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2011年6月28日

7月14日(ナイシ)は“内視鏡の日”※1
「内視鏡検査に関する意識アンケート」2011年調査結果

早期がんの「治療」に内視鏡が使われることが、回答者の約7割に認知

受けたことがある「がん検査」のトップは、男性は胃がん、女性は子宮がん

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人、以下オリンパス)は、「内視鏡検査に関する意識アンケート」の2011年調査結果を、オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」にて、本日より公開します。今年で6回目となる本アンケートには、10,069名 (男性: 4,964名、女性: 5,105名)の皆さまにご回答をいただきました。

今年のアンケート結果の主な特徴は、以下の2点です。

  [1] 早期がんの「治療」に内視鏡が使われることが、回答者の約7割に認知されていること
  [2] 受けたことがある「がん検査」の種類と、死亡数の多いがんの種類※2に差が見られたこと
  <受けたことがある「がん検査」の種類>
男性:1位=胃がん、2位=大腸がん、3位=肺がん
女性:1位=子宮がん、2位=乳がん、3位=胃がん
<死亡数の多いがんの種類※2
男性:1位=肺がん、2位=胃がん、3位=大腸がん
女性:1位=大腸がん、2位=肺がん、3位=胃がん

また、今回初めて実施した「内視鏡クイズ」では、各設問とも正解率が高く、内視鏡や、内視鏡検査、内視鏡治療についての関心の高さが伺われる結果となりました。

オリンパスは世界を代表する内視鏡メーカーとして、胃がんや大腸がんの早期発見・早期治療などに役立つ内視鏡検査について、「内視鏡の日」をきっかけに、より多くの皆様にご理解いただきたいという願いから、毎年このような意識調査と結果発表を行っています。

※1 日本記念日協会より、(財)内視鏡医学研究振興財団が2006年7月に認定を受けました。
※2 出典:国立がん研究センターがん対策情報センター

アンケート結果全般についてのご講評:田坂記念クリニック・山口芳美先生

内視鏡検査の専門医である田坂記念クリニック・山口芳美先生に、今回のアンケート結果全般についてのご講評および、各設問についてのコメントをいただきました。

田坂記念クリニック・山口芳美先生

今回のアンケート結果では、以下の4点が印象的でした。

(1) 早期がんの「治療」に内視鏡が使われることが、回答者の約70%に認知されていること。
(2) 男女とも、受けたことがある「がん検査」の種類と、死亡数の多いがんの種類に差が見られたこと。
(3) 胃がん、大腸がんの検査を受けたことのない人でも、男女ともに40歳になったら受けたいと回答していること。
(4) 胃がんの検査を受けたことがある人に対して、食道がんの検査を受けたことのある人が少ないこと。大腸がんの検査として、便潜血検査を受けたことのある人が少ないこと。

<上記(1)について>

内視鏡は「検査」だけでなく「治療」も可能な医療機器です。以前は、メスなどを使って体を大きく切開しなければできなかった治療が、内視鏡を使うことで、切開せずに行え、患者さんの負担も少なく治療できるようになってきました。内視鏡クイズにもあるように、内視鏡には、「組織採取」、「止血」、「異物回収」、「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)」など、様々な治療(処置)が可能です。また、早期がんの診断に使われる「NBI(Narrow Band Imaging)」など、診断技術も進歩しています。がんは自らの細胞を増殖させるため、毛細血管を作り出してエネルギーを吸収するのですが、NBIは毛細血管の見えにくい変化を見やすくすることにより、早期がんの早期発見、早期治療への貢献が期待されています。

<上記(2)について>

特に女性は、女性特有のがん(子宮がん、乳がん)の検査を受けたことのある人が多い一方で、死亡数の多い大腸がんの検査を受けたことのある人が少ないことが気になりました。
大腸がんの一次検診として行われている便潜血検査は、所属する企業や自治体で手軽に行えるので、40歳を過ぎたらぜひ受けるようにしてください。

<上記(3)について>

胃がん、大腸がんの検査を受けたことのない人が、男女ともに40代前半で受けたいと回答しているのは、正しい認識だと思います。がんのリスクは40歳から高まるとされています。定期的な検査を心がけていただきたいと思います。

<上記(4)について>

食道がんの検査を受けたと認識されている方が、胃がんの検査を受けたことのある人に対して、極端に少ないようですが、上部内視鏡検査では、胃がんと食道がんの検査を同時に行います。また、胃がん、大腸がんともに、検査方法は、X線検査か内視鏡検査が多いようですが、大腸がんに関しては、一次検診として、所属する企業や自治体で手軽に行える便潜血検査もありますので、積極的に受けていただきたいと思います。

アンケート概要

対象: 全国20才以上の男女
方法: インターネット調査。
オリンパス運営の健康応援ポータルサイト
「おなかの健康ドットコム(http://www.onaka-kenko.com/)」上で実施
期間: 2011年4月5日~5月6日
回答者数: 10,069名
設問数: 11問 + 内視鏡クイズ4問

アンケート結果の概要

詳細は「おなかの健康ドットコム」(http://www.onaka-kenko.com/)でご覧いただけますが、概要を以下にご紹介します。(内視鏡クイズは設問のみ掲載。)

Q1 これまでに「がん」の検査を受けたことがありますか?
  男性の約52%、女性の約62%が「受けたことがある」と回答
Q2 受けた検査は、どの「がん」を対象としたものですか?
  男性:1位=胃がん、2位=大腸がん、3位=肺がん
女性:1位=子宮がん、2位=乳がん、3位=胃がん
Q3 受けたことのある胃がんの検査の種類について教えてください。
  男女とも:1位=X線検査(バリウム検査)、2位=上部内視鏡検査、3位=ピロリ検査
(呼気による検査・血液による検査)
Q4 上部内視鏡検査を初めて受けた年齢を教えてください。
  男性:1位=40代、2位=30代、3位=50代
女性:1位=30代、2位=40代、3位=20代
Q5 上部内視鏡検査を初めて受けたきっかけを教えてください。
  男性:1位=定期健診で再検査になったから
女性:1位=自覚症状があったから
Q6 胃がんの検査は何歳になったら受けてみようと思いますか?
  男女とも:1位=41~45才
Q7 受けたことのある大腸がんの検査の種類について教えてください。
  男女とも:1位=X線検査(注腸検査)、2位=大腸内視鏡検査、3位=便潜血検査
Q8 大腸内視鏡検査を初めて受けた年齢を教えてください。
  男性:1位=40代、2位=50代、3位=30代
女性:1位=30代、2位=40代、3位=20代
Q9 大腸内視鏡検査を初めて受けたきっかけを教えてください。
  男性:1位=定期健診で再検査になったから
女性:1位=医師に薦められたから
Q10 大腸がんの検査は何歳になったら受けてみようと思いますか?
  男女とも:1位=41~45才
Q11 早期がんの治療に内視鏡が使われるのを知っていますか?
  男性の約75%、女性の約67%が「知っている」と回答

<内視鏡クイズ>(設問のみ記載)

Q12 7月14日は何の日でしょう?
Q13 以下a~eは内視鏡治療に使われる「処置具」の写真と名称です。下の内視鏡治療にはそれぞれどの処置具が使われるか、a~eの中から選択してください。
Q14 これは何でしょう? (写真を見て回答)
Q15 「NBI」は何の略でしょう?

内視鏡検査について

内視鏡検査は、主に健康診断の一種として任意で行う人間ドックや、がん検診の一次検診で陽性反応が出た人に対する精密検査および、痛みなどの自覚症状がある人に対しその原因をつきとめるための検査として行われます。

webサイト「おなかの健康.com」について

アンケートを実施した「おなかの健康ドットコム」(http://www.onaka-kenko.com/)では、web上で簡易的な健康チェックが行えるほか、内視鏡検査の受け方や、おなかの病気の解説など、おなかの健康に関する様々な読み物をご用意しています。また、キャラクター「スコピーくん」のプロフィールページを追加しました。

代表的な内視鏡 スコピーくん
代表的な内視鏡 「おなかの健康ドットコム」のキャラクター
「スコピーくん」
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