カレンダー撮影記:パンタナール 第3話

第3話:ついに、念願のジャガーを発見。600mmレンズで見た彼は、なんて男前なんだ!

パンタナールを訪れた最大の目的は、ジャガーの撮影だ。夜が明けるのを待ちかねるように、僕は意気込んで撮影に出かけた。ガイド役は、誰よりもジャガーに詳しいというMr.ジャガーだ。幅50メートルもあろうかという川をボートで上ったり下ったりしながら、ジャガーが森の中から川岸に姿を現わすのをひたすら待つ。出会えるかはタイミング次第ということか。ジャガーよ、早く出て来てくれ。観光客のジャガーサファリツアーが始まる前に、ぜひとも見つけたい。何十隻という観光ボートが川に出てくると、たとえジャガーが現われたとしても、撮影が困難になる。

ジャガーはなかなか現われない。ボートでの上り下りを繰り返す間は、水辺にいるカピバラのファミリーを撮影する。見ていると、家族構成によってカピバラの動きが違う。小さい子がいるファミリーは特に敏感だ。Mr.ジャガーはカピバラの動きを先読みできるのか、撮影しやすい絶妙なポジションにボートを移動してくれる。


カピバラのファミリー 野生動物図鑑


カピバラを撮影する岩合光昭さん

どこまで行っても同じように見える川辺をボートを走らせ、ひたすら探索する。ついにMr.ジャガーが、「あそこに、いるぞ!」。慌てて彼が指し示す方向に目をやると、暗い茂みの中に、ハッキリはしないが確かにいる。ボートからの発見には長年の観察眼が必要なのか、川岸を目を皿のようにして見つめ続けていると、点のように小さな存在のジャガーでも、それまで見ていた景色と違和感を感じるのだ。その違和感で見つけるとは、さすがにMr.ジャガーだ。Mr.ジャガーからは、「点のようなジャガーがわかるとは、イワゴーも目がいい」と誉められた。

「本当にジャガーがいるんだ!」僕は感動した。ジャガーの表情を撮影しようと、600mmレンズをつけた。「なんて男前なんだ!」あまりのカッコよさに、さらに感動した。

パンタナールで初めてジャガーに出会った興奮とともに、ボートを降りて川岸を歩いた。パラグアイカイマンの赤ちゃんがいた。チョウがヒラヒラ舞って、赤ちゃんの頭に止まった。アナコンダもいる。アルマジロもいる。

35mm判換算


ジャガー 野生動物図鑑


パラグアイカイマンの赤ちゃんとチョウ


アナコンダ


アルマジロ