオスコープ
「BF TYPE XP260F」
気管支ビデオスコープシステム
「EVIS LUICERA BF-260 シリーズ」
オリンパス光学工業株式会社 ( 社長:菊川 剛 ) は、ファイバースコープの細さとビデオスコープの観察性能・操作性を融合したハイブリッド型気管支内視鏡をラインアップし、中枢から末梢に至る幅広い気管支領域の検査・処置をサポートする気管支ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA BF-260 シリーズ」を2003年 1月31日から発売します。
近年増加している呼吸器疾患に対する低侵襲な診断・治療手段として欠かすことができない気管支内視鏡の診断能力を更に向上させる為、ラインアップ全体の細径化と高画質化を図りました。先端外径 5.9mm と 4.9mm の2機種のビデオスコープに加え、先端外径 4.0mm と 2.8mm の極細径ハイブリッドスコープをラインアップ。病変のある場所や検査・処置の目的に応じてこれら太さの異なる4種類のスコープを使い分けることが出来ます。当面は、国内の病院をターゲットに販売を開始し、順次、海外地域 *1(欧州及び中国、韓国等のアジア地域)への販売を予定しています。
尚、「EVIS LUCERA」本体は、消化器内視鏡システムと共通であり、病院内で機器を効率的に共有出来る為、医療機関にとって経済的メリットがあります。
*1 各国医療法規制に応じて申請予定
発売の概要
製品名 発売時期
気管支ビデオスコープシステム
「EVIS LUCERA」
2002年12月20日
EVIS LUCERA
気管支ビデオスコープ
2003年 1月31日
EVIS LUCERA
気管支ファイバービデオスコープ
(ハイブリッドスコープ)
2003年 1月31日
※内訳: ビデオシステムセンター、高輝度光源装置、モニターのセット(その他周辺機器は含まず)
主な特長
  • ファイバースコープの細径化技術とビデオスコープの観察性能・操作性を融合した、ハイブリッド型気管支内視鏡を開発
  • より細く、より高画質を実現したスコープラインアップ
  • 処置具挿入管路サイズの拡大により気管支内視鏡下の処置性能がアップ
  • 2.8mm,4.0mm,4.9mm,5.9mmと約1mm 刻みのバランスの取れた4機種のスコープラインアップを実現
  • 医療機関のネットワーク化に対応し、運営効率向上やトータルな情報管理をサポート
構造図
市場導入の背景
近年増加している呼吸器疾患に対し、気管支内視鏡検査は患者にとって低侵襲な検査・治療機器として広く普及しており、人々の健康に貢献しています。
現在、肺癌は癌全体の死亡率のトップです。近年、CT装置等の高性能化により肺末梢部の微小癌が多く発見されるようになり、気管支内視鏡を通じた組織採取による確定診断の重要性は益々高まっています。
弊社は肺末梢部病変に対する気管支内視鏡診断のニーズにお応えすべく、気管支ビデオスコープを更に細径化するために、ハイブリッド型気管支内視鏡を開発、患者にとってより苦痛の少ない検査の実現を目指すとともに、医療従事者にとってより使い易く、より幅広い診断・治療領域と高い診断精度の実現を目指した気管支ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA BF-260 シリーズ」を開発し、約5年振りにフルモデルチェンジしました。
主な特長の詳細
  1. ファイバースコープの細径化技術とビデオスコープの観察性能・操作性を融合した、ハイブリッド型気管支内視鏡を開発
    スコープの操作部内にCCD(電荷結合素子)を内蔵し、挿入部にはファイバースコープを採用したことにより、ファイバースコープでしか実現出来ない細さとビデオスコープの観察性能と操作性を両立しました。従来のファイバースコープと外付けカメラとの組合せ時と比較して大幅な軽量化(約半分)に加え、機器の接続や調整等の手間もなく、常に最適な画面サイズやフォーカスを得ることが出来ます。

  2. より細く、より高画質を実現したスコープラインアップ
    主力機種である BF TYPE 260 は従来機種( BF TYPE 240 )と比較して約1mm の細径化を実現し、高画質を維持しながら優れた挿入性を兼ね備えた汎用スコープに進化しました。

  3. 処置具挿入管路サイズの拡大により気管支内視鏡下の処置性能がアップ
    BF TYPE 1T260 は処置具挿入管路サイズが従来機種の内径 2.6mm から 2.8mm にアップ。レーザー等の気管支内視鏡下の処置においても安定した吸引力を発揮します。また、当社バルーン付き超音波プローブ「UM-BS20-26R」が挿通可能となり、近年注目されている気管支超音波検査がより身近なものになります。

  4. 2.8mm,4.0mm,4.9mm,5.9mm と約1mm 刻みのバランスの取れた4機種のスコープラインアップを実現
    気管支は末梢部に行けば行くほど細くなっており、病変の場所や検査・処置の目的に応じて適した太さのスコープを選択する必要があります。「EVIS LUCERA BF-260シリーズ」では 2.8mm から 5.9mm まで約1mm 刻みで4種類のスコープをバランス良くラインアップしています。

  5. 医療機関のネットワーク化に対応し、運営効率向上やトータルな情報管理をサポート
    スコープには使用回数など各種情報を蓄積できるメモリチップを新たに搭載します。同時発売する内視鏡検査部門向けコンピュータネットワークシステム「内視鏡業務支援システム Solemio ENDO(ソレミオ エンド)」との接続で、内視鏡デジタル画像の保存だけでなく、病院医事会計システムとの検査情報の相互通信、更には、スコープの使用来歴(将来的には洗滌消毒来歴も可能に)など検査機器情報の効率的な管理を実現します。「EVIS LUCERA」を核とした内視鏡検査室のネットワーク化を推進し、医療費削減や医療過誤などへの対応が急務とされている医療機関の運営効率向上とトータルな情報管理をサポートします。
主な仕様
  1.気管支ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA BF-260 シリーズ」
【ビデオシステムセンター CV-260(A) 】
形状寸法 370 (W) x 72 (H) x 465 (D) mm
質量 9.2 kg
消費電力 150VA
映像信号出力 HDTV ( RGB or YPrPb )
SDTV ( RGB : 1、Y/C : 1、NTSC : 1 )
主な機能 適応型 IHb 色彩強調、IHb 擬似カラー表示、構造強調、電子ズーム、動画色ずれ補正、フラッシュレリーズ、オート測光、プリフリーズ、オートホワイトバランス
【ビデオシステムセンター CV-260(B) 】
形状寸法 370 (W) x 72 (H) x 465 (D) mm
質量 8.8 kg
消費電力 150VA
映像信号出力 SDTV ( RGB : 1、Y/C : 1、NTSC : 1 )
主な機能 構造強調、電子ズーム、プリフリーズ、オート測光、オートホワイトバランス
【高輝度光源装置 CLV-260 】
形状寸法 381 (W) x 162 (H) x 540 (D) mm
質量 15 kg
消費電力      500VA
ランプ キセノン 300W
主な機能 ±8段階自動調光レベル調整、強・中・弱3段階送気、非常灯自動切替
【高解像 LCD モニター OEV181H 】
形状寸法 412 (W) x 391 (H) x 120 (D) mm
質量 9.3 kg
消費電力 85VA
映像信号入力 RGB、YPrPb、Y/C、NTSC
画面サイズ 18.1 型
主な機能 ハイビジョン信号、プログレッシブ信号対応、170°広視野角
  2.EVIS LUCERA 気管支ビデオスコープ
【 BF TYPE 260 】
光学系 視野角 120°(直視)
観察深度 3 - 100 mm
先端部 外径 4.9 mm
湾曲部 湾曲角 UP/DOWN 180°/ 130°
軟性部 外径 4.9 mm
有効長 600 mm
全長 870 mm
鉗子 チャンネル内径 2.0 mm
最小可視距離 3 mm
【 BF TYPE 1T260 】
光学系 視野角 120°(直視)
観察深度 3 - 100 mm
先端部 外径 5.9 mm
湾曲部 湾曲角 UP/DOWN 180°/ 130°
軟性部 外径 6.0 mm
有効長 600 mm
全長 870 mm
鉗子 チャンネル内径 2.8 mm
最小可視距離 3 mm
  3.EVIS LUCERA 気管支ファイバービデオスコープ
【 BF TYPE P260F 】
光学系 視野角 120°(直視)
観察深度 3 - 50 mm
先端部 外径 4.0 mm
湾曲部 湾曲角 UP/DOWN 180°/ 130°
軟性部 外径 4.4 mm
有効長 600 mm
全長 870 mm
鉗子 チャンネル内径 2.0 mm
最小可視距離 3 mm
【 BF TYPE XP260F 】
光学系 視野角 90°(直視)
観察深度 2 - 50 mm
先端部 外径 2.8 mm
湾曲部 湾曲角 UP/DOWN 180°/ 130°
軟性部 外径 2.8 mm
有効長 600 mm
全長 870 mm
鉗子 チャンネル内径 1.2 mm
最小可視距離 1.5 mm
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです