精華号GE

技術の結晶とも言われた精華号GEの生産は、昭和3年(1928年)からはじまりました。総合倍率1400倍を誇る精華号GEは、研究用として最適かつ最高級の顕微鏡で、100倍対物レンズには油浸系が使われています。
また、このころから「十字動メカニカルステージ」が付属するようになりました。回転ステージ径は115mm。照明光学系にアッベコンデンサーを装備。ラック・ピニオン式の上下合わせ機構を採用しています。
発売の翌年には、大礼記念国産振興東京博覧会に出品し、優良国産賞を受賞。昭和天皇に献上されました。写真の精華号GEは、昭和天皇ご愛用品で、昭和26年(1951年)買い換えられる際にいただいたものです。