野生動物図鑑ガラパゴス

ガラパゴスゾウガメ

世界最大級の陸ガメ。体長1~1.5m。体重が300kg近い個体も確認されている。平均寿命は100歳を超えると言われ、最長で152歳まで生きた記録もある。すむ島の環境に合わせてそれぞれ違った進化を遂げたため、甲羅の形も、全体が丸く盛り上がったドーム型や、一部が盛り上がった鞍型など、さまざまな形が知られており、種または亜種として分類されている。島によっては絶滅してしまい、現在は10ほどの亜種が手厚い保護下にある。

撮影記:ガラパゴス 第2話

ガラパゴスアシカ

ガラパゴスの固有種。体長はオスが約230cm、メスは約170cm、体重はオスが250kg以上、メスは約120kg。カリフォルニアアシカの亜種とされていたが、現在では別種といわれている。棲息地は広くガラパゴス全域の海岸でよく見られ、ハーレムを形成する。1年に1頭を出産するが、授乳期間が時には1年にも及ぶので兄弟で母アシカのミルクを奪い合う微笑ましい光景もある。

撮影記:ガラパゴス 第3話

ガラパゴスリクイグアナ

ガラパゴスの固有種で、別名ガラパゴスオカイグアナ。ガラパゴスを代表する動物のひとつ。体長100~150cm。かつてはガラパゴス諸島のいくつかの島で数多く見られたが、19世紀になり人為的に移入されたブタ、ヤギ、イヌなどが野生化しそれによって激減した。別種にガラパゴスのサンタフェ島にしか生息しないバリントンリクイグアナ、サンタフェリクイグアナもいる。

撮影記:ガラパゴス 第5話

ガラパゴスマネシツグミ

スズメ目、マネシツグミ科の鳥類で、ガラパゴス諸島における固有種。体長25~28cm、翼長約36cm。諸島内のマネシツグミは種類によりくちばしの形が異なることから4種に分類され、その内の1種は7亜種に分類されている。昆虫、腐肉、海鳥の卵、若いフィンチなどを捕食し、集団で社会を形成する習性がある。テリトリー意識が強いので、グループ同士の抗争をすることもある。

撮影記:ガラパゴス 第4話

ダーウィンフィンチ

スズメ目ホオジロ科に属する、スズメに似た小型種の鳥の総称。13種にわけられ、種類によって食べ物が異なり、色や大きさも少しずつ違っているが体長はおおむね10cm~20cmで、ガラパゴス諸島とその近海のココ島にのみ生息する。ガラパゴスフィンチと呼ばれるグループは植物食で、がっしりとしたくちばしをもち、ダーウィンフィンチと呼ばれるグループは1種を除いて昆虫食で、くちばしは太く形はさまざまだ。

撮影記:ガラパゴス 第5話

アカハシネッタイチョウ

ネッタイチョウ科の最大種で、体長46~50cm。成鳥の2本の白い中央尾羽を含めた全長は体長の約2倍になり、翼開長は99~106cm。名前の通りくちばしは鮮やかな赤色で、頭部と背面には黒色の模様がついている。オスとメスは見た目は似ていて区別が難しいが、オスの方が尾羽が少し長い。巣は断崖絶壁の窪地や溝に構え、捕食は海へ飛び込んで小魚やイカなどを主に食べる。

撮影記:ガラパゴス 第5話

ウミイグアナ

ガラパゴスの固有種で、体長100~170cm。外見は恐ろしいが実際はとてもおとなしく、草食で水中の海藻だけを食べて生きている世界で唯一の真の海生のトカゲである。縦に平たい尾を使って泳ぐ。長く鋭いツメがあり、陸上や流れの激しい海中で岩にしがみつくことができるようになっている。体の色は、太陽光をより吸収しやすくするために暗い灰色に変化したと言われている。

撮影記:ガラパゴス 第6話

ガラパゴスノスリ

ガラパゴスの固有種で、体長約50~56cm、翼開長約120cm。ガラパゴスに棲む唯一の猛禽類。体全体が暗褐色をしていて、眼は褐色で、クチバシは灰色っぽい色をしている。脚と足は黄色である。雑食で、バッタやムカデなどを食べる。トカゲやヘビ、イグアナ、げっ歯類などを食べることもある。一妻多夫で、1羽のメスと最大8羽のオスからなる群れを形成したという記録もあるが、ペアで繁殖する個体もいる。

撮影記:ガラパゴス 第6話

ガラパゴスコバネウ

ガラパゴスの固有種で、体長約90~100cm、翼開長は約60~70cmと短い。棲息地はイサベラ島とフェルナンディナ島だけである。陸では動きが遅いが、水中では目にも止まらぬ速さで泳ぎ、魚類、頭足類などを足で捕え水面に上がってから食べる。外敵がいないことや、海中の豊富な餌に恵まれ飛ぶことで羽が退化したと考えられている。現在厳重な保護を受けているが個体数は少ない。

撮影記:ガラパゴス 第7話

ガラパゴスペンギン

ガラパゴスの固有種で、体長は、約50~53cm。生息地のひとつのイサベラ島北部の一部が赤道より北にあるため、自然界では北半球に生息する唯一の珍しいペンギン。フンボルトペンギン属の4種の中で、最も小さい。他のペンギンと違って年に2回換羽する。ペンギン類の中で唯一熱帯地域に適応した種だが、エルニーニョ現象により海水の温度が上がって、エサの魚が減ってしまったり、海洋汚染などで生息数が減少してしまった。

撮影記:ガラパゴス 第8話

ガラパゴスウミツバメ

ウミツバメは、20種からなるミズナギドリ目ウミツバメ科の鳥の総称。体長13~25cmの小型の海鳥で、全身が黒褐色の種が多く、体の一部に白色部のあるものもある。ガラパゴスウミツバメ以外は外洋性である。海面ギリギリを滑空している時、海を歩いているように見えるが、それは表面張力を利用し、バランスをとっているのだという。主に夜採食し、繁殖期には断崖絶壁の上や溶岩原の営巣する。(写真:ガラパゴス諸島のイザベラ島のエリザベス湾で撮影した、コアシナガウミツバメ)

撮影記:ガラパゴス 第8話

アメリカフラミンゴ

別名カリビアンフラミンゴ。メキシコ南部ユカタン半島からカリブ諸国、ガラパゴス諸島や南米コヒ部のカリブ海沿岸などに生息している。体長約145cm。フラミンゴの中でもっとも紅色が鮮やかである。この色はフラミンゴの餌である藻類などの色素によるものである。くちばしの先端が黒色で、縁にはヒゲ状の組織があり、これで水中の藻類やプランクトンなどをこして食べる。足は全体がピンク色をしている。

撮影記:ガラパゴス 第9話

ガラパゴスアホウドリ

体長は約80~95cm。翼開長約230cm。中型のアホウドリで、エスパニョーラ島でほとんど繁殖すると言われているが、フッド島とエクアドル沖ラ・プラタ島でも少数繁殖が確認されている。一旦つがいになると、数十年の生涯をずっと連れ添う。長年にわたって保護されているが、個体数は減少しているとみられ、2007年以降は、IUCNレッドリストで絶滅寸前の「CR」に指定されている。

撮影記:ガラパゴス 第10話

アカアシカツオドリ

体長は約70~80cm。翼開長約140cm。大西洋や太平洋、インド洋の熱帯から亜熱帯地域に生息している。6種以上いるカツオドリの仲間の中で最も小さい。足はその名前の由来となった独特の赤色をしていて、カツオドリ類には珍しく灌木や高木上で営巣する。狩りのために約30mの深さまで海に潜ることができ、空を飛ぶのも得意であり、最長約150kmもの距離を飛行することもできる。

撮影記:ガラパゴス 第11話

アカメカモメ

別名エンビカモメ。体長約55~60cm、翼開長約130cm。主にガラパゴス諸島で繁殖するカモメで、中米から南米大陸の太平洋岸でみられる海鳥の1種。カモメ科に分類される。夜行性のカモメで、世界で最も美しいカモメとも言われている。カモメ類は年に一回、きまった時期に繁殖するものがほとんどだが、アカメカモメは一年中繁殖することで知られる。

撮影記:ガラパゴス 第11話

アオアシカツオドリ

体長は約80~85cm。翼開長約150cm。生息域はアメリカ南部から南アメリカにかけての西海岸沖で、ガラパゴス諸島でも繁殖する。長い翼を折り畳み、20m以上の高さから水中へ飛び込み獲物の小魚を狩るが、水面に浮かんだ状態から潜っての狩りもできる。求愛行動の際には、オスが青い足を高く上げて気取ったようにステップを踏み、目当てのメスに見せつける。

撮影記:ガラパゴス 第12話

アメリカグンカンドリ

体長約90~114cm、翼開長約210~240cm。グンカンドリは広く熱帯の海域に生息し、アメリカグンカンドリは、アメリカ南部から南米大陸北部にかけての沿岸に広く生息する。オスは繁殖期に、風船のように膨らむ赤色の喉袋でメスにアピールする。ガラパゴス諸島には、ほぼ同じ大きさのオオグンカンドリも生息しているが、遠くから見分けるのは難しい。

撮影記:ガラパゴス 第12話

絶滅危惧種の略称

ここではIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストの定義をもとに、WWFの呼称で表記しています。

略称 WWFの呼称 環境省の呼称
EX 絶滅種 絶滅
EW 野生絶滅種 野生絶滅
CR 近絶滅種 絶滅危惧
IA類
EN 絶滅危惧種 絶滅危惧
IB類
VU 危急種 絶滅危惧
II類
NT 近危急種 準絶滅危惧

環境省のレッドリストのカテゴライズです。詳しくはWWFジャパンサイト:レッドリストについて 新規タブで開きます をご覧ください。

この「ガラパゴスの野生動物図鑑」の情報は2016年11月現在のものです。 IUCN Red List Ver.3.1

テキスト監修 :公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) 新規タブで開きます