カレンダー撮影記:ガラパゴス 第9話

第9話:フロレアナ島:アメリカフラミンゴの数が減っているらしい。エルニーニョの影響だろうか。

ここは、フロレアナ島。この島ができたのは、フェルナンディナ島やイサベラ島ができるよりもずっと昔のことで、小高い山は植物に覆われている。早朝、ラグーンを訪れると、数羽のアメリカフラミンゴがいた。水の中を歩きながら、くちばしで泥をかきわけて食物を探している。体がピンク色をしているのは、甲殻類を食べるからだといわれている。遠くのほうにも数羽が見える。近づこうとすると、スローな動きで遠ざかる。このあたりのフラミンゴの数は、以前よりも減っているらしい。最近、国立公園の管理者が生息数を調査したところ、61羽だったという。エルニーニョの影響があるのかもしれない。ガラパゴス諸島は数年ごとに、海水温の上昇と大雨をもたらすエルニーニョに見舞われることがある。海水温の上昇はプランクトンや小魚、海藻類などを減らし、それらを食物とする海洋生物に多大な影響を与える。フラミンゴはラグーンのまわりの泥地に巣をつくって卵を産むが、エルニーニョの年は大雨でラグーンの水位が上昇し、巣を水浸しにしてしまう。フラミンゴの繁殖は3~4年に一度だが、ガイドさんが言うには、今年はフラミンゴの巣を見かけたという。このあたりで巣を見かけるのは、久しぶりのことらしい。


アメリカフラミンゴ 野生動物図鑑