野生動物図鑑ナミビア

ケープペンギン

アフリカ南部にだけ生息するただ一種のペンギン。体長は約70cmと中型である。ナミビア南部の沿岸域はケープペンギンの重要な繁殖地になっている。しかし、大規模な漁業による漁業資源の減少や、船の事故による海洋汚染、人による卵の採取などにより、その数を減らしている。つがいはアフリカ全体で約5万2千組、個体数は約7万5千~8万羽。

ミナミアフリカオットセイ

成獣のオスは全長2~2.3m。体重は200~350kg以上にもなる。ミナミオットセイ属は8種。ミナミアフリカオットセイはその中の1種で、オーストラリアの亜種オーストラリアオットセイと共に、オットセイの中では最も大きくなるオットセイである。アンゴラ南部のバハ・ドス・ティグレスから南アフリカのアルゴア湾のあたりに生息。肺呼吸をするが、数週間を海の中で過ごすこともある。

デザートエレファント(砂漠ゾウ)

厳しいナミビアの砂漠の環境に適応したアフリカゾウのことをデザートエレファント(砂漠ゾウ)と呼ぶ。少ない水や食べ物で生きていけるように、他の地域のアフリカゾウに比べて体がやや小さく、木の上の葉までとどくよう四肢が長めなのが特徴である。アフリカゾウは、オスにもメスにも牙(象牙)があり、それを狙った密猟が今も後を絶たない。

ハートマンヤマシマウマ

ヤマシマウマには、南アフリカで生息するケープヤマシマウマと南アフリカ、ナミビアに生息するハートマンヤマシマウマの2亜種が存在する。1980年代、干ばつによる大量死が数を減らした主な原因であり、近年では、酪農や農業の拡大でハートマンヤマシマウマが水のある場所へアクセスできなくなっていることが大きな脅威となっている。

クロサイ

クロサイと呼ばれるが、体色が黒いわけではない(体色はクロサイもシロサイも実際は灰色をしている)。耳介は長く筒状、頭部には2つの角がある。口先は、枝などを引き寄せて葉をむしり取りやすいように、三角形に尖った形をしている(シロサイは角ばった唇をしている)。角を目当てにした密猟や違法取引が絶えず、絶滅の危機に瀕している。

ヌー

ヌー属の動物は、オジロヌーとオグロヌーの2種があり、オグロヌーの体重はオスの成獣で230kg、メスの成獣は160kg位。草食性で、食料となる草原を求めて集団で大移動することでよく知られている。ウシのような姿をしており、日本では「ウシカモシカ」という和名で呼ばれることもある。アフリカ東部から南部にかけて広く生息しているのはオグロヌー(写真)である。

インパラ

ケニアから南アフリカ、ナミビア、アンゴラ、モザンビークで、サバンナや落葉樹林などに生息するレイヨウ類。100頭ほどのメスと子どもから成る「クラン」と呼ばれる群れが生活の基本単位だが、ここから更に数グループに分かれて暮らすこともある。危険を感じると跳躍を繰り返しながら走って逃げ、走行速度はかなりの速さになる。疾走するインパラを捕らえるのは容易なことではない。

絶滅危惧種の略称

ここではIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストの定義をもとに、WWFの呼称で表記しています。

略称 WWFの呼称 環境省の呼称
EX 絶滅種 絶滅
EW 野生絶滅種 野生絶滅
CR 近絶滅種 絶滅危惧
IA類
EN 絶滅危惧種 絶滅危惧
IB類
VU 危急種 絶滅危惧
II類
NT 近危急種 準絶滅危惧

環境省のレッドリストのカテゴライズです。詳しくはWWFジャパンサイト:レッドリストについて 新規タブで開きます をご覧ください。

この「ナミビアの野生動物図鑑」の情報は2012年10月現在のものです。

テキスト監修 :公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) 新規タブで開きます