本文の始まりです


2009年12月1日

がんなどの病変の有無を検査する、スクリーニングに適した経口内視鏡の新製品

「EVIS LUCERA(イーヴィス ルセラ)上部消化管汎用ビデオスコープ
OLYMPUS GIF TYPE PQ260」発売

~ 高精度な検査と受診者の負担軽減を目指し、高画質と細径の両立を実現 ~

「EVIS LUCERA上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF TYPE PQ260」

「EVIS LUCERA上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF TYPE PQ260」

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、胃や食道など上部消化管の検診などに使用されるスクリーニングに適した経口内視鏡の新製品として「EVIS LUCERA上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF TYPE PQ260」(以下、「GIF-PQ260」)を、2009年12月17日から国内で販売開始します。海外地域(イギリス、中国、韓国、台湾、シンガポール等)は各国の法規制に対応でき次第、順次販売を予定しています。

上部消化管のスクリーニングに使用する内視鏡は、がんなどの病変の有無を検査するためにより高画質なものが求められ、また、検査を受ける方からはスコープを細くするなど挿入時の負担軽減が求められます。しかし一方で、技術的には画質と細さは相反する関係にあり、両立は難しいものでした。オリンパスは、内視鏡を使用される医療従事者の皆さまと受診者の皆さま双方のニーズを満たすべく開発に取り組み、「GIF-PQ260」において、設計技術の向上と部品の小型化などにより、高画質と細径の両立を実現しました。
また「GIF-PQ260」は、スコープの先端湾曲部の長さを短縮することにより、胃角を正面に捉える場合や胃の噴門部を見上げる場合など、観察しづらい部位へのアプローチ性能を向上させたほか、狭帯域光観察(NBI)機能との組み合わせにより、精度の高い診断をサポートします。

発売の概要(国内)

販売名 発売時期
「EVIS LUCERA 上部消化管汎用ビデオスコープ OLYMPUS GIF TYPE PQ260」 2009年12月17日
内視鏡検査を行うには、当社製の内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS240」、「EVIS LUCERA」、「EVIS LUCERA SPECTRUM」のいずれかのビデオプロセッサ、高輝度光源装置、ビデオモニタとの接続が必要です。

主な特長の概要

  1. 高画質を維持しながら、挿入部外径7.7mmという従来機種から約2割の細径化を実現
  2. 先端湾曲部の長さを短縮することにより、観察しづらい部位へのアプローチ性能を向上
  3. 狭帯域光観察(NBI)機能と組み合わせることで、精度の高い診断をサポート

市場導入の背景

内視鏡検査は主に、検診などでがんなどの病変の有無を検査するスクリーニング検査と、スクリーニング検査などで異常が認められた方への精密検査の2種類に大別されますが、特にスクリーニング検査は、がんの早期発見・治療につながることから、挿入するスコープを細くするなど検査を受ける方の負担をより少なくし、受診率を向上させることが求められています。
また、消化管の病変の有無は、正常な粘膜との見え方のわずかな差により診断をするため、高画質な内視鏡画像が求められます。
一方技術的には、スコープを細くするためには先端部のレンズやCCDなどの部品を小型化する必要があり、高画質にするためには部品の大型化を伴うレベルアップが必要になるなど、画質と細さは相反する関係にあり、両立は難しいものでした。
オリンパスは、高精度な検査と、検査を受ける方の負担軽減を目指し、技術的には難しい高画質と細径化の両立に取り組みました。そして、設計技術の向上と部品の小型化など様々な取組みにより、「GIF-PQ260」の完成に至りました。
オリンパスは今後も、検査を受ける方と、製品を使用される医療従事者の皆さま双方から望まれる製品を目指し、様々な開発を行ってまいります。

主な特長の詳細

1. 高画質を維持しながら、挿入部外径7.7mmという従来機種から約2割の細径化を実現
高精度な検査のための高画質を維持しながら、検査を受ける方の負担を少なくするため、従来機種(GIF-Q260)と比較して約2割の細径化を実現しました。通常、内視鏡の細径化は搭載できる部品が制限されてしまうため、画質の劣化につながることが多いのですが、「GIF-PQ260」では設計技術の向上や部品の小型化などにより、従来機種と同等の高画質を維持しています。
また、直径2mmの鉗子口を装備しているため、スクリーニング検査での使用頻度が高い 生検鉗子や、注射針などの使用も可能で簡単な治療にも対応できます。

2. 先端湾曲部の長さを短縮することにより、観察しづらい部位へのアプローチ性能を向上
スコープ先端の湾曲部長短縮化により、小回りがきくため、胃角の正面視や胃の噴門部を見上げる場合など、観察しづらい部位へのアプローチ性能を向上させました。

3. 狭帯域光観察(NBI)機能と組み合わせることで、精度の高い診断をサポート
がんの栄養補給路である粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様などが、色調の違いとして強調表示される狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)機能を搭載したオリンパスのビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」のプロセッサと組み合わせて使用することが可能です。

主な仕様

光学系 視野角 140°(直視)
観察深度 3~100mm
照明方式 ライトガイド方式
NBI観察 対応
先端部 外径 7.9mm
湾曲部 湾曲角 UP:210°/DOWN:90°/RIGHT:100°/LEFT:100°
軟性部 外径 7.7mm
有効長 1030mm
全長 1350 mm
鉗子 チャンネル内径 2.0mm
最小可視距離 3mm
高周波処置 対応
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです