カレンダー撮影記:屋久島 第8話

第8話:屋久島が、白い森に。

屋久島といえば、亜熱帯地域に位置する島。意外に思われるかもしれないが、南の島ではあっても、冬、雪が降るのは珍しいことではない。九州地方最高峰の宮之浦岳をはじめ、高い山々がそびえ、山頂付近は北海道なみの気温だという。日本で積雪が観測されるのは、この屋久島が最南端らしい。


屋久島の風景

僕は2月、3回目の屋久島行きを決行した。冬の屋久島は思った以上に寒く、からだが震える。なんと滞在中、ヒョウまで降った。白く染まった雪山に目をやると、手前には大きな椰子の木が並んでいる。なんとも、ミスマッチな光景だ。

屋久島は海岸部から山頂へと標高が上がるにつれ、気候が亜熱帯から亜寒帯へと移り変わる。よく知られていることだが、ちょうど日本列島を南から北へと移動するかのように、植物相が垂直分布している。日本の植物のなんと7割もが、屋久島で見られるという。冬が来れば雪も降る屋久島は、季節の移ろいにも恵まれた、多彩な自然の宝庫なのだ。


屋久島の風景


屋久島の風景