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2014年10月22日

がんなど病変部の詳細な観察・診断をサポート

約80倍の光学拡大機能付き内視鏡を発売

上部消化管用と大腸用の2機種

上部消化管汎用ビデオスコープ「OLYMPUS GIF-H290Z」の先端 大腸ビデオスコープ「OLYMPUS CF-HQ290ZL/I」(患者さんに合わせて使い分けができるよう、長さが異なるロングタイプ(L)と標準タイプ(I)をラインアップ)

上部消化管汎用ビデオスコープ
「OLYMPUS GIF-H290Z」の先端

大腸ビデオスコープ「OLYMPUS CF-HQ290ZL/I」
(患者さんに合わせて使い分けができるよう、
長さが異なるロングタイプ(L)と標準タイプ(I)をラインアップ)

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘)は、胃がんや大腸がんなどの病変部の詳細な観察・診断をサポートするため、拡大観察機能付き内視鏡「GIF-H290Z」(上部消化管用)を2014年10月から、「CF-HQ290ZL/I」(大腸用)を2014年度中に日本で発売し、その他地域でも順次発売します。

拡大観察機能付き内視鏡は、直径10mm程度の管状の先端部に配置された複数のレンズを動かすことで、対象物を拡大観察することができます。今回発売する「GIF-H290Z」(上部消化管汎用ビデオスコープ)は、口から挿入して食道や胃を観察する内視鏡で、85倍※1の拡大観察が可能です。従来機種※2と比べて先端の直径を約1ミリ細くすることに成功し、患者さんの負担軽減が期待できます。また、「CF-HQ290ZL/I」(大腸用ビデオスコープ)は肛門から挿入し、大腸を観察するための内視鏡で、80倍※1の拡大観察が可能です。従来機種※3のハイビジョン観察を上回る、より鮮明な画像での観察を実現しました。

※1 オリンパス製モニター「OEV-262H」を使用時
※2 2006年11月に発売した拡大観察機能付き内視鏡「EVIS LUCERA上部消化管汎用ビデオスコープOLYMPUS GIF TYPE H260Z」
※3 2002年12月に発売した拡大観察機能付き内視鏡「EVIS LUCERA大腸ビデオスコープ OLYMPUS CF TYPE H260AZ シリーズ」

発売の概要(日本)

販売名 発売時期
EVIS LUCERA ELITE 上部消化管汎用ビデオスコープ
OLYMPUS GIF-H290Z
2014年10月
EVIS LUCERA ELITE 大腸ビデオスコープ
OLYMPUS CF-HQ290Z シリーズ
2014年度内(予定)

主な特長

  1. 約80倍の光学拡大機能で、詳細な観察をサポート
  2. 従来比約1mm減の細さで、患者さんへの負担軽減に貢献(GIF-H290Z)
  3. 鮮明な画像と視野角度の拡大で、病変の発見・観察・診断をサポート(CF-HQ290ZL/I)

発売の背景

近年、医療費の削減や医療の効率化が重要視されており、がんなど病変の早期発見・早期治療を目指した内視鏡検査が注目を集めています。特に、拡大観察機能付き内視鏡は、約80倍の倍率で粘膜の表面などを詳細に観察できることから、がんなど微細な病変の早期発見が期待されており、国内では拡大内視鏡を用いた狭帯域光観察(NBI)※4が「狭帯域光強調加算」として、平成22年度より保険収載されています。

当社は、このような拡大観察機能付き内視鏡製品において、従来よりも患者さんの負担を軽減し、かつ、より高画質画像での観察が可能な製品を目指し、今回、新製品2機種を発売します。

※4 狭帯域光観察(Narrow Band Imaging=NBI)。粘膜表面の微細な血管やその模様を観察しやすくするために、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい2つの狭帯域の光を照射することで、組織が強調表示される観察方法

主な特長の詳細

1. 約80倍の光学拡大で、詳細な観察をサポート

上部消化管用の「GIF-H290Z」は拡大倍率85倍、大腸内視鏡「CF-HQ290ZL/I」は80倍の光学拡大観察が可能です。微細な血管や粘膜の表層模様までリアルに再現し、詳細な観察・診断をサポートします。また、拡大倍率変更を行うための手元のズームレバーの応答性をさらに向上させました。例えば、拡大観察時に観察したい部分に寄りすぎてピントが合わない時など、微妙な倍率変更がしやすく、快適な拡大観察をサポートします。

食道のNBI画像(非拡大) 食道のNBI画像(拡大)
食道のNBI画像(非拡大) 食道のNBI画像(拡大)

画像提供:井上 晴洋先生(昭和大学江東豊洲病院)

2. 従来比、約1mm減の細さで、患者さんへの負担軽減をサポート

上部消化管用内視鏡の新製品「GIF-H290Z」の先端外経は9.9mmとなり、従来機種※2の10.8mmと比較して約1ミリ細くなりました。これにより、患者さんの負担を軽減させる効果が期待できます。

上部消化管用内視鏡

3. 鮮明な画像と視野角度の拡大で、病変の発見・観察・診断をサポート

大腸用内視鏡の新製品である「CF-HQ290ZL/I」は、従来機種※3のハイビジョン画像に比べてさらに鮮明な高画質化を実現しました。また、視野角度も140°から170°(通常観察時)となり、ひだの多い大腸内において、隠れた病変部の発見に貢献します。

大腸内を観察している様子(ひだの裏側にある病変の発見に貢献)
大腸内を観察している様子
(ひだの裏側にある病変の発見に貢献)
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