ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン

基本的な考え方

オリンパスグループは、グローバルにおけるダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)戦略を2023年度に策定・公表しました。
オリンパスグループでは、私たちの存在意義である「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」にあたって、DEIは欠かすことのできない重要な戦略と考えています。私たちは、DEIに取り組むことで、組織のケイパビリティと持続可能性を高め、私たちの存在意義を余すことなく実現し、お客さまやステークホルダーから選ばれる存在であり続けます。

オリンパス、「Chief Diversity, Equity and Inclusion Officer」新設のお知らせ

ステートメント(オリンパスのDEIビジョン)

オリンパスでは、多様な視点と背景を持つ人を大切にすることを一つのコアバリューにしています。オリンパスは、従業員の年齢、性別、人種、性的指向、性自認、社会経済的地位、民族、障がいの有無、能力、国籍・文化、言語、宗教、意見、政治的な立場、経験、経歴などの違いを尊重します。
オリンパスは、従業員の誰もがありのまま受け入れられて、誰もが適切な機会を得ることができる、インクルーシブな文化や適切なシステムの構築に取り組み続けています。そして、その範囲は従業員だけでなく、地域社会にも及んでいます。
ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンは等しく重要であると考え、DEIが自然と日常業務の一部となって初めて、人々が自分らしくいられ、能力を最大限に引き出され、ベストなパフォーマンスを発揮することができるのです。
多様な背景を持つ従業員たちは、このような環境の中で、お客さまの多様なニーズや期待をより深く理解し、互いに意見を出し合い、共に解決策を考え、新たな価値を創造できるようになります。そして、それは最終的に、私たちの存在意義である「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」につながります。

オリンパスにおけるダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの定義

オリンパスがDEIに取り組む理由

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンは私達の存在意義を実現するにあたって、欠かすことができない重要な戦略です。

オリンパスがDEIに取り組む理由は以下の通りです。

  • 従業員体験を改善し、誰もすべての人がありのままの自分でいることができ、それが組織で受け入れられる
  • 意思決定の質を改善し、イノベーションを促進し、お客さまや患者さまにさらなる価値をもたらす製品やサービスを提供する
  • 創造性を育み、プロセスを合理化し、生産性を高める機会を増やす

私たちは、DEIの活動を通じて組織のケイパビリティと持続可能性を高め、私たちの存在意義を余すことなく実現し、お客さまやステークホルダーから確実に選ばれる存在であり続けます。

グローバルにおけるDEIの推進体制

オリンパスでは、DEIを推進していくにあたり2023年6月1日付けでチーフ ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン オフィサー(CDO)のポストを新たに設け、日本地域統括役員の楊文蕾が就任しました。今後は、日本統括役員を継続しながら、CDOとして、オリンパスのグローバルDEI戦略に関する取り組みを加速してまいります。

世界をリードするメドテックカンパニーとして、オリンパスには常に最新のトレンドを把握し、ステークホルダーの期待に応えるために適切な施策を執り行っていく責務があります。この新しいポジションの創設により、オリンパスのDEI施策におけるグローバルガバナンス体制の確保にも寄与します。楊の経験豊富なリーダーシップが、私たちの組織をDEIの目標に向けて推進することを確信しています。

ESG戦略マテリアリティーストーリー
CDOの楊文蕾が具体的な取り組みや今後の展開をご説明します。

グローバルにおけるDEIの重点領域、および取り組み

4つの重点領域

DEIに取り組むにあたって、まず4つの主要テーマをグローバルにおける戦略的な重点領域と位置づけています※1

  • 1.ジェンダーとライフプライオリティ:女性、およびライフイベントによって時間的な制約を抱えるすべての「ケアテイカー」※2をサポート
  • 2.国籍・文化:多様性を高め、あらゆる国籍・文化、言語を持つ人々に機会へのアクセスを公平に提供
  • 3.キャリア・経験:幅広い経験を増やし、チームや組織の視野を広げる
  • 4.インクルーシブな環境:心理的安全性を確保し、誰もが自分らしくいられて、安心して発言でき、積極的に協力し合えるような環境を構築

※1DEIの取り組みにおいて、オリンパスはダイバーシティの他の柱である年齢、人種、性的指向、性自認、社会経済的地位、民族、障がいの有無、能力、国籍・文化、言語、宗教、意見、政治的な立場などについても、すべて等しく重視しています。各地域の事情や特性を考慮した上で、その地域で推進すべき柱について、引き続きそれぞれのダイバーシティを高め、エクイティを強化していきます。

※2ケアテイカーとは、仕事をしながら、子供や両親、家族などの世話をする必要がある人たちを指します。

具体的な取り組み

上記の4つの主要テーマに沿って、マネージャー向けのグローバル共通DEIトレーニングや、従業員にグローバルポジションに応募する機会、言語学習の機会などを先駆けて提供しています。今後、新たな施策も徐々に導入し、少しずつグローバルに展開していく予定です。

このほか、オリンパスでは様々なグローバルイベントを開催しています。2023年3月8日の国際女性デーには、日本、米州地域、欧州地域、中国、APAC地域から約400名の社員が一斉にオンライン参加しました。
今後も4つの戦略的な重点領域に関する様々な取り組みを予定しています。

各地域におけるDEIの取り組み

グローバルにおけるDEIの取り組みに加えて、各地域におけるそれぞれの課題やニーズに合わせた活動も実施しています。詳細は以下をご覧ください。

目標・実績データ

DEIに関するKPI

DEIの取り組みの進捗を把握するため、以下のKPIを2023年度に策定しました。

  • 1.2028年3月期末までに、グローバルにおける女性管理職比率30%を目指す。また、オリンパス株式会社の女性管理職比率を13%に倍増させる。
  • 2.2026年3月期末までにオリンパス株式会社の男性育児休業等取得率100%を目指す。
  • 3.オリンパスグループにおける国籍・文化のダイバーシティを高めるとともに、従業員エンゲージメントスコアのさらなる改善を図る。

現在の状況(2023年3月1日時点)

  • グローバルにおける女性管理職比率:22.7%
  • オリンパス株式会社の女性管理職比率:7.2%
  • オリンパス株式会社における男性育児休業等取得率:70.2%

オリンパス株式会社における実績の詳細は以下のページをご確認ください。

日本におけるDEI推進