本文の始まりです


2006年3月14日
世界初の脳室ビデオスコープ
「VISERA脳室ビデオスコープ OLYMPUS VEF TYPE V」を発売
-先端CCDの搭載で、網目・干渉縞のない明るくクリアな観察画像を実現-
VISERA脳室ビデオスコープOLYMPUS VEF TYPE V
VISERA脳室ビデオスコープ
OLYMPUS VEF TYPE V
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌治人)は、世界初の脳室ビデオスコープ※1「VISERA脳室ビデオスコープ OLYMPUS VEF TYPE V」(以下、「VEF-V」)を3月15日から日本で販売致します。「VEF-V」は、スコープ先端部に超小型の高感度CCDを搭載することで、従来のファイバースコープのような網目や干渉縞がない明るくクリアな観察画像が得られます。また、スコープ操作部につながるケーブル類が一本化され、操作性が向上した上、高周波処置の安全性向上※2にも対応しています。
※1  2006年2月末時点、医療用内視鏡の分野において。オリンパス調べ。
  ※2  株式会社日本エム・ディ・エム製の高周波手術装置 EMF System「パル-I」との組み合わせによる。
発売の概要
製品名 発売日
VISERA脳室ビデオスコープ
OLYMPUS VEF TYPE V
2006年3月15日
主な特長の概要
1.  先端CCD搭載による、明るくクリアな観察画像
2.  ケーブル類の一体化による、操作性の向上
3.  高周波処置の安全性向上
市場導入の背景
検査や処置が可能な内視鏡は、患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上につながることから、消化器科、呼吸器科、泌尿器科、耳鼻咽喉科など幅広い分野で使用されています。
脳神経外科領域においても、内視鏡は、大学病院や専門病院を中心に、手術用顕微鏡との併用や内視鏡単体での検査・治療が行われております。内視鏡にも種類がありますが、目的に応じて、リレーレンズによって画像を伝達する硬性鏡とファイバーバンドルを利用した軟性鏡(ファイバースコープ)を使い分けています。例えば、挿入部が柔らかい軟性鏡は、頭蓋内を流れている髄液の循環異常である水頭症の低侵襲治療に用いられております。
ファイバースコープは、外径を細くしやすいというメリットがありますが、網目やモニター観察時の干渉縞により画質が劣るという課題がありました。市場では、画質の良さから、消化管検査で一般的になっているビデオスコープが待ち望まれていました。
当社は、1995年に脳神経外科向けのファイバースコープを販売して以来、市場ニーズである「高画質」を追求して参りました。このたび発売する「VEF-V」は、消化器内視鏡に代表される当社ビデオスコープのノウハウを活かした世界初の脳室ビデオスコープです。
主な特長の詳細
1.  先端CCD搭載による、明るくクリアな観察画像
  スコープ先端に、超小型の高感度CCDを搭載することで、ファイバースコープ特有の網目や干渉縞のない明るくクリアな画像が得られます。また、画質の伝達過程においては、レンズ枚数が少ないために画質の劣化を最小限に抑えられ、常に忠実な色再現が実現できます。
2.  ケーブル類の一体化による、操作性の向上
  従来、ファイバースコープでモニター観察を行う際は、映像ケーブル(TVカメラ装置につながるケーブル)とライトガイドケーブル(光源装置につながるケーブル)の2本のケーブルが操作部から出ていましたが、それを1本のケーブルに一体化したため、内視鏡の操作や術前のセッティングが簡略化し、手術効率の向上にもつながります。
また、操作部は左手/右手持ち、縦/横持ちを問わず、多様な手技や術者の好みに応じた把持が可能です。
右手・横持ち 左手・縦持ち
(左:右手・横持ち、右:左手・縦持ち)
3.  高周波処置の安全性向上
  内視鏡先端部に樹脂を採用し金属部品を排除することで、止血等の高周波処置具使用時の安全性を向上させています。なお、当高周波処置に関しては、株式会社日本エム・ディ・エム社製の高周波手術装置 EMF System「パル-I」との組み合わせにおいて品質確保をしております。
主な仕様
光学系 視野角 120°(直視)
観察深度 1.5~50mm
挿入部・湾曲部 先端部外径 Φ5.0mm
挿入部外径 Φ4.8mm
有効長 290mm
チャンネル径 Φ2.0mm
湾曲角 UP/DOWN   90°/90°
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです