オリンパスグローバル行動規範
「重要なのは一人ひとりの行動」

はじめに

Our Purpose, Our Core Values and Our Behaviors
私たちの存在意義、私たちのコアバリュー、私たちの行動様式

オリンパスでは、「Our purpose(私たちの存在意義)」「Our Core Values(私たちのコアバリュー )」「Our Behaviors(私たちの行動様式)」からなる経営理念を掲げています。

「Our Purpose 私たちの存在意義」とは、オリンパスで働く全ての人々が毎日仕事をしたいと思える、これまでの私たちの努力の結晶であるとともに、私たちが社会に存在する理由でもあります。

「Our Core Values 私たちのコアバリュー 」とは、私たちが共有する信念と原則であり、現在のオリンパスの姿であると同時に、将来目指すべき会社の姿でもあります。そして、この「Our Core Values 私たちのコアバリュー 」を、日々の行為を通じて目に見える形にするものが、「Our Behaviors 私たちの行動様式」です。「コアバリュー 」と「行動様式」が実践され、オリンパスの企業文化は開花します。オリンパスは、「Our Core Values 私たちのコアバリュー 」、「Our Behaviors 私たちの行動様式」、「行動規範」を通じて、会社としてのアイデンティティと目指すべき姿を世界中で共有できると信じています。

「オリンパスグローバル行動規範」は、私たちが倫理的にかつ責任を持って業務を遂行していくための指針です。オリンパスの際立った他社との違いは、私たちが仕事に情熱を持って取り組み、「卓越した基準」を共有していることにあります。

私たちのビジネスは時間とともに変化しています。しかし、「Our Core Values 私たちのコアバリュー 」だけは変わらず受け継がれています。オリンパスにとってのコアバリューとは、単に「何をするか」ではなく、「どのようにそれを行うか」にあります。

すなわち、私たち一人ひとりの行動が重要で、仕事の仕方が問われているのです。

CEOからのメッセージ

皆さま

オリンパスには、長年にわたる誇るべきイノベーションの歴史があります。私たちは、一人ひとりが常に会社の経営理念、なかでも「誠実」の価値観に基づいた行動をして初めてビジネスで成功し、それを持続可能なものにしていくことができると考えています。

この「誠実」の価値観を会社の隅々にまで行き渡らせる上で、マネージャーはその模範となり、リーダーシップを発揮することが求められています。

いかなる役職にあろうと、一人ひとりが常に法令や規則、社内規程を遵守する必要があります。また、協力関係にあるベンダーやサプライヤー、ビジネスパートナーにも同様の高い水準の誠実な行動を期待しています。

重要なのは、ビジネスにおいて、どのような行動をとるかということです。「グローバル行動規範」では、皆さんに遵守していただきたい行動の規範が示されています。このグローバル行動規範にしっかりと目を通し、常に心に留めてください。そして、所属する地域の規程や標準書と併せて、業務上の意思決定や行動の指針としてください。

何が正しい行動か迷ったら、他の人に相談してください。不正行為に繋がりかねないとの懸念がある場合も、遠慮なく相談してください。会社としては、そのような相談に対して適切に検証、調査するとともに、誠意をもって報告した人が報復を受けることのないように、万全の措置を講じます。

このような行動の積み重ねにより、従業員、お客さま、患者や株主の皆さま、規制官庁を含む、全てのステークホルダー(利害関係者)から信頼を獲得し、その信頼を維持していけるものと信じております。

皆さまも、「誠実」への揺るぎない決意を新たにしていただきたいと思います。

取締役 代表執行役社長兼CEO
竹内 康雄

なぜ行動規範が定められているのですか?

私たちを取り巻く環境はますますグローバル化が進み、競争も熾烈になっています。その中で常に誠実さをもってビジネスを遂行していくことが求められています。

私たち一人ひとりが仕事に熱心に取り組んできた結果として、オリンパスは社会と業界から高い評価を得ています。しかし、これはひとえに、ユーザーの皆さまが私たちとその製品を信頼してくださっていればこその話です。私たちは日々、この信頼を獲得し、高めていかなければなりません。

補足:「国連グローバル・コンパクト」への取り組みについて

私たちは企業として、「人権擁護の支持と尊重」、「強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み」など、「国連グローバル・コンパクトの10原則」を支持しています。

「オリンパスグローバル行動規範」は、これらの原則を踏まえ、お客さまやビジネスパートナー、その他のステークホルダーから信頼される企業として、私たちがとるべき行動を定めています。

この行動規範は誰が遵守すべきものですか?

私たちは、責任を持って、誠実かつ適切に行動することが求められています。この「グローバル行動規範」は、私たち全てに例外なく、平等に適用されます。

また、オリンパスと協力関係にあるビジネスパートナーにも同様の基準の遵守を期待します。

単に事業を成功させるだけでは十分でなく、そこに責任あるアプローチが伴ってこそ、世界の人々の健康と安心、心の豊かさを実現する製品を開発、提供するという私たちの目標を達成することができるのです。

この行動規範はどのように用いるべきですか?

「グローバル行動規範」は、オリンパスのコアバリューや国内/国際法、社内規定、自主的な取り決め/原則を反映しており、「適切な行動とは何か」、また「会社にとって正しく責任ある行動とは何か」を示しています。

これらの行動規範は、私たちの日々の仕事や活動の一部にならなければなりません。私たちがこれらの基本的な規範を守って初めて、企業として成功し続けることができるのです。

また、オリンパスでは、「グローバル行動規範」の他に、特定の地域において独自の規範や方針を定めています。そのため、「グローバル行動規範」に加え、地域の行動規範や方針、手続きも遵守しなければなりません。

行動規範に違反した場合は?

私たち一人ひとりの不正行為により、オリンパスとステークホルダーの関係が損なわれ、お客さまとの信頼関係や社会の信頼を失う可能性があります。「グローバル行動規範」に違反した人は追加の研修を受けたり、最悪のケースでは解雇を含む、是正措置が取られる場合があります。また、「グローバル行動規範」への違反が違法行為に当たる場合、罰金または損害賠償が課される場合もあります。


第1節 質の高い製品とサービスの創造

  • 製品の安全性、品質、セキュリティ
  • 革新的価値の提供

製品の安全性、品質、セキュリティ

オリンパスの製品とサービスは質が高いことで広く知られています。オリンパスの優れた品質管理プロセス及び手順は、国際基準を満たしており、製品、サービス、作業工程を継続的に改善するのに役立っています。また、オリンパス品質方針及び手順を徹底させることで、品質管理システムの有効性を維持、改善しながら、規制要件に完全準拠できるように努めています。このような努力を通じて、安全な機器を提供し、患者の皆さまの健康と安全を守りながら、卓越した顧客満足を実現しています。

必要な行動:
  • オリンパスの製品とサービスの品質、安全性、有効性を確保するために、社内の品質管理の手順、プロセス、要件を徹底する。
  • 医療製品を担当する者は、法規制及び臨床基準を遵守する。
  • 品質試験の結果を完全かつ正確に報告する。結果の改ざんや改変、隠蔽を一切行わない。
  • 有害事象や有害になり得る事象、または製品の品質に関する苦情はいかなるものも、直ちに品質保証部門、規制当局が求めるその他の機関に報告する。
  • 製品開発のライフサイクル全般を通じて、サイバーセキュリティとプライバシーのリスク管理に留意する。
  • 製品のセキュリティ上の脆弱性を特定し、それらに対するリスク軽減措置をステークホルダーに伝える。
その他の重要事項:

    私たちは、医療製品に関連する苦情を含め、品質への苦情をきわめて深刻に取り扱っています。
    患者の損傷や損害に関する苦情は、「有害事象」とされ、これらは遅滞なく、直ちに報告しなければなりません。
    こうした苦情があった場合、患者の健康を第一に、迅速に対応しなければなりません。
    また、製品のセキュリティ上の脅威や脆弱性について知りえた情報は共有します。

革新的価値の提供

オリンパスでは、お客さま、患者の皆さま及びステークホルダーの皆さまに将来の価値を提供するために、先を見据えて事業に取り組んでいます。

必要な行動:
  • 世界の動向に常に目を配り、お客さまのニーズや希望に沿った事業のアイデアを模索する。
  • お客さまの目から見て意義のある、安全で高品質な製品及びサービスの開発、提供に努める。

第2節 安全で、互いを尊重する職場の提供

  • 互いを尊重する行動
  • 安全で衛生的な職場環境

互いを尊重する行動

私たち個人同士、あるいはビジネスパートナーや仕事で出会う人々との関係において、私たちは品格と相互尊重を最も重視しています。オリンパスでは、性別、年齢、国籍、民族、肌の色、政治観、性的指向、宗教的信条、社会的背景、障害の有無等、個人的な特徴によるハラスメント(嫌がらせ)や差別的言動を容認していません。健全で互いに励まし合う職場環境の実現を目指しており、敬意を欠く行動に対しては、解雇を含む、懲戒処分を科す場合があります。

必要な行動:
  • 同僚やお客さま、ビジネスパートナーに対し、礼節、尊厳、敬意をもって接する。
  • 人、見解、働き方の多様性を尊重する。
  • 就職希望者や従業員を一切差別しない。
  • 人種や性別、宗教団体を含む、特定の集団について話すことを避ける。
  • 他人にハラスメントをせず、ハラスメントを目撃した場合は声を上げる。

その他の重要事項:

ハラスメントとは何でしょう?オリンパスでは、ハラスメントを、個人を侮辱し、士気を落とし、仕事の効率性を下げるような、発言、物理的行動、あるいはそのように見える行為と定義しています。

ハラスメントの例としては、以下のようなものがあります。
  • 人種差別的な発言
  • 宗教や性に関する冗談
  • 侮蔑的な発言
  • 不快なポスターや漫画の提示
  • 意図的な脅迫行為
  • 電子メッセージでの不快な文言
  • わいせつ表現物の使用、提示、共有

セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)とは、性的嗜好を尋ねる行為や性的な誘惑、その他の性的な要素が含まれる行為を指します。

問題にされるのは、ハラスメントをする側の意図ではなく、行為そのものであるということに注意してください。こちらの行動や冗談、発言に相手を傷つける意図がなくても、相手が相当に傷つけられたと感じた場合、グローバル行動規範の違反行為と見なされることがあります。

安全で衛生的な職場環境

オリンパスにとって職場の安全衛生は最優先事項です。私たちは、職場での事故や職業病を防ぐための事前措置を講じています。人間工学に基づいた、働きやすい環境の提供に努めており、健康とウェルネスの促進を図っています。

必要な行動:
  • 自分と他者の安全を念頭に、正しい判断を下し、行動する。
  • 安全上の懸念や、業務上の傷害や疾病の発生状況を報告する。
  • 暴力行為を決して軽視せず、他者からの暴力的な脅迫やその兆候を報告する。
  • 該当する安全衛生規制を遵守する。

第3節 法令を遵守した、倫理的な業務の実施

  • 贈収賄と汚職
  • 贈答、きょう応、接待
  • 利益相反
  • 公正な競争とビジネスインテリジェンス
  • 国際貿易
  • 財務報告の正確性と不正行為
  • ビジネスパートナーやその他のサードパーティの管理

贈収賄と汚職

オリンパスは、公正かつ誠実な事業活動に努めており、贈収賄と汚職を決して容認しません。

必要な行動:
  • 直接または第三者を介した、賄賂の提案、供与、収受を一切行わない。
  • たとえ少額であっても、見返りとして便益を求める意図がある場合は、そのような贈答品の授受を行わない。
  • 公務員には、贈答品やその他の利益の収受を禁じる規程など、高い法的基準及び倫理規程が課せられていることを理解する。
  • 後述の「5原則」に従う。
  • コンプライアンス部門あるいは法務部門に連絡し、サポートや助言を求める。
「第三者」(サードパーティ)とは何ですか?

    オリンパスの贈収賄規則において、「第三者」(サードパーティ)とは、オリンパスとともに、またはオリンパスの代わりに、商品やサービスを提供する、または事業活動を行うという契約を結んだ、または契約を予定している、オリンパスが所有、管理、雇用していない、外部の企業、組織、個人の全てを指します。

「5原則」

01 分離
購買判断に影響を与えるような、不適切または違法な便益の供与を認めていません。この便宜の中には、スペシャリスト向けトレーニング・イベントへの招待、きょう応、贈答などが含まれます。そのような影響を与えかねない行為を避けるためにも、常に関連するガイドライン(上限額など)に従って下さい。

02 透明性
ビジネスパートナーとの関係は透明性を確保し、関連する専門家集団に適用される国内法令、現地法、行動規範を遵守しなければなりません。

03 同一性
オリンパスのために、またはオリンパスに代わってサービスを提供するようビジネスパートナーに指示した場合、公正な市場価格に基づいて業績と報酬を合理的に案分しなければなりません。

04 記録化
ビジネスパートナーとのコミュニケーションは、常に検証、追跡できるように、文書化し、管理しなければなりません。これには、協力関係の性質と目的、業績と報酬、費用と決済の責任、提供されたサービスの証拠資料(活動報告書など)が含まれます。

05 イメージと意識

    法律上認められる協力関係でも、それがオリンパスの企業イメージにどのような影響を及ぼすのかを常に厳密に評価してください。オリンパスの名声と成功にとって重要なのは、一般の人々が持っているイメージなのです。

贈答、きょう応、接待

適度な価値の贈答品の授受は円滑な事業関係の構築に役立ちますが、贈答、きょう応、接待に関しては、それが相手の判断を誤らせる可能性もあることを踏まえて、思慮深く行う必要があります。

必要な行動:
  • 各地域のガイドラインを含め、贈答品に関する方針や上限額等に従う。
  • 相手の業務上の判断に影響を与える意図で、贈答、きょう応、接待を一切供与しない。
  • ビジネスパートナーを食事やイベントに招待する場合、その金額が妥当であるか、相手が招待を要求していないかを確認する。
  • 営業担当者に贈答品を一切要求しない。
  • 自らの業務上の判断に影響を与えうる、または与えるように思われる、便益や贈答品を一切受け取らない。
  • 仕事上、食事やイベントに招待された時は、金額が適切で、ごく稀に招待される場合のみ、その申し出を受ける。
  • 常に透明性を確保し、贈答品や招待を受けた際は、上司に報告する。
  • 該当するオリンパスグローバルの規則と地域のコンプライアンス方針に従い、特に公務員と医療/ライフサイエンス市場の関係者に関しては、接待と贈答に関する特定の厳格な規則に注意を払う。

利益相反

仕事上、個人の利益と会社の利益が相反する可能性がある場合、私たちはそれを開示する必要があります。例えば、友人や家族と仕事をしている場合や、オリンパスと事業関係にある企業との間で金銭的利害関係が存在する場合などです。利益相反の可能性があることを明確に伝えることで、業務上の判断に実際に影響が出たり、影響が出ていると見られることを未然に防ぐことができます。

必要な行動:
  • 私たちは会社に対して忠実義務を負うことを認識する。
  • 利益相反の状況に注意する。これには他者から利益相反と見られる可能性がある状況も含まれる。
  • 勤務中の利益相反、及びその後に生じうる利益相反については、全て開示する。
  • 会社と連携して利益相反への対応と解決に取り組む。その際、その利益相反に関連する意思決定から外される場合もある。
その他の重要事項:

    利益相反につながる可能性のある状況を以下に示します。

  • 金銭的利害と投資:例えば、私たちや私たちの親戚がオリンパスのサプライヤー、競合他社、サービス提供会社、顧客企業の所有者持分を保有している。
  • 家族や個人的に親しい関係にある人:例えば、家族や親しい友人、恋人を採用、評価、管理している。
  • 社外活動:例えば、オリンパスの事業目的や自分の職務の妨げになり得る、政治活動や慈善団体の役職を社外で引き受ける。

自分が利益相反の立場にあると思ったら、上司、コンプライアンス部門、または人事部門にその旨を伝えてください。多くの状況は、対応策を講じることで、深刻な事態になる前に解決されます。

その他の重要事項:

    職場では恋愛関係に発展することもあります。オリンパスでは一人ひとりのプライバシーを尊重しているため、社内の個人的関係を隠す必要はありません。
    しかし、その関係により、職場で利益相反が生じていることに気づいたり、その疑いがあると思われる場合は、人事部門か上司に連絡してください。上司と部下の関係は特に慎重な扱いが求められます。会社としては、内密に相談者と連携し、適切な解決方法を模索していきます。

公正な競争とビジネスインテリジェンス

オリンパスの取引関係は、自由で公正な競争に基づいています。不公正なビジネス手法を用いず、競争制限に関する全ての法律を遵守するよう努めています。独占禁止法や反トラスト法の違反は、会社にとって、または従業員にとっても高額な罰金や罰則につながる恐れがあります。

必要な行動:
  • 競合他社とコミュニケーションする際は、特に非公式な会話において特段の注意を払う。
  • 自分の所属先がオリンパスであることを明示する。
  • 生産、販売している製品の価格や事業分野、売上高、種類、販売数量など、社外秘の話題について競合他社に一切話さない。
  • 市場分割について競合他社に話したり、特定の顧客との取引中止などを提案しない。
  • 販売価格を競合他社と取り決めたり、販売価格について競合他社と話し合わない。
  • 公正な競争に努め、入札手続きを操作する、または操作しているように見える行為を避ける。
その他の重要事項:

    競合他社とは、以下について取り決めを結ばない。

  • 価格
  • 入札価格の調整
  • 売買条件
  • 研究開発計画
  • 市場分割や顧客割り当て
  • 生産量

国際貿易

私たちは、国際貿易を規定する輸出入関連法を遵守し、貿易管理において積極的な役割を果たすことが求められています。これに関しては、複雑で専門的な領域であることから、国際貿易に携わる者は「オリンパス貿易管理部門」と緊密に協力してください。

必要な行動:
  • 管理対象製品を認識し、輸出入に必要な全ての許認可を取得する。
  • 輸出規制対象の団体や国、企業には一切輸出しない。
  • 税関と規制当局に正確かつ偽りのない情報を提供する。
  • 該当する貿易関連法令を遵守する。

財務報告の正確性と不正行為

オリンパスでは、あらゆるレベルで透明性を確保し、不正行為の防止と検知に優先的に取り組んでいます。株主の皆さまからは、財務内容と企業業績を評価するための偽りのない正確な情報の提示が求められており、必要な全ての会計基準に従い、誠実に報告しています。

必要な行動:
  • 売上や経費を含む、全ての財務データを適切な会計期間内で、正直かつ正確、完全に記録し、報告する。
  • 該当する税務関連法規を遵守する。
  • 虚偽の報告や経費請求を一切行わない。利益の確保、販売予算の獲得、予算に計上された経費の消化などの理由で、不正確な情報を故意に記録したり、会計情報や財務諸表を操作しない。
  • 全ての報告及び開示要件に従い、社内、社外の監査人に協力する。
その他の重要事項:

    資金洗浄(マネーロンダリング)は世界的に深刻な問題となっており、多くの企業が関わり得る金融犯罪です。金融取引に関しては常に、以下のような通常見られない行動を警戒してください。

  • 情報提供の要請に対する曖昧な態度や消極的な姿勢
  • 文書内容が検証できない、納税者番号が複数存在する、関係当事者の身元を隠そうとするなど、不完全な情報や矛盾する情報
  • 通常見られない送金や金銭取引の要請
  • 関係する個人や企業に関する否定的な報道

ビジネスパートナーやその他のサードパーティ管理

オリンパスは、設計から部材調達、製造、環境に配慮した廃棄に至るまで、自社製品の製品ライフサイクル全般に責任があると考えています。ビジネスパートナーが法律や倫理に反する行為をすることで、オリンパスにも賠償責任が及んだり、会社評価に傷が付く可能性があります。そのため、サードパーティやビジネスパートナーとの協力関係を模索する際には、事前に候補企業を慎重に評価し、選定しています。また、契約している企業や個人の活動がオリンパスをリスクにさらす可能性がある場合、その契約を解除する権利を有しています。

必要な行動:
  • 適格とされた請負業者、ビジネスパートナー、及びその他のサードパーティとのみ協業する。
  • サードパーティやビジネスパートナー候補に関しては、ビジネス関係を構築する前に審査を行い、既存の関係についても定期的に再評価する。
  • 汚職、贈収賄、その他の違法または不適切行為に関連するオリンパスの規定を、協力企業にも遵守してもらうように求める。
  • 協力関係にある請負業者、ビジネスパートナー、及びその他のサードパーティを定期的にモニターし、可能であれば監査する権利を確保し、実行する。また、倫理や法律に反する行為の兆候にも注意する。
その他の重要事項:

    オリンパスの代わりに、事業活動を行うビジネスパートナー、サプライヤー、販売会社、サードパーティにも、オリンパスのコアバリューを共有してもらい、「グローバル行動規範」が掲げる規範を遵守することを期待します。また、自由で公正な競争の原則を守るとともに、人権、労働条件、環境保護、腐敗防止に関する「国連グローバル・コンパクトの10原則」に従って行動することを求めています。


第4節 会社資産と情報の保護

  • 会社資産と情報
  • 情報の保護
  • 個人情報保護
  • インサイダー取引
  • 慎重なコミュニケーションと記録管理

会社資産と情報

私たちは、オリンパスの会社資産を保護する責任を負っています。また、自社の資産をオリンパスに委ねているお客さま、サプライヤー、その他のサードパーティの会社資産も十分に保護するよう努めてください。

必要な行動:
  • 資本、人材、ソフトウェア、業務機器など、会社の資産は、正当な事業目的が認められた場合のみ使用する。
  • 会社資産を私的に流用しない。
  • 設備や建物など、有形資産を大切に扱う。
  • 業務上の合理的な根拠や上司の承認がない限り、会社の資産を、価値を毀損する形で、売却、担保、貸し出し、移転、改変してはならない。
その他の重要事項:

    オリンパスの競争優位性は、製品の設計図面や製造技術などの知的財産を含む、特定の機密情報及び専有情報の上に築き上げられています。これらの情報が不適切に漏えいすることで、事業活動に深刻な損害を与える可能性があります。
    企業秘密やその他の製品及び工程情報など、未公開情報を扱っている従業員は注意してそれらの保護に努めてください。
    文書や図案を保護し、公の場で機密事項を扱うことを避けてください。また、他人に聞かれる可能性のある場所でそれらについて詳しい話をしないように心がけてください。

情報の保護

オリンパスは、社内のネットワークとサーバ上に膨大な有益情報を保有しており、その一部は機密情報または取り扱いに注意を要する情報です。私たちは、これらの情報の保護に努め、情報の紛失、盗難、偶発的開示につながるような行動を避け、サイバーハイジーン(不正アクセスを防ぐインターネット接続環境)を整備する責任を負っています。

必要な行動:
  • 会社のコンピュータ、機器、企業ネットワークを保護するための適切な措置をとる。
  • 強固なパスワードを使用し、パスワードを共有しない。
  • 機密情報は、承認された企業ネットワーク及びシステムに保存する。
  • 自分に必要のない個人情報にアクセス可能な場合は、上司に知らせる。

個人情報保護

患者、医療従事者、外部のビジネスパートナー、従業員、消費者に対するオリンパスの責任の根幹をなすのが、個人情報の保護です。私たちは、人々のプライバシーの権利を尊重しており、個人情報が不正または不法に開示されたり、誤用されないように努めています。また、従業員や顧客の皆さま、誰であろうとも、その個人の情報を収集、保管、使用、共有する際は、全ての社内指針と該当するプライバシー法を遵守しています。

必要な行動:
  • オリンパスのシステムに保管されている個人情報に関しては、業務上必要である、またはその情報が収集された当初の目的にかなった用途である場合を除き、一切アクセスしない。
  • 現在、保有している情報を定期的に見直し、必要がなくなった個人情報は全て廃棄する。

インサイダー取引

私たちは業務上、オリンパスやその他の企業の未公開情報を知る可能性があります。その際、該当する企業の株式やその他の有価証券を自ら売買したり、他者に勧めることは禁止されています。

必要な行動:
  • 内部情報を扱っている時は、そのことを認識する。
  • 内部情報を得た際は、情報が公表されるまで、該当する企業の株式やその他の金融商品を売買しない。
  • 内部情報に基づいて取引をするように別の人に働きかけない。
内部情報とはどのようなものですか?

    内部情報とは、組織の内部にある情報で、投資家がある特定の株式やその他の有価証券を売買する原因となる情報を指します。例えば、以下のような情報です。

  • 未発表の決算
  • 他社を買収する計画
  • 発表予定の新製品
  • 他社に大型投資する計画
  • 業務の大部分を外部委託する決定
  • 大手サプライヤーの契約解除の予定

慎重なコミュニケーションと記録管理

書類やeメール、ソーシャル・メディアを含む電子文書など、書面でのコミュニケーションは特に注意が必要です。言葉が本来の意味を離れ、書き手が当初意図していたものとはまったく違う形で解釈されることがあるからです。どのような交信も、将来、自分の意図や当初の文脈に反して読まれる可能性があることを理解し、常に細心の注意を払って文章を書く必要があります。

必要な行動:
  • 素直で、正直であること。コミュニケーションは常に事実に基づき、言いたいことは、客観的に、透明性を確保し、細心の注意を払って、正直に伝える。
  • 文書は、オリンパスが求める記録保存期間規定に従って保存する。公的機関の捜査や訴訟を控えていたり、その可能性がある場合は、関連する記録を一切破棄しない。
  • 明確に権限が与えられている場合を除き、オリンパスを代表してメディアに対応したり、投資家の質問に答えない。

第5節 お客さまやビジネスパートナーを含む、ステークホルダーに対する誠実な行動

  • 医療従事者との活動
  • 貸出資産の管理
  • 製品の販売促進

医療従事者との活動

オリンパスでは、患者の皆さまの利益を重視して、医療及びライフサイエンス製品の販売、マーケティング、販促活動を行なっています。医療従事者は患者のために最善の意思決定をする権利を有しており、その決定に不当に影響を与えないように努めています。

必要な行動:
  • オリンパスは、製品の購入や使用を奨励・誘導する目的で、医療従事者に価値の高いものを提供または提供の約束をしない。
  • オリンパスでは、医療従事者や医療機関にサービスを委託する場合、サービスの必要性が正当であり、その内容が文書化されていることを必要条件とし、その対価は公正な市場価格に従うものとする。
  • オリンパスの製品やサービスが使用された場合、正確かつ正当に請求する。
その他の重要事項:

    医療従事者や医療機関と共同で行う学術活動や販促活動は全て、オリンパス製品の効果的な使用方法の伝達と患者のケアの向上を目的としています。
    医療従事者に提供される情報は全て、有益かつ正確で、科学的証拠の裏付けのある、偽りのないものとします。

貸出資産の管理

デモ機や評価機、貸出品を提供する際、社内方針や手続きの遵守が求められます。

必要な行動:
  • 医療従事者に貸出資産を提供できる時期と、提供してはいけない状況を理解する。
  • 監査やモニタリングのプロセスに協力する。
  • 全ての資産の所在を把握し、返却期限に注意する。

製品の販売促進

オリンパスは、患者やその他のステークホルダー、または広く一般市民の皆さまから、自社製品の情報を偽りなく正確に提供する企業であると信頼されています。そのため、製品の販売促進を行う際は、明確、公正で、分かりやすく、かつ規制要件を満たさなければなりません。

必要な行動:
  • 製品の情報を正直に伝え、リスクと便益についても明確に開示する。
  • 安全情報を偽ったり、省略しない。
  • 社内で検討し、承認した販促資料のみを使用する。
  • 製品の販促を行う際は、各国の規制ルールに従う。
補足:

    私たちは臨床試験(治験)に参加する患者の皆さまに対し、以下の責任を負っています。

  • オリンパスの研究について正直に伝えることで、被験者が詳細な情報をもとに臨床試験への参加の意思決定(インフォームド・ディシジョン)ができるようする。
  • 客観性と公正さに支障をきたしかねない利害関係がある場合、オリンパスは臨床試験に参加しない。
  • 法律に従って、全ての臨床試験情報を公開する。

第6節 良き企業市民であること

  • 社会的責任
  • 環境
  • 人権と公正な労働慣行

社会的責任

オリンパスは自らを、従業員が生活を営み、働くコミュニティの一市民であると捉え、事業活動を行っている国や地域の文化や慣習を常に尊重しています。私たちの存在意義は、何よりもオリンパスの製品を通して、またコミュニティにおける活動を通じて、「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」にあります。

必要な行動:
  • 私たちの決断がステークホルダーと社会に及ぼす影響に常に気を配る。
  • 事業活動を行っている国や地域の住民との相互理解を深めるよう努める。
  • 慈善団体への金銭や物資の寄付、または教育、研修、専門能力開発を支援する助成金を通じて、事業活動に関連するコミュニティのプロジェクトを支援する。
  • 専門的技能や専門知識を活かして、ボランティア活動に参加する。

環境

グローバルな環境保全は私たちの責任です。オリンパスでは、天然資源を責任を持って慎重に活用しており、製造現場では可能な限り持続可能な技術を採用している他、お客さまのために環境に優しい製品を開発しています。また、長期的には、より一層のカーボンニュートラル化を目指しており、二酸化炭素排出量を毎年削減していく措置を講じています。

必要な行動:
  • 該当する環境法規制に従うとともに、厳格な社内基準を遵守する。
  • 適切な代替案がある場合は、環境及び健康上のリスクを伴う材料や手法を可能な限り使用しない。
  • エネルギーと資源の節約、リサイクルの促進、可能な限りの再生可能資源の活用、効率性を念頭においた業務プロセスの最適化を実施する。
  • 自社の「環境マネジメントシステム」に従い、環境関連活動を継続的に改善していく。

人権と公正な労働慣行

オリンパスは企業活動全般において、国際的に認められた人権を尊重し、強制労働、児童労働、違法な差別行為を禁じています。そのため、安全でない製品やサービスの提供、該当する法律の違反、児童労働や強制労働の使用、従業員への体罰を行うサプライヤーを採用しないように、デューデリジェンス(企業の価値を適正に評価する手続き)を実施しています。

必要な行動:
  • 基本的人権を支持し、労働法を尊重するとともに、いかなる種類の強制労働及び児童労働を使用しない。
  • 人身売買や強制労働の兆候を察知し、いかなる人権侵害も直ちに報告する。
  • 社会の秩序と安全を脅かす反社会的勢力及び組織への協力や加担は、直接間接を問わず、一切しない。

問いかけと懸念の提起

的確な判断と相談

どのような行動規範も、私たちが直面しうる全ての状況を想定することは不可能です。それぞれが直面する個々の状況に関しては、一人ひとりがよく考え、的確に判断することが求められます。

自分に問いかけ、行動を起こせるよう事前に準備をしておく必要があります。もし疑問が生じたら、他の人に意見や助言を求めることもできます。後述の窓口や会社のコンプライアンス部門にいつでも連絡してください。

行動規範を見ても答えが見つからなかったときは、どうしたらよいですか?

「オリンパスグローバル行動規範」にある指針は、全てを網羅しているわけではありません。従業員が所属する地域に適用される国別の規定や社内業務標準も存在します。

行動規範やその他の規程をどのように適用すればよいか分からなくなったら、以下の6つの質問を自分に投げかけてみてください。

情報は十分だろうか?
少なすぎる情報で判断を下す前に、より多くの詳しい情報を集めるべきです。

オリンパスの指針には、私のとるべき行動について、何と書かれているだろう?
該当する情報が見つからない場合は、コンプライアンス部門に問い合わせてみてください。適切な指針を見つける手助けをしてくれます。

自分の決定に後悔しないだろうか?
もし少しでも後悔しそうなら、なぜそう思うのかよく考えてください。多くの場合、直感は重要な指針を与えてくれます。

自分の決断の正当性を経営責任者に説明しなければならないとしたら、不安はあるか?
もしかしたら、倫理的な観点から、期待に沿わない決定をしたのかもしれません。

この状況を友人や家族に説明したら、どのような助言をくれるだろう?
プライベートな関係にある人の多くは、私たちの幸せを願う一方、オリンパスとは直接関係がありません。そうした人たちに相談したら、どのような助言をくれるか考えてみてください。

自分のこの状況がメディアに取り上げられたら、どのように報道されるだろう?
多くの場合、正しいか間違っているかだけでなく、その状況が他者の目にどのように映るかが重要となります。常にその状況が他者からどのように見られ、判断されているか自問してください。

不適切な行動の認識とその対応

オリンパスは、過ちには公正に対処します。自分が過ちを犯したり、他者の過ちを見つけたときは会社に報告し、助言を求め、透明性を確保するよう努めてください。問題を話し合ってこそ、チーム全体で解決策を見つけ、改善することができます。

従業員、管理職、サプライヤー、ビジネスパートナーによる財務不正や独占禁止法違反等の違法行為に関して、私たちは報告することを求められています。不正と思われる行為が発覚した際、その懸念を提起することは難しい場合もあります。その場合、上司、コンプライアンス部門、人事部門、法務部門、あるいは「インテグリティ・ライン(グローバル通報窓口)」に報告することを推奨しています。

声を上げることで、会社への損害を事前に防ぐことができるのです。

信頼を築く行動

オリンパスは長年にわたり、オープンドアポリシー(職場で上司が自分の部屋のドアを開けておく勤務方針)を採用しています。そのため、懸念がある場合は、いつでも気軽に上司に相談してください。会社の価値を守るための行動は常に正しく、オリンパスでは評価されます。

私たちは、懸念を報告した人や、誠実に調査に協力する個人への差別や報復を容認しません。仮にその懸念に対して十分な証拠が見つからず、正当性が確認できない場合も同様です。

助言を求めたり、不適切な行動を明らかにする際は、一人でその状況に対応する必要はありません。

同僚
以前に同じような状況を経験したことがある同僚がいるかもしれません。彼らに自分の懸念を率直に話し、助言を求めましょう。

上司
上司は仕事上のサポートをするために存在しています。彼らは「オリンパスグローバル行動規範」に関する助言をくれたり、フォローアップをしてくれるはずです。

コンプライアンス部門
「オリンパスグローバル行動規範」について疑問や懸念があれば、社内のコンプライアンス部門に気軽に相談してください。質問や報告の機密保持が尊重されることは言うまでもありません。

グローバル通報窓口
「インテグリティ・ライン(グローバル通報窓口)」は、独立企業が提供する24時間年中無休のサービスで、いつでも利用できます。寄せられた報告は全て機密扱いとなり、適宜調査されます。


「インテグリティ・ライン(グローバル通報窓口)」は全ての従業員、ビジネスパートナー、その他サードパーティが利用できる窓口で、「オリンパスグローバル行動規範」に違反している恐れのある事案を報告することができます。

電話やウェブサイトを介した「インテグリティ・ライン(グローバル通報窓口)」への問い合わせは、追跡できない仕様になっています。勤務地の現地法が認める限りにおいて、匿名で報告することができます。