「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」(パンタナール) 第5話

パンタナールの源流で、水中撮影。透明度の高さに感激した。

北パンタナールの撮影取材を終えた3カ月後の9月、今度は南パンタナールに行くことにした。2年間のうちに5回目のパンタナールだ。飛行場のあるクイアバから、まずはギマラインス高原国立公園に寄り、そこからポコネ経由で縦貫道を走りジャガーと会って、セスナ機で南へと向かう。それが今回のルートだ。


クロコンドル 野生動物図鑑


ベニコンゴウインコ 野生動物図鑑

ギマラインス高原国立公園は断崖がきりたつテーブルマウンテンで、多くの滝がある。滝の前をベニコンゴウインコやクロコンドルが悠々と翼を広げて横切っていく。心地よい緑に囲まれた川では、金色に輝くドラドやピラプタンガなどの魚が跳びはねている。水は驚くほど透明度が高い。泳いでいる観光客もいる。パンタナールの源流となるこの川で水中撮影をすることが、今回の目的のひとつであった。


ピラプタンガ 野生動物図鑑

僕はウェットスーツを身につけ、川に入った。水温はかなり低く、泳いでいる人たちも長くは水の中にいられない。僕はしっかり撮れるよう、機材以外の荷物を最低限まで減らして6mm厚のウェットスーツを持ってきていた。北パンタナールでワニの水中撮影をしたときとは違って、水はどこまでも澄みわたり、魚の影まで見える。しかし、ここでもちょっと足が川底につくと混濁してしまう。川の中に観光客がいない隙を狙って、足がつかないように泳ぎながらの撮影となるのだが、流れに身体がもっていかれてしまう。下半分が川、上半分に周囲の緑を入れた写真が撮りたくて、何回もトライする。川に流されながら、カメラを水面まで掲げた姿勢で撮影をするのは大変だったが、狙いどおりの写真を撮ることができた。


ピラプタンガ


ピラプタンガ