生産技術開発生産設備開発(医療)

究極の高品質画像を追い求め医療用内視鏡のキーパーツ撮像ユニット製作の限界に挑む
専攻:電気工学 / 2009年入社

入社の動機

電気電子システム工学科に在籍していた大学時代、医療機器の研究に取り組んでいました。血管狭窄の発見法の1つに、聴診器により血管音の変化を確認する方法があります。現在、この方法による診断は医師の経験と勘に頼るところが大きいのですが、研究のテーマはこれをコンピュータに置換させることでした。

その研究を通じ、専攻していた電気電子システム工学が医療に役立つことを実感し、就職先は医療機器メーカーに絞ることにしました。中でも、オリンパスに対しては私の地元に当時工場を持っていたため親しみがあり、第1志望に決めて大学の推薦を受けると、話はトントン拍子に進んでいきました。入社後は製品開発、生産で使用される設備の開発を行う設備技術部に配属となり、モノづくりに携われる楽しさを肌で感じています。

仕事の内容

配属先の設備技術部では、医療用内視鏡に関連するレンズや挿入用チューブといった各パーツの製品開発・生産に必要な設備を開発しています。私はその中の撮像グループに属しており、同グループでは撮像ユニットにおける設備の開発を行っています。撮像ユニットは人に例えるなら目の役割を果たす部分で、医療用内視鏡のキーパーツ。画質の精度を左右する重要な構成要素となっています。

また、撮像グループには、機械系と制御系の技術者が所属しており、ペアを組んで1台の設備を立ち上げます。設備は各種機構、モーター、ロボットに電装盤を備えつけた構造になっており、制御系の技術者である私は、工場との仕様決めをはじめ、制御回路設計、プログラム開発、稼働させて工場に納品するまで一連の製作工程のすべてを担当。モノづくりの醍醐味を存分に味わうことができています。

やりがい

現在開発中の撮像ユニットは、従来なら組み立て不可能だった難易度の高い構造。撮像ユニットの小型化、画像の高精細化に比例して、製造技術の難易度が増します。機器は緻密な構造になるほど温度変化による微妙な伸縮などの影響を受けやすくなってしまいます。内視鏡の狭小なスペースの中で、より精巧なつくりが要求されており、限定された条件下でいかに高画質を実現するか、医療発展に向けて大いに挑戦する価値のある仕事だと感じています。

試作段階から関わった製品を最終段階の生産まで見届け、ようやく世の中に出るようになった時は、努力が報われた思いで充実感があります。また、自分が携わった製品に対して同僚から、「あの製品、よく売れているよ」と聞いたりするとやはりうれしいですね。普段ユーザーの声を直接聞く機会がない部署だけに感動を覚えます。

苦心していること

オリンパスは若手のうちから、どんどん仕事を任される社風です。私も入社3年目にテーマリーダーに任命されたのですが、制御系の設計をはじめ、依頼者との折衝や資料作成まで、すべて自ら対処しなければならず、必死になって業務をこなしました。何とか最終段階にたどり着き、いざ工場で稼働となった時に不具合が発生!現地のホテルに泊まりこみ、連日対策に追われました。上司や先輩、工場の担当者の方に相談しながら、事態の収拾に奔走し、約半年後、すべてが解決した時は安堵感から泣きそうでした(笑)。今振り返ると、初期段階の検討が甘く、最後に綻びが出たのだと思います。苦い経験ですが、いい教訓にもなりました。

製品は、製品開発部署にて仕様提案、設計が行われ、その後、設備技術部にて設備を開発し、生産を行う工場へ、という流れで形となります。しかし最終段階にいたるまでには、必ずしも一定方向へ進むわけではなく、逆流したり数往復したり・・・。三者の中で仲介役となる設備技術部は、高い機能レベルを維持したい製品開発部署や生産効率をアップさせたい工場から設計改善を迫られることもあります。また、双方の意見が噛み合わなければ、落としどころを模索して互いを納得させなければなりません。円滑な業務を行うためにも日頃から三者同士の連携を密にして信頼関係を築き、いざという時には直接会って話し合うよう努めています。

職場の紹介

設備技術部は男性中心の職場。20~50代までの大半が機械系設計、制御系設計の技術者です。部内には若手の育成を主目的にした設計グループがあり、当部では新入社員はまずそこに配属され、ベテラン社員の下で仕事のノウハウを身につけます。

また、オリンパスは社員の能力開発にとても熱心です。私は社外研修で英会話の勉強もさせてもらいました。実際のところ、今の職場では英語を活用する機会はあまりないのですが、稀に海外から工場長の視察団が訪れるとたくさんの質問を受けます。専門用語も多いため現在は通訳任せですが、いつかは自分の言葉で直接コミュニケーションを取れるようになりたいですね。

このほか、ワークライフバランスが取りやすい点も特長と言えます。例えば、昨年2人目の子どもの誕生以来、私はかなり慌ただしい生活になりました。そこで育児休暇を利用しようか考えあぐねていたところ、上司が業務の負荷を軽減してくれ、フレックス制度の範囲内で対処可能に。同僚たちも理解があってサポートしてくれ、問題なく仕事を続けられているので感謝しています。

学生の皆さまへ

私はあまり就職活動をしていないので経験は踏まえられませんが、現場で働く立場からアドバイスするなら、インターネットや本からどんなに情報を引き出しても、実地体験に勝るものはありません。自分に合った仕事や職場かどうかを見極めるためには、会社訪問を行うことはもちろん、チャンスがあれば、ぜひインターンシップ制度を活用してみてください。仕事の面白さや厳しさ、社内の雰囲気などの職場環境まで、わずかな期間でも数多くのことを体感できるはずです。

当社でも各部署に同制度を設けており、2週間の職場体験ができます。例えば当部なら、CADを取り入れた設備設計の実務体験のほか、実際に設計を手がけた設備にも触れてみてほしいですね。そのほうが製品への親しみが増し、きっと楽しいですよ!

※2017年の当社インターンシップは2月中旬に終了しました。