カレンダー撮影記:マダガスカル 第7話

第7話:どうしても幻の鳥に会いたくて、名ガイドジャッキーとアンカラファンチカの森の中へ。

ベレンティ保護区とナハンプアナ保護区での撮影取材を終え、次はアンカラファンチカ国立公園に向かうことにした。車でフォールドーファンの飛行場に戻り、そこから国内線でアンタナナリボへ、そして車でアンカラファンチカへ、というルートだ。フォールドーファンへと走っているとき、素晴らしい虹と遭遇した。丘の上から撮影したのだが、虹が地面にくっついているように見える。アンタナナリボではジャカランダの木が、枝いっぱいに花を咲かせていた。


地面にくっついて見える虹


ジャカランダの木とベニノジコ

さあ、いよいよアンカラファンチカ国立公園での撮影だ。ここには、ぜひとも撮影したい幻の鳥がいる。キバラマミヤイロチョウというマダガスカルの固有種なのだが、数が少なく、よほど幸運でなければ出会うことができない。僕は、鳥を見つける名人といわれているジャッキーにガイドをお願いした。ジャッキーにガイドを頼むには、アンカラファンチカ国立公園の園長の許可が必要なほどのスペシャリストだ。

現れたジャッキーは、「え、この人?」と拍子抜けするくらい、もの静かな、いたって普通のおじさんだった。森の中を分け入っていくと、「ちょっと待て」と言うように僕を後ろ手で制した。キバラマミヤイロチョウの声が聞こえたと言う。ジャッキーが鳴き声を真似をする。すると驚いたことに、目の前にキバラマミヤイロチョウが降りてきたのだ。お腹が鮮やかな黄色だ。僕はドキドキしながら、急いでカメラを向けた。小鳥は動きが速い。フォーカスが得られる前に、動いたりする。僕の動きにもカメラにも敏捷性が求められる。そのためにも僕は、軽くて機敏なオリンパスOM-D E-M1を用意していた。

それにしても、ジャッキーの指示は適確で驚いた。「あのあたりにピントを合わせろ、もう少し右だ」とか、僕に手まねで指示をする。その方向にカメラを向けると、本当にそこにキバラマミヤイロチョウが枝に留まっている。後ろを見ろと言われ、振り向くと、そこには黒い目が印象的なマダガスカルヒメショウビンもいた。


キバラマミヤイロチョウのオス 野生動物図鑑


キバラマミヤイロチョウのメス 野生動物図鑑


マダガスカルヒメショウビン