生産技術開発製品開発(科学)

各部門の橋渡し役となって新製品プロジェクトを牽引。仲間とともに挑むモノづくり
専攻:電気工学 / 2008年入社

入社の動機

大学では理論物理を専攻しましたが、机上で数字を追うより自ら手を動かしてモノづくりをしたいと思い、大学院では工学部に進学して医療機器の研究を行っていました。

一方、私はこの見た目に反し、絵を描くことが好きなのですが(笑)、絵や画像は見た人にパッと印象づけるなど情報を瞬時に伝達できる点が魅力です。その画像づくりにもモノづくりにも携われるということから、就職先にはカメラ分野を志望しました。当初、オリンパスに興味を抱いたのは映像事業のカメラがきっかけでしたが、その後、同じカメラ製作でも医療用の方が時間をかけて製品づくりに取り組めると聞き、最終的に医療用カメラを志望するようになりました。

入社試験では、大学時代に打ち込んでいた柔道で、仲間と協力して練習法を試行錯誤したり、ほかの格闘技の道場に出稽古に行ったりして楽しく過ごしたことを述べ、同じように仲間と一緒にモノをつくり上げる仕事がしたいと伝えました。意図せず、柔道の話ばかりに花が咲いてしまい、試験結果を心配しましたが、入社が決まった際は安心しました(笑)。

仕事の内容

科学製品開発部に所属しており、長野県辰野にある長野事業場で主に新製品の工程設計を行っています。開発部門から提案された設計案をもとに組み立ての手順や効率を検討し、実際に生産ラインに落とし込み製品化するのが仕事です。また、開発部門や工場の組み立て部門、部品手配を行う購買部門の橋渡しを行い、各部署との連携により新製品を展開していく役目も担っています。製品レベルでは最も頻繁に扱っているのが顕微鏡用のデジタルカメラですが、工業用内視鏡などカメラ以外の製品にも携われ、多岐にわたる技術に触れられるのが魅力です。

新製品プロジェクトはさまざまな部門と協力して進行しますが、各々の立場で堅持したいポイントがあるため、相互の理解を深めながら進める必要があります。例えば、開発部からの提案は仕様達成に偏りがちですが、製造は製品の原価コストが最も発生する工程。作業時間やコストを抑えなければならないものの、開発側はその点まで配慮していない場合もあります。そのため、設計前に現行の機種を例に改善すべき情報を提示したり、各作業コストを提示したりして、製品の原価コストを製品展開の初期から抑えるよう心がけています。最終的に、両者ともに納得ができるような選択が理想的です。

やりがい

自ら考案した生産設備や生産時に使用するソフトウェアに対し、「使いやすくなった」「以前よりも、組み立ての時間が短縮できるようになった」などと、実際に作業に携わる人たちから言葉をかけられるとうれしくなりますね。

また、私のポジションは開発や組み立てをはじめ、購買、管理といった各部門の架け橋となり、プロジェクトの牽引役となって各部門を目標達成へ導いていくことが任務。以前、顕微鏡用デジタルカメラ「DP74」を製作した際も、私の提案したコスト目標に対し、プロジェクトメンバー全員が前向きになって協力してくれたことで原価ダウンを実現できました。先導役としての仕事の面白さを堪能できるだけでなく、メンバーと達成感を分かち合えるのも魅力です。

苦心していること

1人の担当者が同時に数点の製品を並行して受け持つことも多く、繁忙期が重複すると、対応に苦慮することがあります。そんな時は注意力が散漫になるため、物事の調整能力もダウンしてしまいます。将来的には抜本的な見直しが必要だと感じていますが、「次回はここを自動化しよう」など一つひとつ改善策を模索しながら進めています。

現在の工場は、作業分担が本来の担当者に振り分けられていなかったり、人の手間を省けるような画像検査などが普及しきれていなかったりするため、今後はシステムの改善化を進めていくことが課題です。社内システムの改善プロジェクトを発足し、機械化や自動化を促進することができれば、効率化の観点からさまざまなメリットがあると考えています。

職場の紹介

職場は製造現場らしい活気にあふれています。工程設計チームは入社2年目の若手から50代のベテランまで幅広く揃っています。何かに挑戦しようとすれば背中を押してくれる先輩や愚痴を言える同期もいますし、残業をしているとお菓子をくれる同僚もいて(笑)、トータルして和やかな雰囲気です。温かみがあり、良い意味で田舎というところが自分には合っているようです。

週末のオフタイムは、柔道の練習をしています。長野は工場が多いためか日系ブラジル人が多いのが意外な発見でしたが、お陰で学生時代に格闘技の出稽古で体験したブラジリアン柔術にも励めています。また、冬は毎週スノーボードに出かけたりと、オフを満喫しています。汗をかいて、うまい飯を食べて寝れば、大体のことは忘れられ、うまくリフレッシュできています。

学生の皆さまへ

私の場合、就職先探しにおいては、「画像に関するモノづくり」にポイントを絞っていました。しかし、今は良い仕事をするためには、プライベートを充実させることも重要だと感じています。赴任先の長野では、学生時代から続けている柔道やブラジリアン柔術、さらにスノーボードも満喫でき、アウトドア好きの私にとってはこのうえない環境。仕事探しをするにあたっては、プライベートも含めた理想のライフスタイルを実現できるよう、人生を大枠で捉えるのがいいと実感しています。

また、就職の際、専門分野にこだわりたい気持ちも理解できますが、私自身、学生時代の勉強をそのまま仕事に活用しているわけではありません。就職に際して画像に関わる仕事を希望し、幸運にも願い通りの職場で働かせてもらっています。もちろん、専門分野を生かすことも1つの道ですが、あまり視野を狭めすぎず、時には人生の波に身を任せてみる柔軟さも必要ではないでしょうか。