より柔軟に自主性を尊重!
グローバルに活躍する社員の働き方 海外マーケティング社員インタビュー

オリンパスでは個人を尊重し、時間や場所にとらわれることなく、社員一人ひとりが自立したプロフェッショナルとしていきいきと働ける環境を整備しています。今回は海外での製品普及に携わるマーケティング担当社員の働き方を紹介します。

職種: 医療事業の海外(アジア)マーケティング
専攻: 社会学
入社年: 2011年

仕事の内容


通常はスーツやシャツではなく普段着で
仕事をしています

最初に配属された外科営業企画部では、日本市場における外科分野の治療機器を扱いました。その中でも私は「営業推進」というグループに所属していました。「営業推進」の業務は一言で説明しにくいのですが、戦略上の重要製品を、マーケティングメンバーとしての専門知識を持って、営業メンバーと一緒にお客様に販売していく業務です。 マーケティング組織の一員でありながら、営業としての役割もあります。

その後、扱う製品が、初めて市場参入する耳鼻科の戦略的重要製品へと変わり、現在はアジアパシフィック市場の外科分野のマーケティングを担っています。 担当国・地域は、台湾、ベトナム、マレーシア、タイの4地域です。実は就活をしていた頃から「日本のメーカーで働き、自分が担当する製品を海外へ自分の力で広めたい」と思っていました。父親が日系メーカーに勤めており、小さいころから自社製品に愛着を持っている姿を見ていたので、その影響を受けているのでしょうね。自分の手で担当製品が海外に広がっていくことにも魅力を感じていました。医療機器メーカーを志望した理由は、「きっと10年や20年も働けば、仕事において悩むときは絶対にくる。そういう状況に陥っても、自分が関わった製品が目に見える形で存在していて、さらにその製品が誰かの命に貢献する社会貢献性の高い製品であるならばまた前を向いて働けるはず」という考えもありました。そして、今まさにその仕事に巡り合うことができ、本当に毎日を充実して過ごしています。

以前は日本国内のお客様に対して、日本人メンバーと協力し、マーケティング+営業としての活動をしていましたが、今は海外のお客様に対して、海外現地のメンバーと協力し、マーケティング中心の活動をしていると理解していただければ良いと思います。 コロナ以前は2~3カ月に1度程度、海外出張がありました。目的の一つが、世界でトップレベルを誇る日本の医師を担当地域にお連れして、現地の医師へのセミナーやトレーニングを開催すること。その企画や運営には最も力を入れてきました。

残念ながら、2020年は新型コロナの影響で海外出張が一切取りやめに…。しかし、グローバル統一のオンライン環境が整備されたことで、今は現地メンバーとのやりとりはこれまで以上に緻密に行うようになりました。そして、私は3月からタイに赴任します。タイでは、当社の製品はもちろん、日本の医療技術を広めることに全力を尽くしたいと思っています。

働き方はどう変わった?

都内にあるオリンパスグループの拠点で在宅勤務への移行が通達されたのが2020年の3月26日。しかし、私の所属する組織ではそれ以前から在宅勤務が推奨されていたので、3月上旬からオフィスへの出社は控えていました。アジアパシフィックの現地メンバーとのやりとりが多い私たちの組織。 オフィスという場に依存しない業務もあり、一昨年度から全員がトライアルとして週1での在宅勤務を実施してきたのです。 このトライアルのおかげもあって、私たちの組織では何の問題もなく、スムーズに在宅勤務へと切り替わることができました。今年度の出社回数を数えてみましたが、会社で実施された健康診断やお客様対応など、数回ですね。

在宅勤務への切り替えと時を同じくして、オリンパスではグローバルグループ共通のITインフラが導入されました。オンライン会議や通話、チャットなどが誰でも簡単にできるようになったことで、海外メンバーとのコミュニケーションのハードルが一気に下がりました。例えば、ちょっとしたことを聞きたいときには、チャットで済ませるようにしています。相手にとっても、メールの返信に時間を割くよりも、「いいね」ボタンを押すほうが効率的です。IT環境がよくなったからこそ在宅勤務でも出社時と同様に業務にあたることができているのは間違いありません。

新しい働き方の工夫


会社の制度を利用して購入したサブモニターとオフィスチェア

私が現在の業務であるアジアパシフィック市場の外科分野のマーケティング部門に異動したのが2年前。コロナ以前のこの1年間で私はメンバーと関係性を築くことができました。しかしコロナ以後に入社や異動された方は関係性の貯金がありません。直接顔を会わせたり、何気ない会話をしたりする機会が減った今、ゼロから関係を築くことのハードルは確実に上がっていると思います。またそれにより、些細なことを質問することにためらってしまったり、周囲のメンバーの働き方をこっそり見たり聞いたりして覚える機会は減ってしまいました。これは組織全体にとって大きな課題です。その対策として、私たちの組織では全員がコミュニケーションを取るハードルを意識的に下げるようにしています。もっと具体的にいうと、雑談や些細な事にも価値があるととらえ、遠慮せずにどんどんコミュニケーションを取るようになりました。 まだまだ完璧ではありませんが、現在では上司を含めて組織全体でそういう雰囲気があるため、在宅勤務開始時と比べてより良い環境になっていると思います。

それから、通勤がなくなったことで外に出る機会はぐんと減りました。「通勤時間は実は適度な運動になっていたのか…」と実感するほどです。一日ずっと家の中でパソコンに向かっていると肩こりなどにもつながり、業務効率に影響しかねません。福利厚生で購入補助がでることもあって、サブモニターやオフィスチェアを購入し、在宅勤務環境をよくするための工夫をしています。

生活への影響

これまでは片道1時間半かけて通勤していましたが、その時間がゼロになりました。浮いた時間は英語の勉強や読書の時間に充てています。アジアパシフィック地域の担当者とのやりとりはすべて英語です。国内の部署から今の組織への異動後すぐは、自分の意見を英語で表現できなかったり、討議の際に積極的に参加できなかったりと、歯がゆい思いをしました。英文法や医療用語の表現といった英語力の底上げにも力を入れてきましたが、それと同じくらい大事なのが「英語を使ったコミュニケーション作法や文化に慣れること」だと思います。日本人は「話を全て聞いてから発言するのが礼儀」という風潮がありますが、海外の方とのコミュニケーションでは話の途中で積極的に質問をしながら理解や議論を進めることが好まれることもしばしば。そういうコミュニケーション文化の違いなどについても、書籍やYouTube等による自主学習から学びました。通勤時間がなくなり、自主学習の時間が増えたことは私にとってプラスとなったと思います。

あとは新しい働き方になって以降、意識して体を動かすようにしています。在宅勤務に切り替わってからというもの、簡単に言うと「運動不足」。夜にランニングをしていますが、それでも増えてしまった体重はなかなか戻りません。そうはいっても自分の時間が増え、ランニングをしたり、英語の勉強に充てたりすることができるようになったので、毎日が充実しています。

とある1日のスケジュール

7:45 起床
通勤時間がなくなり朝に少し余裕ができたので、朝食をちゃんと食べるようになりました。

8:00- 8:25 オンライン英会話(自主学習)
社会人になってゼロから始めた英語に関してはまだ苦手意識があるので、オンライン英会話で英語のアウトプットを自主的に行い、継続的に英語コミュニケーション能力を強化しています。

8:45 始業
在宅勤務になっても基本的に始業時間は変わりません。海外との会議でたまに8:00から会議が始まる日もあります。

8:45-9:00 朝礼
週に1回、チームメンバーと朝礼をしています。この時間で各自の1週間の予定やタスクを共有します。在宅勤務で直接顔を合わせることがなくなった今では、これも貴重な時間だと思っています。

9:00-11:00 資料作成(来年度のアジア戦略)
自分の担当分野のアジアの営業戦略を考え、英語プレゼン資料を作成します。何か気になることや不明点があれば、今まで隣に座っていたメンバーに聞くのと同じイメージで、遠慮なくどんどん他のメンバーに電話やチャットで質問していきます。

11:00-12:00 国内メンバーとの打ち合わせ(新製品発売準備)
新製品のアジア導入に関して、日本人の開発メンバーと打ち合わせをします。開発品の評価や導入時の営業トレーニング方法について打ち合わせをします。

12:00-12:45 お昼休み
妻の手作り昼食、もしくは、ときどきフードデリバリーでアジア料理を注文して楽しんでいます。

12:45-13:30 メール確認/問い合わせ対応(アジア現地メンバーからの製品問い合わせ)
溜まっているメールを確認します。そして現地メンバーから来る製品に関する細かい質問に対して、国内海外それぞれの関係部署に確認しながら回答していきます。

13:30-15:30 アジア現地メンバーとの打ち合わせ(アクションプランの進捗確認)
担当しているアジアの国の各現地メンバーと、今年計画していたアクションに関して進捗確認を行います。また競合他社の動きや市場の最新情報を共有し合います。

15:30-16:00 打ち合わせ準備
日本のドクターとの打ち合わせの準備を行います。オンラインの面会ではその場の対応に限界があるため、様々なパターンを想定しながら、打ち合わせがスムーズに進むように今まで以上に準備します。


ドクターとの面会時など、スーツを着用することも。

16:00-17:00 日本人ドクターとの打ち合わせ
日本のドクターによるアジア向けウェブセミナーの打ち合わせをオンラインで行います。この際は、国内のマーケティングメンバーや営業も参加し、進捗や準備状況等を確認してきます。ドクターとの打ち合わせが終わったらアジアの現地メンバーに連絡し、面談結果をすぐに共有します。

17:00-18:30 問い合わせ対応(アジア現地メンバーからの納期問い合わせ)
現地メンバーから注文製品の納期や在庫確認に関する問い合わせもよく来ます。その際は、担当部署に連絡を取り、日程調整を進めます。

18:30 終業
明日やることを整理し、上司に業務終了連絡をして仕事を終了します。終業後は読書やYouTubeで息抜きをします。たまに運動不足解消を目的に近所をランニングしています。

これからの働き方

コロナの影響でお客様とのコミュニケーションもオンライン中心で行うようになりました。また今までは会場で一堂に集まっていたセミナーもオンラインで開催しています。遠方のお客様に対して直接訪問せずに面会ができ、またセミナーに関しては多くの参加者が気軽に参加できるといったメリットを感じています。一方で、「対面だったらもっと簡単に伝わるだろうに…」ともどかしく感じることもあり、また以前であればお客様との何気ない会話から関係を築いたり深めたりすることもできましたが、そういった機会は減ってしまった印象です。社内のコミュニケーションに関していうと、私の場合、今の組織のメンバーと既に関係性を築けていたこともあり、この在宅勤務期間も大きな問題はありませんでした。しかし新入社員・中途採用・異動者のみなさんが置かれている状況を考えると難しさを感じるときもあります。

そのため、これからの働き方において「今後も一切出社しない」、つまり完全在宅勤務は正直想像できません。新しいメンバーへの教育的な側面はもちろんですが、組織力の底上げやチームワークの醸成という意味においても、直接顔を合わせることには意味があると感じているからです。もちろん、業種や仕事内容によっては、完全に出社が望ましいケース、完全に在宅が望ましいケースもあるかもしれません。ただ、個人的には雑談や何気ないコミュニケーションの中にアイデアの種やチームとして円滑に業務が進むカギがあるような気がしています。

在宅のほうが効率的に進む仕事、お客様と直接会ってこその業務、オフィスでメンバーと一緒に着手すべきこと。この1年、計らずしてこれらを整理することができました。これらを踏まえて私が希望するこれからの働き方は、感染に留意しつつ「出社と在宅勤務を状況に応じて使い分けるハイブリッドな働き方」です。