体に負担が少ない内視鏡手術だから迷わず受けられた:大腸ESD体験

小林さんのストーリー

オリンパスのコミュニケーションズ部門の小林さんは、会社の健康診断で受けた大腸内視鏡検査で、腸壁に平坦に広がっているポリープが見つかりました。その後、経過観察を経て内視鏡治療の一つである大腸ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)を受け、ポリープを切除しました。内視鏡検査や治療の経験、そして検査に対する考え方の変化について小林さんに聞きました。

初めての大腸内視鏡検査でポリープが見つかる

小林さんは35歳のとき、会社の健康診断で初めて大腸内視鏡検査を受けました。自覚症状はありませんでしたが「せっかくの機会なので、とりあえず受けてみよう」という軽い気持ちだったそうです。その初めての検査で、直径20ミリを超える比較的大きなポリープが見つかりました。ポリープは、ポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)新規タブで開きますEMR(内視鏡的粘膜切除術)新規タブで開きます といった内視鏡手術で切除可能な大きさを超えていたといいます。当時の医師の診断は「おそらく良性のポリープだと思われるが、毎年しっかり検査をして経過観察をしていく」というものでした。

「早めに取るに越したことはない」 大腸ESDへ

その後も小林さんは定期的に検査を受けましたが、ポリープの大きさは変わらず、しばらく経過観察が続きました。そして最初の検査から3年後、小林さんは大きな病院での処置を勧められます。悪化するとよくない大きさだというのがその理由です。大学病院を受診したところ、医師からは、平坦に広がっているタイプのポリープということで大腸ESDを勧められました。「がん化する可能性もゼロでは無いし、どうせ取るなら早いに越したことはない」と、小林さんもポリープの切除をするための手術を受ける決断をしました。

内視鏡手術を受けることに迷いや不安は無かった

ESDという手術に踏み切れた理由について、小林さんは「開腹手術と比べ、内視鏡で大腸のポリープを切除するのは、体への負担が軽くて済むことを知っていました。それが一番大きかったですね」と振り返ります。胃や食道といった上部消化管に比べ、大腸ESDは比較的新しい手技です。また、大腸は形状が複雑で、腸壁が胃などに比べて薄いことから、手技としての難易度も高いとされています。しかし「特に不安は無かった」と小林さんは話します。理由は、小林さん自身の医療マーケティング時代の経験にありました。「医療マーケティングではESDに情熱を注ぐ先生や、新しい技術開発に取り組むオリンパス開発の皆さんの姿を間近で見てきました。このような経験があったため、内視鏡手術を受けることに不安は感じませんでした」(小林さん)

体への負担感は 「内視鏡検査とほぼ同じ」

小林さんの場合、入院期間は5泊6日でした。手術の2日前に入院し、手術前日は食事制限や簡単な検査を実施し、当日に下剤を飲むという流れです。手術は内視鏡検査室で行われ、30分ほどで終了しました。手術中は、内視鏡検査の時と同じように鎮静剤が投与され、ボーっとした意識の中でうっすらとモニターを見ていたそうです。なんとなく処置されているなという感覚があった程度で、痛みはほぼ無かったとのこと。これまで経験してきた大腸内視鏡検査とほぼ同じ感覚だったそうです。

家族や友人に、検査の大切さを伝えたい

「親には会うたびに、検査受けた?と確認をしています。オリンパスで仕事をするようになってから、定期的な検査や病変の早期発見の重要性を強く意識するようになりました」と小林さん。友人と会う時にも、内視鏡検査やポリープ切除の経験を話すといいます。同年代の友人の大半は、内視鏡検査を受けたことがありません。しかし小林さんが自身の経験を話すと、友人たちも検査を受けてみようかなと前向きな反応をするそうです。やはり同年代で身近な友人の体験談は説得力があります。

数十年前は、今のように内視鏡による手術を受けることは難しい時代でした。しかし、今は、治療が必要なもの(病変)を早期に発見できれば多くの場合、内視鏡による低侵襲な治療を受けることができます。「執刀医の先生や、高度な内視鏡技術を開発してくれた方々に感謝しています。もし私が内視鏡検査を受けず、ポリープを早期に見つけることができなかったら、知らない間にがん化していたかもしれません。早い段階で治療ができて幸運でした」(小林さん)。

内視鏡検査と内視鏡手術によってポリープのがん化のリスクを回避することができた小林さん。「私自身、術後に非常に大きな安心感がありました。だからこそ検査の大切さを周囲に積極的に伝えていきたい」。小林さんは力強くこう締めくくりました。

ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)とは​ 新規タブで開きます