2019年オリンパス/WWF カレンダー
「Wisdom of the Wild/時の鼓動。生命の躍動。」
写真展&ギャラリートーク レポート

2018年12月7日(金)から12月12日(水)まで、オリンパスギャラリー東京にて、2019年オリンパス/WWFカレンダー完成記念 岩合光昭写真展「Wisdom of the Wild/時の鼓動。生命の躍動。」が開催されました。
写真展の様子と、12月9日(日)に開催された岩合光昭さんによるカレンダートークショーの全容をお届けします。

会場では迫力の写真たちがお出迎え

今回の写真展の舞台は、南米にある世界最大級の湿原「パンタナール」。会場は、ジャガー、カピバラ、クロコンドルなど、パンタナールに棲むさまざまな野生動物たちの写真で構成され、2mを超える特大サイズの写真6点を中心に、計25点が展示されています。

どの写真も、野生動物たちの一瞬の豊かな表情や動きが捉えられ、見ている時間を忘れるほどですが、その中でも最も目を引くのは、全長3mほどのパラグアイカイマン(ワニの一種)の水中写真です。岩合光昭さん自身が水中に潜り、カイマンの鼻先約20cmまで近づいて撮影した写真で、迫り来るカイマンの姿は、迫力満点でまさに圧巻。撮影時、カイマンに対して岩合光昭さんが全く恐怖を感じていなかったと言うのにも驚かされます。

また、会場内では、岩合光昭さんによるパンタナールの紹介動画も上映されており、岩合光昭さんの声がまるでBGMのように、心地よい空間を演出していました。

ギャラリートークでは、笑顔があふれる

12月9日(日)には、恒例のギャラリートークが開催されました。岩合光昭さんの「みんないい子だね~。」で、会場の雰囲気が和み、ギャラリートークが始まります。

ピンク色がとても美しい「ベニヘラサギ」、ペットとして人気が高く、密猟のために個体数が減少しているという「ベニコンゴウインコ」、頭の上にウシタイランチョウがとまっても気にしないとても寛容な「カピバラ」。今回のパンタナールでの撮影エピソードを交えながら、岩合光昭さんが作品ひとつひとつをていねいに解説していきます。パンタナール湿原の源流を求めて訪れたという、ブラジルのギラマンス高原国立公園では、滝の前で華麗なジャンプをする「ピラプタンガ」を撮影。ピラプタンガは、朝と夕方しかジャンプをしないため、冷たい水に浸かり、ジャンプするタイミングを予想しながら粘り強く待ち構えて、1mを超える大ジャンプの瞬間をおさめました。水辺に寝ころがる「ジャガー」の写真には、「ジャガーのこのような姿をいままで見たことがない。ネコ科だから僕にこのような姿を見せてくれたのかもしれません。思わず、『いい子だね』と言いそうになってしまった。」とコメントし、会場は一斉に笑いにつつまれました。

ギャラリートークでは、岩合光昭さんの解説を通じて、「パンタナールで生まれ、パンタナールで命を全うする動物たち」の姿を詳しく知ることができました。また、「動物たちと気持ちを交わしながら撮影していると、『こういうところは居心地が良いな』とすごく感じる。その居心地の良さというのが、環境につながってくる。野生動物が豊かに育まれているパンタナールは、居心地の良い環境が残された世界でもとても貴重な場所だと思う。」という岩合光昭さんの言葉に、自然環境や生き物の多様性に目を向け、守っていくことの大切さを再認識しました。参加者の方々も、岩合光昭さんのお話に真剣な表情で聞き入り、終了後には、「珍しいお話、貴重なお話をたくさん聞くことができ、とても興味深かった。」と感想を話していました。

ギャラリートーク終了後は、恒例のサイン会

ギャラリートーク終了後は、会場でカレンダーを購入された方を対象に、サイン会が行われました。岩合光昭さんは、1点1点ていねいにサインをしながら、おひとりおひとりと和やかに会話し、最後は握手でお見送りをしていました。

カレンダーは、WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)の通販サイト「P A N D A S H O P 新規タブで開きます」で販売され、収益はWWFの地球環境保全活動に役立てられます。

大型ポスター掲出場所は絶好のSNS スポット

最後に、写真展の見どころをもう1つ、ご紹介します。今回、ギャラリー外の通路に、写真展の大型ポスターが設置されました。ギャラリーのガラス面を覆い隠すほどの大きなポスターで、ジャガー版とカピバラ版があります。会場外なので撮影は自由。岩合光昭さんが撮影したジャガーやカピバラと一緒に写真が撮れる、絶好の撮影スポットです。

関連リンク

「Wisdom of the Wild / 時の鼓動。生命の躍動。」撮影記
パンタナールの撮影レポート、野生動物ギャラリーを公開しています

写真で伝えたいこと 岩合光昭「源流をさかのぼると生態系全体が見えてくる」
作品の背景や動物写真を撮ることについてのインタビューを公開しています