カレンダー撮影記:ガラパゴス 第11話

第11話:ヘノベサ島:海鳥なのに、アカアシカツオドリは樹上に巣をつくる。マングローブの茂るこの島が営巣地だ。

僕は、赤道より北にあるヘノベサ島にやって来た。崖に囲まれた島で、崖の間を船が入っていく。ここは、野鳥の楽園だ。海岸付近のマングローブに分け入ると、樹の上にアカアシカツオドリを見つけた。その名のとおり赤い足が目立っている。ガラパゴス諸島にはアカアシカツオドリのほかに、足の青いアオアシカツオドリ、茶色の足のナスカカツオドリという、カツオドリが生息するが、アオアシカツオドリなどが地面に営巣するのに対し、アカアシカツオドリは樹の上に巣をつくる。マングローブが茂るヘノベサ島は、彼らにとって格好の営巣地だ。樹の上にいたアカアシカツオドリは海を眺めている様子で、魚潮でも見て判断したのか、狩りへと飛び立った。


アカアシカツオドリ 野生動物図鑑

日が沈む頃、海岸にアカメカモメの鳴き声が響きわたる。大きな目と、そのまわりの赤い縁取りが特徴で、世界で最も美しいカモメと言われているようだ。カモメには珍しく夜行性で、採餌するのは暗くなってから。プランクトンが発する蛍光を頼りに、そのプランクトンを食べに集まる魚やイカを捕る。


アカメカモメ 野生動物図鑑


アカメカモメ 野生動物図鑑