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2012年3月21日

世界初※1、バイポーラ高周波と超音波の統合エネルギーデバイス

「THUNDERBEAT(サンダービート)」を発売

~ より低侵襲な手術の効率向上に貢献 ~

サンダービート5mm、35cm、ピストルグリップ「TB-0535PC」 サンダービート挿入部先端

サンダービート5mm、35cm、
ピストルグリップ「TB-0535PC」

サンダービート挿入部先端

オリンパスメディカルシステムズ株式会社は、世界で初めて※1バイポーラ高周波エネルギー※2と超音波エネルギーを統合した血管封止(シール)・切開剥離デバイス「THUNDERBEAT(サンダービート)」を、2012年3月から米国、欧州およびアジア一部地域で順次発売※3します。

血管のシール、止血に優れるバイポーラ高周波エネルギーと、組織の切開・剥離に優れる超音波エネルギーを同時出力することにより、1本のデバイスで血管の封止操作と組織の迅速な切開・剥離操作が行えます。より患者様に負担の少ない低侵襲な手術の効率向上に貢献します。

※1 2012年3月21日時点、自社調べ。バイポーラ高周波と超音波を同時に出力可能なエネルギーデバイスとして。
※2 双極型の電極で組織をつまみ、高周波電流を通電させることで、凝固および血管をシールさせるための装置、デバイスのこと。
※3 日本においては薬事未承認。

「THUNDERBEAT」の製品構成※4 (ハンドピース6種、各5本入り)

  • サンダービート 5mm、45cm、ピストルグリップ TB-0545PC
  • サンダービート 5mm、35cm、ピストルグリップ TB-0535PC
  • サンダービート 5mm、45cm、インライングリップ TB-0545IC
  • サンダービート 5mm、35cm、インライングリップ TB-0535IC
  • サンダービート 5mm、20cm、インライングリップ TB-0520IC
  • サンダービート 5mm、10cm、インライングリップ TB-0510IC
※4 同時発売のSurgical Tissue Management System(超音波ジェネレータ「USG-400」、高周波ジェネレータ「ESG-400」およびTHUNDERBEATトランスデューサー「TD-TB400」)との組み合わせによって機能を発揮します。

導入の背景

1990年代以降、腹腔鏡下胆嚢摘出術を皮切りに普及した患者様への負担が少ない内視鏡外科手術は、昨今では悪性腫瘍の手術や肥満手術などの高度な技術を要する手術に適用が拡大しています。また、全世界的な大腸癌の患者数、肥満人口の増加により、これらの手術は今後も急速な増加が見込まれています。これらの手術の効率を向上し普及を促進するためには、複雑で多様な操作を1本で可能にするエネルギーデバイスが求められています。
当社は、世界で初めて、バイポーラ高周波エネルギーと超音波エネルギーの同時出力が可能な「THUNDERBEAT」を開発しました。「THUNDERBEAT」は、血管の封止、止血、組織の凝固・切開性能に優れているだけでなく、細い先端形状の採用により繊細な剥離操作を可能にします。本デバイスの導入により、当社はこれまで超音波凝固切開装置「ソノサージ」、ジャイラスの「PKバイポーラシステム」で行ってきたエネルギーデバイスの更なる事業拡大を目指します。
近年の内視鏡外科手術では、高精細なハイビジョン画像観察の導入により、詳細な解剖が認識できるようになっています。本デバイスと高画質な内視鏡の組み合わせが、さらに高効率で精緻な手術に寄与することが期待されます。当社は、内視鏡観察・診断技術とエネルギーデバイスを含む治療技術との融合(SEE&TREAT)による新たな価値の創造・低侵襲治療への貢献にも挑戦を続けます。

主な特長の詳細

1. 世界で初めてバイポーラ高周波エネルギーと超音波エネルギーを統合
バイポーラ高周波エネルギーと超音波エネルギーの同時出力により、2つのエネルギーの利点を併せ持つエネルギーデバイス。

2. 血管の封止(シール)操作を実現
血管の封止、止血に優れるバイポーラ高周波エネルギーにより、血管の封止操作が可能。また、開閉部の先端から根元まで組織の厚みによらず、より均一な圧力で把持できる機構(ワイパージョーメカニズム)の採用により、安定した封止操作を実現。

3. 組織を凝固しながらの迅速な切開操作が可能
バイポーラエネルギーによる凝固操作をしながら、超音波エネルギーにより迅速な切開・剥離操作が可能。従来のバイポーラデバイスで必要だった機械的な切離のためのブレードとその駆動のための機構をなくし、ワンアクションで素早い(シームレスな)剥離・切開操作が可能。

4. 繊細な剥離操作を実現
剥離鉗子並みの細い先端形状の採用、および先端の開く力(剥離力量)の向上により、繊細な剥離性能を実現。

5. 1本のデバイスで多様な操作が可能
1本のデバイスで血管の封止、止血、組織の凝固・切開、剥離の各操作がクラストップレベルで行えます。これにより、他のデバイスへの交換が不要なため、シームレスで効率的な手術を実現。

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