本文の始まりです


2006年7月21日

オリンパス、グローバルな免疫検査分野に本格参入

~生化学検査システムとの相乗効果で事業拡大を目指す~

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、2006年7月から免疫検査市場へ本格参入いたします。従来の生化学分析装置の技術・ノウハウを活かした免疫検査装置「AU3000i」と専用試薬を欧州から発売し、順次、米国、日本、アジアとグローバルに事業拡大をはかります。既存の生化学検査装置、および顧客サポート体制との相乗効果によって、当社の臨床診断検査事業全体の売上拡大をはかります。なお将来は、次世代医療のひとつに位置づける、遺伝子検査の臨床への応用を目指します。

オリンパスは、近年の高齢化社会やQOL(生活の質)の向上といった社会的要因を背景に、当社の事業ドメインの一つである「医療・健康分野」に注力し、医療部門、ライフサイエンス部門ともに確実に売上・利益を伸ばしています。

21世紀はライフサイエンスの時代と言われており、当社も積極的にライフサイエンス関連事業への投資を行い、2桁の年成長率を遂げて、臨床診断検査事業は、約450億円のビジネスに成長しました。

当社が臨床診断検査事業に参入したのは、1971年です。以降、生化学検査を中心に全世界でビジネスを広げ、1989年からは試薬もラインアップし、開発・生産拠点は日本、ドイツ、フランス、アイルランドとグローバルに存在しています。しかも、それらの拠点間で装置と試薬のベストマッチングを図って市場に提供しているのが他社にはない当社の強みです。近年は、装置・試薬・メンテナンス・サポートサービスなどを一括して顧客に提供する「システムビジネス」、検査1テストごとに課金する「PRT(Pay per Reportable Test)」など、全世界的に厳しい医療環境の中において、顧客中心のビジネスを進めています。

当社は、生化学分析装置で培った自動化の技術、装置と試薬をシステムとして仕立てるノウハウを免疫検査装置に応用し、全世界でおよそ55億ドルといわれる免疫検査市場に本格参入いたします。まずは、欧州から、当社初の免疫検査装置「AU3000i」の発売を2006年7月から開始する予定です。その後は、各国の法規制認可次第、米国、日本、アジアへの導入を予定しています。当面は、甲状腺ホルモン、性ホルモン、腫瘍マーカーといった検査から参入し、以降、心筋マーカーなど検査対象を広げていく考えです。

免疫検査市場に参入することで、既存の生化学検査装置、及び顧客サポート体制との相乗効果を狙い、臨床診断検査事業全体で、3年後に600億円以上の売上を目指します。

なお、将来は、バイオ事業とのコラボレーションにより、当社が次世代医療の一つに位置づけている「遺伝子検査の臨床への応用」へと事業を展開し、テーラーメード医療の早期実現を目指します。

「AU3000i」の概要

発売時期
欧州: 2006年7月(米国、日本その他の地域は未定)

主な特長
1)高い処理能力 24項目同時フルランダムアクセスにより、240テスト/hを実現
2)高い信頼性 サンプル詰まり検知の搭載による、データ信頼性の確保
自己診断機能の充実によるダウンタイムの削減
2次元バーコード採用による、試薬情報管理の充実
3)優れた操作性 生化学検査装置のAUシリーズと共通化して、変わらぬ操作性を実現
基本仕様
測定項目 甲状腺ホルモン、性ホルモン、腫瘍マーカー
処理速度 240テスト/h
同時分析可能項目 24項目
大きさ(mm) 1700(W)×1190(D)×1435(H)
外観
外観

参考資料

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです