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2008年9月10日

内視鏡総合メーカーのオリンパスメディカルシステムズ
日本メーカー初、通常内視鏡に匹敵する高画質を実現した
小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」"エンドカプセル"
日本で製造販売承認取得

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、日本メーカー初で、通常内視鏡に匹敵する高画質を実現した小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム(愛称:Endo Capsule)」(以下、「エンドカプセル」)について、厚生労働省から日本での製造販売承認を2008年9月8日に取得しました。当社は本商品を、2005年10月から欧州、2007年10月から米国で販売しております。

当社は、小腸領域において診断を目的とするカプセル内視鏡、さらに診断・治療を目的としたシングルバルーン小腸内視鏡システムや内視鏡用処置具の総合的な価値提供により、小腸疾患の診断・治療に今後も貢献していきます。

なお、「エンドカプセル」は10月1日~4日までグランドプリンスホテル新高輪ほかで開催される「第76回日本消化器内視鏡学会総会(学会長:京都第二赤十字病院 中島 正継 院長)」に出展されます。

小腸用カプセル内視鏡の検査とは

小型カメラや照明を内蔵した錠剤大のカプセルを飲み込むことで、小腸全体の撮影を行う患者さんにとって負担の少ない検査です。カプセルは、消化管の蠕動運動によって移動しながら1秒間に2枚、約8時間かけて合計約6万枚撮影します。撮影画像は、カプセル本体から無線で患者さんが身に着けたアンテナに送信され、順次受信装置に蓄えられます。患者さんは、カプセルを飲み込んでから1~2時間後には病院を出て通常の生活に戻れます。撮影終了後、医師が受信装置から画像データをワークステーションにダウンロードして診断します。

「エンドカプセル」の主な特長

  1. カプセル(外径11mm、長さ26mm)に高解像度CCD、自動調光機能を搭載し、内視鏡メーカーならではの通常内視鏡に匹敵する高画質を実現
    小腸用カプセル内視鏡「OLYMPUS EC TYPE 1」 小腸用カプセル内視鏡「OLYMPUS EC TYPE 1」
    小腸用カプセル内視鏡「OLYMPUS EC TYPE 1」
    ※  実際のカプセルにはロゴが入っていません。
  2. 患者さんがカプセルを飲み込んだ後も、カプセルがどの臓器に存在しているかを画像で確認できる世界初のリアルタイム観察を実現。
    ※  2005年10月13日時点、カプセル内視鏡の分野において。オリンパス調べ。
    ビュワー「OLYMPUS VE-1」
    ビュワー「OLYMPUS VE-1」
  3. 約6万枚の画像から、前画像に対して動きの大きい画像を静止画で一覧表示する「オーバービュー機能」、動きの小さい画像をスキップして動画再生する「エクスプレスビュー機能セレクトモード」などの画像解析機能を搭載し、医師の読影作業の効率化を支援するワークステーション。
    ワークステーション「OLYMPUS WS-1」 ワークステーション「OLYMPUS WS-1」外観
      外観
    ワークステーション「OLYMPUS WS-1」

オリンパスの小腸領域への取り組み経緯

当社は1950年に世界で初めて胃カメラを実用化して以来、食道・胃・小腸・大腸など各消化管用の内視鏡や処置具など幅広いラインアップの商品を開発・製造し、全世界の顧客ニーズにお応えしています。長年、「暗黒大陸」といわれてきた小腸疾患の診断・治療領域においても、1973年に小腸ファイバースコープ、1999年から小腸ビデオスコープ、2007年にはシングルバルーン小腸内視鏡システム、そして各種処置具も継続的に商品化してきました。また、1990年代初頭から、マイクロマシン・ナノテクノロジーなどの先進技術を活かし、将来技術の1つとしてカプセル内視鏡の開発に取り組んでまいりました。このたび、日本で製造販売承認を取得した「エンドカプセル」は、当社が長年培ってきた内視鏡の高画質化のための光学技術や画像処理技術、また小型化のためのマイクロマシン・ナノテクノロジーなど、当社が保有する技術の総結集によって実現しています。

当社は、小腸領域において診断を目的とするカプセル内視鏡、さらに診断・治療を目的としたシングルバルーン小腸内視鏡システムや、内視鏡用処置具の技術を更に発展させて、小腸疾患の診断・治療に今後も貢献していきます。

さらに、小腸だけでなく食道・胃・大腸など他の消化器臓器の診断、そして治療を目的としたカプセル内視鏡の実現を目指し、患者さんの負担軽減に貢献していきます。

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