米州におけるダイバーシティ&インクルージョン


Kelly Pettis
Olympus Corporation of the Americas (OCA)
ダイバーシティ&インクルージョン マネジャー

人種のるつぼである米州では、多種多様な人々が混在して社会を形成しています。オリンパスの米州地域における従業員構成も、多様性(ダイバーシティ)に富んでおり、従業員一人ひとりの人格、個性、文化、宗教、国籍、人権を、お互いに尊重し合うことによって、新たな価値創造のための取り組みをしています。

米州地域統括会社のOlympus Corporation of the Americas(以下、OCA※1)は、傘下の17拠点を対象に、OCA公認のCANs(Colleague Affinity Networks)と称されるダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)のネットワークを3年前に立ち上げました。現在、D&Iのネットワークは11グループ存在しており、すべてのCANsには、経営層がオーナーとして配置され、D&Iの活動を後押ししています。
とかく、マイノリティ(社会的少数集団)のマイナス面や脆弱性にばかり目がいきがちですが、その背景にある文化や特性を包括的に捉えることで、大きな気づきや思わぬ発見が、オリンパスグループの経営理念の実現に貢献しています。

オリンパスグループの経営理念は、「私たちの存在意義」と「私たちのコアバリュー」で構成されています。CANsの活動はすべて、私たちのコアバリューである、「Integrity / 誠実」、「Empathy / 共感」、「Long-Term View / 長期的視点」、「Agility / 俊敏」、「Unity / 結束」の実践です。お互いを理解し、尊重し合い、コミュニケーションの範囲が広がることで、新たなシナジーも生まれ始めてきています。個人では気づかなかった資質を見出され、適材適所が促進されるなど、人的資源の活性化につながっています。

CANsの活動


Diwali Collage


Filipino Culture Day


Mexican Holiday Celebration


Japanese Culture Day


Mexican Culture Day


Wreaths across America

女性リーダーへのインタビュー

英語を母国語としない人にも「Confidence(信頼・自信)」を持って欲しかった

今回は、CANsの活動において、11番目のネットワークを立ち上げた女性リーダーに注目し、インタビューを行いました。


周佐さん
Olympus Communication Technology of America (OCTA)
Exploration & Alliance(E&A) マネジャー

立ち上げたCANsプログラム:ES&L (Empowering Speech and Language)
リーダー:OCTA※2 E&Aマネジャー 周佐さん、
     OCA 古海さん、Huamanさん
オーナー:OCTA社長 阿部さん

OCTAのE&Aマネジャーとして、「シリコンバレー」で、日々奮闘しています。みなさん、シリコンバレーと聞くと、どんな印象を持たれていますか?オープンで開放的、誰でもウェルカムで、すぐにネットワークができる、情報があふれている、若い人が多くて、常にイノベーションが生まれるなど、このような印象を持たれている方が多いと思いますが、実際はかなりの「村社会」です。意外に思われるかもしれませんが、人と人とのつながりを非常に重視していて、質の高い情報を得るためには、村人としての資質と資格を身に付けると共に、日頃からコミュニケーションスキルを磨き、ネットワーク作りのための努力を欠かすことができません。
このような自身の経験から、コミュニケーションスキル向上の重要性を感じていました。今回立ち上げたCANsのプログラムは、英語を母国語としない人に、自分自身に対する「Confidence(信頼・自信)」 を持ってもらうことが一番の目的でした。アメリカ西海岸サンノゼに位置するオリンパスのサービスセンターには、約700人の従業員がいます。D&Iの活動に参加して分かったことですが、サービスセンターには英語を母国語としない人も多く、 26ヶ国語が使用されていることが明らかになりました。私自身も日本人で、言葉の壁に対する苦労や苦悩を分っているだけに、ネイティブでなくても自分の言葉で熱意を持って相手に意思を伝える、プレゼンテーションの機会を持つという経験を通じて、みんなが自分に自信を持って欲しいという思いが強かったのです。アメリカに来た当初は、私も英語が母国語でないことをマイナスに捉えていましたが、今では日本人であることが自分の個性であり、多様性であり、自分の価値を高めていることに気がつきました。そして、「Confidence」 を持つことによって、前向きな気持ちになれたり、お互いのコミュニケーションが活発になることでプラスのサイクルが回り始めるのだと思い始めました。
CANsに参加することにより、OCA、OSTA※3、OSSA※4など、OCTA以外の組織が何をしているのかより具体的に理解することができ、組織間のコミュニケーションが容易になったことで業務効率も向上したと実感しています。
初めはアメリカでも、誰もが「CSRって、何?」、「CANsって、何?」といった状態からのスタートでしたが、実際に活動してみると、誰もが「参加して良かった」に変わります。まだはじめの一歩といった段階ですが、D&Iの可能性に十分な手応えを感じています。

※1 Olympus Corporation of the Americas:北米および中南米における地域統括会社

※2 Olympus Communication Technology of America:通信・ネットワーク技術の研究開発

※3 Olympus Surgical Technology America:医療用器具の開発、製造および販売

※4 Olympus Scientific Solutions Americas Corp.:米国における超音波・渦流探傷機器、蛍光X線分析器の開発、製造