生産技術開発シミュレーション技術開発

急速に発展するシミュレーションで、より高機能な製品開発を支える
専攻:機械工学 / 2000年入社

入社の動機

正直なところ、就職を意識し始めた頃は、決まればどこでもいいと思っていました(笑)。ただ、振り返ってみると、子どもの頃から時計を分解してみるなど機械が好きで、大学でも機械工学を専攻。その機械の1つとしてカメラに関心があり、とくに鏡枠からレンズが出てくる仕組みはすごいと思っていました。カメラのように店頭に並ぶ製品づくりを仕事にできたら楽しいかもしれないとも思い、カメラ事業のあったオリンパスを志望しました。

仕事の内容

シミュレーションの活用によって、設計業務の効率化を図る部署に所属しています。シミュレーションとは、いわゆるバーチャル実験のこと。本来は現物を試作して実験するところ、コンピュータ上で擬似的に実験することにより、試作費用の削減や期間の短縮を実現し、より高機能な製品の開発を可能にします。

その部署の中で私は、医療事業を手がける設計部署に常駐して、シミュレーションを駆使して設計者からのさまざまな依頼や相談に応える業務を担当しています。

シミュレーションは、その結果が、設計者の判断に大きく関わる責任重大な仕事です。ですから、設計者とは密にコミュニケーションを取るよう心がけています。依頼や相談を受けた際にも時間をかけて打ち合わせをし、どんなことを実現したいのか、どんな点に困っているのかといった真のニーズを捉えて、そのために必要なシミュレーションを検討するようにしています。

また、現在は5人のメンバーを率いるチームリーダーも務めています。日頃の業務は一人ひとりで担当することが多いものの、新たな案件に着手する前には、担当者が立てた計画をメンバー全員で議論したり、完了した際にも、全員で振り返える機会を持ったりして、チームとしての力を結集し、発揮しています。

やりがい

シミュレーションは、コンピュータの高機能化によって急速に発展している分野で、それだけにやりがいを感じますし、問題を解決できた時に設計者から感謝の言葉をかけられると、とてもうれしく思います。

入社当初は、デジタルカメラの外装部品の金型を設計する仕事をしていました。当時、旅行先のエジプトで、観光客に撮影を頼まれた時に手渡されたカメラが、自分が担当したものだった時には感激しました。

現在は設計者を支援する仕事なので、そうしたユーザーとの直接的な接点はありませんが、シミュレーションの仕事を希望したのは、カメラの設計でシミュレーションを使ったことがきっかけでした。シミュレーションの活用により、ベテランの設計者を凌ぐような効率化が実現できたことに感心して、自分もシミュレーションの仕事がしたいと思ったのです。

その後、シミュレーションの仕事をしていく中で、製品開発におけるその有効性を確信しています。これをさらに広めていくために、今後もシミュレーションだけでなく、工学全般の知識や技術を磨いていきたいと思っています。

苦心していること

シミュレーションは、ソフトを使って計算すれば、正しい答えが返ってくるというような単純なものではありません。実験とシミュレーションが一致しないことも多く、苦労することがあります。ある時は、2カ月にわたって実験を繰り返し、現物で起きている事象を粘り強く観察し、ようやく突きとめたことをシミュレーションに組み込むことで、実験と一致する結果を得ることができました。こうした経験を通じて、現物でどのようなことが起こっているかをよく理解し、シミュレーションに反映することが重要だと痛感しています。

職場の紹介

若いメンバーが多く、活気のある職場です。医療事業の設計部署に常駐しているので緊張感があり、専門的な知識が求められることも多いのですが、お互いが教え合って成長していこうとする風土がありますね。

部全体では、新入社員の企画で実施するイベントが、毎年の恒例行事になっています。過去には、バーベキューや屋形船ツアー、工場の夜景ツアーなどがありました。新人を中心に若手がサポートしながら、企画するほうも、参加するほうも楽しんでいます。

学生の皆さまへ

面接などで「学生時代に何をやっていましたか?」と聞かれた時に、何か1つ、胸を張って答えられるものがあるといいと思います。それは勉強でなくても、自分が打ち込めるものなら何でもいい。私の場合は、アイスホッケーに夢中になり、勉強はほとんどしなかったので、成績はひどいものでした(笑)。ただ、アイスホッケーの練習や試合を通じて学んだことは、仕事にも生きています。例えば、業務管理でよく言われるPDCA(計画・実行・検証・改善)も、今思えば練習や試合をする中で自然に身についていました。目標達成に向かってチームが一丸となって努力した経験は、仕事で壁にぶつかることがあっても絶対に乗り切れるという、自信につながっています。

また、就職は、運に左右されるところも大きいと思います。自分の希望が叶わなかった場合でも、とりあえず3年間は一所懸命に頑張ってみてほしい。どんな仕事にも、困難やよろこびがあります。本気で取り組めば、つらいことだけでなく、楽しさや面白さを見出せるでしょう。

シミュレーションの仕事について言えば、物事を自分自身の力で深く考え、突きつめていく力と、設計者とのコミュニケーション力も必要です。いわば、"社交的なオタク"というような人に向いていると思いますね。