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シミュレーション環境を開発整備することで、各事業の製品開発に貢献

  • 研究・開発

デジタルエンジニア

入社の動機

大学院では天文学を専攻していました。天文学の知識を直接的に生かせる仕事はそうありません。同期や先輩は営業職や出版編集など事務系職種に就く人が多く、私も当初は自分の可能性を試したいと考え、事務系も含め幅広い職種を検討しました。

その中で、自分がどんなことに興味があるか、どんなことをしている時が楽しいかを考えてみたところ、天体観測の結果を解析するためのプログラムのアルゴリズムを考えることが好きで、研究室の人たちがそのプログラムの機能性を評価してくれた時にとてもうれしく感じたことを思い出しました。そこで私は、研究室でなじみのあった光学機器を扱っているメーカーで、自分の好きなソフトウェア開発に挑戦したいと考え、オリンパスを志望しました。

入社の決め手は、人事の採用担当の方や面接をしてくださった社員の方々の印象でした。他社では出身校で評価されているように感じたこともあったのですが、オリンパスにはそうしたところがまったくなく、その人自身を見てくれているのがわかりました。社員の皆さんが生き生きと仕事をされているのも伝わってきて、私もこんな人たちと働きたい、この会社でならやりがいのある仕事ができそうだと感じました。

仕事の内容

私が所属するグループでは、社内のシミュレーション環境の開発整備を通じて、各事業部の製品開発に貢献することをミッションとしています。開発部門では、医療、科学の分野を問わず、高品質で競争力のある製品を迅速に開発していくことが求められています。それにともない、製品開発者の業務も複雑化していて、より精度の高いアウトプットが必須となっています。そうした事業変化に対応できるようなシミュレーション環境を構築することが、私たちの役割です。私はその中で、医療部門向けのシミュレーション環境の開発整備を担当しています。

まず、ユーザーである社内の製品開発者のニーズや抱えている課題をしっかりと理解して、それを実現したり解決したりするために必要な機能や構成を綿密に検討。設計者や関係者とともに一つひとつ整合しながら、新しい価値を提供できるシミュレーション環境の具現化に努めています。

やりがい

製品開発者にとっての価値を一番に考えて整合を重ねていき、ようやく試作品ができた時、そして、実際に稼働するのを見た時には、とてもうれしく感動します。さらに、開発者にデモンストレーションをして見せて、「すごく良さそうだね」といった評価をいただいた時には、何よりのやりがいを感じますね。

私たちが開発整備したシミュレーション環境を、開発者が実際に活用して、製品を完成させるまでには、長い年月がかかります。息の長い仕事ですが、医療の発展に貢献する製品開発を支える、とても責任のある仕事だと自負しています。私は2009年に入社以来、ずっと現在の部署で仕事をしていますが、2015年に初めて、担当しているシミュレーション環境をリリースします。リリースに向けては大変な状況が予想されますが(笑)、それ以上のよろこびがあると楽しみにしています。

苦心していること

製品開発者の要望と期待に応えるシミュレーション環境を開発していく中では、技術的にも時間的にも、実現が難しいことがたくさん出てきます。それをいかに調整して、より良い解決策を導くかが、やりがいであると同時に、苦心する点でもありますね。製品開発者やプログラム実装を担当する人など分野の異なる関係者とも綿密にコミュニケーションを取りながら、相互の意思疎通を図るようにしています。

とくに、今期からは、1人で仕事を任されるようになったので、責任の重さを感じています。今はまだ試行錯誤しながら仕事に取り組んでいますが、開発者のニーズを正しく理解し、高い効果を発揮するための粘り強さは、これからも大切にしていきたいですね。そして、ニーズや課題を引き出すだけでなく、自らどんどん提案できるようになっていきたいと思っています。

職場の紹介

私の所属する部署には、電気、機械、光学、ソフトウェア技術開発のエンジニアが集まっているので、さまざまな分野の会話が聞こえてくる面白い職場だと思います。光学のエンジニアには女性が多く、なごやかな雰囲気もありますね。結婚や出産をしても仕事を続けている方がほとんどで、自分がそうした状況になった時にも、先輩方のアドバイスをいただきながらやっていけるだろうと感じています。

部署の飲み会では、部長主催のビンゴゲームが恒例になっています。部署全体だと40名くらいになるのですが、部長自ら、参加者全員分の景品を用意して、ラッピングまでしてくださるんです。どんな景品が当たるかいつも楽しみにしていますが、準備で大変な部長が一番楽しそうにされていますね(笑)。

学生の皆さまへ

私自身の就職活動では、当初は事務系職種も検討して、その後、技術系に志望を絞りました。その時のことを振り返ってみると、入社の動機でもお話ししたように、どんなことに興味があるのか、どんなことをしてみたいのかを、自分に問いかけてみることが役立ったと思います。

さらに、自分がしたことで周りにいい影響を与えられたことや、よろこんでもらえたこと、それによって自分もうれしかったこと、感動したことなどを思い出してみると、やりがいのある仕事につながっていくような気がします。活動で迷った時にはぜひ、そうしたことを自分に問いかけてみてください。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

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