カレンダー撮影記:ナミビア 第5話

第5話:ナミブ・ナウクルフト国立公園-1:世界一美しいと言われる、赤い砂漠にやって来た。

ケープペンギンの撮影取材を終え、大西洋岸の港町リューデリッツから、次はいよいよナミブ砂漠へ。山あり砂丘あり牧場ありの道を、四輪駆動を走らせて半日、ついに見渡す限りの赤い砂漠にやって来た。大西洋岸に南北1,500km以上にわたって高さ200~300m級の砂丘が延々と連なるナミブ砂漠は、世界最古の砂漠とも言われ、アプリコット色をしている。この色は、砂に含まれている鉄分が酸化して赤みを帯びたことによるものだ。


ゲムズボック(オリックス)

セスリエムを宿泊地に、翌朝まだ暗いうちからロッジを出発し、ナミブ・ナウクルフト国立公園の撮影を開始する。朝日に照らされた砂丘はアプリコット色に輝き、影になった斜面と強烈なコントラストを描き出しながら、刻々と表情を変えていく。実にドラマティックな光景だ。巨大な砂丘が果てしなく続くなか、ソーサスフレイと呼ばれる地をめざした。ここはかつて湖があったのだが、いまではすっかり干上がってデッドフレイ(死湖)と呼ばれるくぼ地となり、白くひび割れた大地には黒く枯れ果てたアカシアがシルエットのように立っている。ここでしか目にすることのできない、奇妙でいて圧巻の光景だった。


デッドフレイ