本文の始まりです


2013年4月9日

より迅速で正確な手術をサポートする

外科手術用3D内視鏡システムを発売

世界初※1先端に湾曲機能を搭載した3Dビデオスコープも同時発売

外科手術用3D内視鏡システム ※一部検査に必要な他の製品も掲載 外科手術用3Dビデオスコープ 3Dビデオスコープの先端湾曲部分

外科手術用3D内視鏡システム
※一部検査に必要な他の製品も掲載

外科手術用3Dビデオスコープ

3Dビデオスコープの先端湾曲部分

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘)は、対象臓器の立体観察が可能な外科手術用3D内視鏡システムと、世界で初めて先端に湾曲機能を搭載した外科手術用3Dビデオスコープを2013年4月下旬より全世界で順次発売します。

腹部に開けた数ヶ所の穴から挿入した外科手術用内視鏡で体腔内を観察しながら行う内視鏡下外科手術は、従来の開腹手術に代わり、患者様への負担が少ない手術として広く普及しています。今回開発した製品は、内視鏡下外科手術の更なる精度向上を追求し、対象臓器の立体的な観察が可能な外科手術用の3D内視鏡システムと3Dビデオスコープです。
システムにビデオスコープを接続し3D観察を行うことで、従来の平面的な2D映像では困難であった対象臓器の奥行き感の把握が容易となり、より迅速で正確な内視鏡下外科手術の実現をサポートします。
今回発売する外科手術用3Dビデオスコープは、世界で初めて先端に湾曲機能を搭載。使い慣れた2D製品と同様の感覚で、自由な視野確保が期待できます。

※1 2013年4月9日現在。外科手術用3Dビデオスコープにおいて

発売の概要(国内)

販売名 発売予定日
外科手術用3D内視鏡システム※2 3Dビデオプロセッサー OLYMPUS 3DV-190※3 2013年4月下旬
EVIS EXERAⅢ ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-190※4
24型3D対応液晶モニター LMD-2451MT
円偏光3Dメガネ BKM-30G/BKM-31G
外科手術用3D内視鏡 ENDOEYE FLEX 3D 先端湾曲ビデオスコープ
OLYMPUS LTF-190-10-3D
※2 観察のためには、現在国内で発売中の「VISERA ELITE高輝度光源装置 OLYMPUS CLV-S190」1台も必要
※3 右目と左目の映像を処理し、3D映像を高精細に構築する装置
※4 右目と左目それぞれの映像を構築するために、2台必要となる。海外ではすでに発売済み

主な特長

  1. 奥行きのある3D映像で、対象臓器の立体的な把握をサポート
  2. 外科手術用3Dビデオスコープで世界初の先端湾曲機能搭載
  3. 従来の2D製品との互換性を確保

市場導入の背景

内視鏡下外科手術は、患者様への負担が少なく回復が早いなどのメリットから、日本では1990年代から急激に増加してきました。現在消化器外科をはじめ、胸部外科、泌尿器科、婦人科などさまざまな臨床科で行われています。
内視鏡下外科手術の普及が進む一方、医師にとっては、内視鏡画面での手術は対象臓器の立体的な把握が困難であるため、手術が難しい場合がありました。当社では、早期から3D観察に注目し、1995年に初代の外科手術用3D内視鏡システムを発売。しかし、明るさや画質が不十分であり、また3Dメガネのサイズが極端に大きかったため、あまり普及はしませんでした。
その後も、医療現場からの要望に応え、開腹手術のように観察対象が処置できることを目指して開発を進めてきました。消化器分野で培った技術を先端湾曲機能として活用するなど、今までの技術を結集させ、今回新しく外科手術用3D内視鏡システムを導入します。

当社の外科手術用3D内視鏡システムの構造

ビデオスコープ先端にイメージセンサー(CCD)を2枚搭載し、それぞれ、右目用と左目用の映像として取り込みます。取り込んだ2つの映像を専用の装置で処理を行い、3D映像を高精細に構築します。それを3D用モニターに映し出し、3Dメガネを通して見ることで、立体映像観察が可能となります。

主な特長の詳細

1. 奥行きのある3D映像で、対象臓器の立体的な把握をサポート
奥行きのある3D映像で、従来の2D映像では難しかった対象臓器の立体的な把握をサポートし、手術の精度向上と時間短縮に貢献します。例えば、縫合時には針の向きがわかりやすく見えるなど、刺したい部分へより迅速に正確な作業が期待できます。
また、3Dビデオスコープの先端には高解像度CCDを搭載しており、高精細なハイビジョン3D映像で細部まで詳細な観察が期待できます。

2. 外科手術用3Dビデオスコープとしては世界初の先端湾曲機能搭載
3Dビデオスコープの先端が4方向100度まで湾曲が可能なので、対象部位の正面視だけでなく、裏側まで、片手操作で簡便に観察が可能です。あらゆる角度からの視野を自由に作ることができるので、難易度の高い手術でも、空間を有効的に活用した外科作業をサポートします。
また、従来の2Dビデオスコープとほぼ同等のサイズなので、手術中の取り扱いも容易です。使い慣れた2D製品と同様の感覚で操作ができます。

3. 従来の2D製品との互換性を確保
新しく発売するビデオシステムセンターは、従来の2D製品とも接続が可能です。病院内の限られたスペースに、2Dにも3Dにも対応した外科内視鏡システムを設置することができ、省スペース化を推進します。状況に応じて従来どおりの2D内視鏡手術も行えるため、高い汎用性を有しています。

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです