カレンダー撮影記:タンザニア 第8話

第8話:早朝、一条の光が射し込む。若いライオンは、凛として美しい。

外輪山の麓に、厚い雲間から朝の光がサーッと射し込む光景が、実に素晴らしい。僕は朝、一条の光が射す中でライオンを撮りたいと願った。そのためには夜明けとともにカメラを構えていたいが、クレーターに降りるゲートは、朝6時以降にならないと開かない。僕は焦る。とにかく一番乗りでクレーターに降り立ちたいと、6時前からゲートが開くのを待ちわびた。ゲートでは毎日、係員から通行の許可証をもらうのだが、係員はドライバーに「キミたちは、来るのが早すぎる。隣の日本人は何をやっている奴なんだ?」と尋ねていた。毎朝、一番乗りでゲートに並んだ甲斐あって、ある日、思いどおりの撮影をすることができた。外輪山の麓が一条の光で輝く中、若いオスライオンがアゴを上げ、遠くを見やっている。その瞬間を、僕のミラーレス一眼は捉えることができた。空気は清々しかったが、光は昼の強烈な日差しを予感させた。


ンゴロンゴロの風景


ンゴロンゴロの風景


ライオン