人間が入り込めないところにある
傷や欠損の検査を支える
アクセス技術・計測技術

細く入り組んだ場所に先端部を接近させるためのアクセス技術

工業用ビデオスコープは、航空エンジンの内部や工場施設内の配管など、直接目視できない狭く奥まった場所の検査に適した産業用途の内視鏡です。細く入り組んだ場所や水・オイルが満ちている場所など、人間が入り込めないところにある傷や欠損を見つけるため、耐久性や防水性を確保・向上するだけでなく、その先端部を検査対象物に近接させなくてはなりません。

検査対象に向けてスコープを先に推し進めるためにはチューブの剛性が要求されますが、一方で入り組んだ細い場所に先端部が到達するためにはチューブが柔軟に湾曲する必要があります。この相反する条件を満たす技術として、先端部は柔らかく、手元の操作部に向かって徐々に硬くなる機構(Tapered Flex)を開発しました。先端部が柔らかいため、スコープがあらゆる形状の湾曲部を容易に通過できると同時に、操作部に向かうにつれて硬くなる構造を活かして挿入チューブを先に推し進めるための力を先端に伝えることができます。

先端部は柔らかく、手元の操作部に向かって徐々に硬くなる機構(動画は英語のみ)

正確な距離の測定を可能にするステレオ計測技術

検査対象部の観察時に、高精細な画像を映し出すのはもちろん、より正確な傷や欠損の大きさや深さを計測することで、修理の必要性を判断する指標を操作者に示すことも重要です。オリンパスのビデオスコープの先端には2つの光路となる光学ユニットが搭載されています。得られた2つの画像上の対応する点の座標から、三角測量の原理で検査対象物の奥行情報を計算します。人の目が対象物への距離を把握することができるのと同様、視差のある2つの光学ユニットで得られた画像から、対象物への距離や深さの計測を行うことが可能です。


スコープの先端に2つの光路となる光学ユニットを搭載


三角測量の原理で被写体の空間座標を計算

私たちの安全な暮らしを守るために活動する人々を支える

オリンパスは、社会インフラ、乗り物や製造設備などの安全を日々守るために活動する人々を支える技術開発をこれからも続けます。そして、社会を⽀えるプロフェッショナルのニーズの⼀歩先を読み取り、⾰新的な製品と期待を超えるサービスで最適なソリューションを提供し、世界の人々の安全・安⼼・健康に貢献します。

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