品質保証QMSのグローバルマネジメント(医療)

全世界の法規制を遵守し、グローバルでの品質課題の改善施策を牽引専攻:経営工学 / 2000年入社

入社の動機

学校推薦枠で最も関心を持ったのが、オリンパスでした。当時はデジタルカメラに関する仕事がしてみたいと思っていました。ところが、会社説明会に参加して、医療事業が主力事業であると知り、とても驚いたのを覚えています(笑)。ただ、医療製品にも興味を覚え、社会的に意義のあるさまざまな製品を提供している企業の一員として、社会に貢献できるような仕事がしたい。そう思えたことが、オリンパスへの入社の決め手となりました。

面接官が品質・製品法規制部門の方だったのですが、どんな業務を行う部署なのか、まったくイメージできませんでした。でも、品質保証や法規制そのものを専門的に学んでいる学生は少なく、どんな分野の出身者でも同じスタートラインで業務ができる環境はいいなと感じました。入社後、研修やOJTで学べる体制も整っていたので、とくに不安に思うこともありませんでした。

仕事の内容

私が所属する品質企画グループでは、品質課題の改善施策の立案と推進を、グローバルに展開することが大きな軸となっています。

医療製品には各国で法律が定められており、医療機器メーカーは世界各国の法規制を理解し、その要求を遵守することが求められています。オリンパスには国内外に10カ所以上の工場があり、そこで製造された医療製品を数十カ国の現地法人が全世界に向けて販売しています。このすべての国のメンバーが世界各国の法規制を遵守して業務を行うためには、どんな課題があり、それに対してどのような改善施策を打ち立て、推進していけばいいのか。それを検討し、実行していく部署になります。

そんな中で、私は品質改善施策をグローバルに展開するための年度活動方針を全世界のメンバーとともに策定したり、自グループが担当となっている品質マネジメントシステムの改善活動を行ったりしています。現在担当している業務の一例は、苦情処理システムの構築です。これは、全世界の顧客からいただいた製品の不具合や医療事故に関する情報・クレームを、すべての国が同じプロセスかつタイムリーに収集・共有し、迅速に対応するための体制の実現を目指すものです。情報の受理から解決までのプロセスにおいて新たなルールを作成し、それを効率的に実行できるグローバルデータベースの全世界導入に向けて取り組んでいます。

やりがい

言語や文化、環境も異なる全世界のメンバーと、同じ目標に向かって協力しながら1つの仕事をやり遂げるまでには、さまざまな苦労があるものの、それ以上の学びがあります。私は入社から一貫して品質・製品法規制部門に所属していますが、約5年間のアメリカ駐在を含めて幅広い業務を行うことができ、他では得難い経験ができていると感じています。

昨今では、各国で医療機器に関する法規制が厳格化している傾向があり、新たな要求事項にも応えていかなくてはならず、取り組むべき課題は山積しています。しかし、私にはオリンパスは日本を代表する医療機器メーカーの1つだという矜持があり、世界的にも優れた品質保証対応の体制を構築し、維持していく使命があると考えています。その使命を実現していくためには、品質保証を担う1人として、さまざまな方の協力をいただきながら、研鑽をつんでいきたいと思っています。

苦心していること

グローバルで新しいルールやシステムを構築していく際には、すべての国が既存の業務のやり方を変更しなければなりません。その影響は関連する多くの部門にもおよぶため、初めは難色を示されることもあります。そういう場合には各国の担当者と話し合い、こちらの提案を丁寧に説明していくのですが、折り合いはなかなかつきません。ある時には定期的に各国の担当者をウェブ会議に招集してミーティングを実施したり、現地法人に出向いてFace to Faceで話し合う場を増やしたりしたこともあります。また、各国の状況や要望もヒアリングして、その要望の真意を理解するように努め、提案を繰り返していくことで、ようやく合意にいたります。この過程をスムーズに進める秘策などなく、愚直にコミュニケーションを重ねることが信頼関係を築く唯一の方法なので、今後もコミュニケーションを大切にしていきたいと考えています。

職場の紹介

私は品質企画のグループリーダーを務めていますが、専任メンバーの中では年齢がいちばん下です。とはいえ、優秀なメンバーが揃っているので、臆することなく仕事を任せ、お互いに協力しながら業務を進めています。打ち合わせや相談をする場も多く、時には秩序ある私語も楽しみつつ(笑)、和気あいあいとした雰囲気で仕事ができる環境です。

学生の皆さまへ

私が学校推薦でオリンパスを受けるまでは、実は食品会社への就職を希望していました。しかし、なかなかうまくいきませんでした。今となってみればそのおかげでオリンパスに導かれ、未知だった医療製品の品質保証の仕事に就くことになりました。ですから、就職活動が思うように進まない時は専門にこだわらずに、少しでも興味を持ったことには、知識や経験がなくてもぜひチャレンジしてほしいと思います。

品質保証の仕事に関していえば、さまざまな専門が生かせる門戸の広い職種です。設計や製造、機械、電気、統計などいろいろな分野の知識や経験が生かせます。もちろん、私のように知識や経験のない人でも、入社してから多くのことが学べます。全世界の法規制を遵守する体制構築を進めているオリンパスで品質保証を学んでいけば、結果的に日本でも有数のスペシャリストになることができます。グローバルに活躍したいと考える人にとっても、この仕事は大いにやりがいを感じられると思います。ぜひ、多くの方に品質保証の仕事を知ってもらい、志望してもらえたらうれしいです。