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2010年4月1日

膵胆管などの内視鏡治療用ガイドワイヤ
医師や医療スタッフの負担軽減と手術時間の短縮化に貢献する

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide TM」発売

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide TM」

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide TM

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人、以下オリンパス)は、膵胆管などの内視鏡治療に使用するディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide TM※1をテルモ株式会社(社長:高橋 晃、以下テルモ)と共同開発し、オリンパスが2010年4月1日から国内で発売します。

内視鏡用のガイドワイヤは、膵胆管治療の場合、口から十二指腸まで挿入した十二指腸内視鏡を通じて、十二指腸乳頭部から胆管や膵管に挿入されます。そして、膵胆管用処置具などをガイドワイヤに沿わせて目的部位まで導くために使用されます。

「VisiGlide TM」は、芯金の超弾性合金※2に薄いフッ素コーティングを施す新しい加工法により、0.025インチ(0.63mm)の細さでも0.035インチ(0.89mm)と同等の剛性(自社製品比較)や回転性能を確保することで、狭窄部位の通過や膵胆管用処置具などの交換が簡便となり、医師や医療スタッフの負担軽減と手術時間の短縮化に貢献します。

※1  「VisiGlide TM」は、販売名:「ディスポーザブルガイドワイヤG」の愛称です。なお、「VisiGlide」は、「Visual:内視鏡およびX線画像下での視認性向上」と「Glide:狭窄部位の通過や処置具の交換を簡便にする滑り性の向上」の製品の特長を表す造語です。
※2  曲げたり伸ばしたりしても、力を抜くと元に戻る合金のこと。

発売の概要(国内)

販売名 発売時期
ディスポーザブルガイドワイヤG 2010年4月1日

市場導入の背景

近年、胆管結石、悪性腫瘍による胆管狭窄、乳頭部狭窄による消化液(胆汁・膵液)の十二指腸への排出不全などの膵胆管疾患は増加しており、またその治療方法は、外科手術から患者さんに負担の少ない内視鏡治療への移行が進んでいます。膵胆管は消化管の中でもアプローチが困難な部位で、十二指腸まで進めた内視鏡から胆管・膵管につながる乳頭部を観察した後、乳頭内に挿入したガイドワイヤに沿わせながら複数の処置具を使うため、医師・医療スタッフの負担や長い手術時間が課題となっていました。

「VisiGlide TM」は、テルモのガイドワイヤの開発・製造で培った素材加工技術とオリンパスの内視鏡と処置具の組み合わせを最適化する技術を融合し、ガイドワイヤの挿入性や滑り性を向上させて、これらの課題を解決します。なお、本製品は両社が2001年から締結する医療機器開発に関する包括的業務提携の成果の1つで、商品企画・開発をオリンパス、テルモ両社で行い、製造をテルモ、販売をオリンパスが担当します。

(製造販売元:テルモ 販売元:オリンパス)

主な特長

  1. 0.025インチ(0.63mm)の細さで0.035インチ(0.89mm)と同等の剛性を実現
    芯金の超弾性合金に薄いフッ素コーティングを施す新しい加工法により、0.025インチ(0.63mm)の細さで0.035インチ(0.89mm)と同等の剛性(自社製品比較)と回転性能を確保。これにより、狭窄部位の通過や膵管・胆管への選択的挿入が簡便となり、手技の効率化に貢献。
  2. 特殊コーティングの採用により、滑り性を向上
    ガイドワイヤ先端から70mmまでの表面に親水潤滑コーティングを採用し、狭窄部位の通過性能を向上。また、親水潤滑コーティング以外のシャフト全体にフッ素コーティングを施し、ガイドワイヤと膵胆管処置具の摩擦力量を低減することにより、スムーズな処置具の挿入や交換を実現。
    ※  親水潤滑コーティング:生理食塩水に浸すことにより、潤滑性が増すコーティング。
  3. 内視鏡およびX線画像下での視認性を向上
    内視鏡画像下でガイドワイヤの動きの確認を容易にするために、ガイドワイヤ先端からの距離に応じて視認マーカー(グリーン、スパイラル、クロスマーキング)を採用。これにより、膵胆管処置具の交換時や、内視鏡治療中にガイドワイヤの位置確認が容易となり、X線の照射時間の短縮化をサポート。さらに、2つのX線不透過チップの採用により、X線透視下でのガイドワイヤの視認性が向上。
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