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1998年 3月18日
検査部門の運営改善に必要な機能を凝縮
生化学自動分析装置「AU400」
「AU400」
「AU400」
生化学自動分析装置「AU400」は、(1) Quality、(2) Cost、(3) Speedyの3要素をテーマにして開発されました。検査部門の要望に応えるために、小型機種でありながら、分析に関する基本性能は上位機種と全く同等の機能を盛り込み、さらに緊急検査対応、特殊項目分析のアプリケーション能力も充実させています。「AU400」は装置自体の高機能化に加え、モデムを使用した通信機能を標準装備しているため、データ管理サービス、リモートメンテナンスサービス等のサポートサービス(有料)の活用を可能にしています。
  1. Qualityの追求
    • 上位機種と同じ新光学測光系の採用、データデジタル信号化により、分析の基本性能を充実。
    • 検体前希釈機能の採用により、アプリケーションの柔軟性の向上。

  2. Costの追求
    • 150μL分析による、試薬コストの大幅削減。(当社従来400テスト機比45%削減)
    • 硬質ガラスキュベット(半永久使用)の採用による消耗品コストの大幅削減。
    • シールドウォーターバスの採用による洗浄液コストの低減。

  3. Speedyの追求
    • 10本ラックと保冷機能付ターンテーブルのツインサンプラーの採用により、多量検体測定中の緊急検体のスムーズな処理の実現。
    • 緊急検体の測定はワンタッチ操作可能。
    • バーコードリーダー標準装備により、ラック測定検体・保冷ターンテーブル測定検体・試薬の全てがID管理可能。
主な機能の詳細
  1. ツインサンプラーの採用
    多量検体を効率良く処理するラックサンプラーは一度に80検体分の架設ができ、一方最大22検体分の至急検体を割り込み最優先で処理・データ報告できる保冷ターンテーブルを装備しています。さらに、保冷ターンテーブルは標準液(規準データとなる検体)や管理血清の蒸発・濃縮を防ぎ、装置を常に至急検体対応可能な状態に保てると共に、一連の検査の間にコントロール血清を定期的に割り込める設定も行えます。

  2. 検体前希釈機能を搭載
    検体前希釈(5~100倍)により、異常高値検体への対応や、原尿測定時のアプリケーションの柔軟性が高まります。再検時の希釈分析にも対応し、再検条件を予め指定しておくことで、自動希釈再検が可能です。

  3. 新光学測光系採用による超微量分析の実現
    最終測光検液量が150μLから行え、低コスト分析の実現に貢献します。

  4. 通信機能の標準装備によるサポートサービスの提供
    モデムを使用した通信機能を標準装備。通信機能を利用したリモートメンテナンスやデータ管理サービス等のサポートビジネス(オプション)が提供できます。

  5. 安全性に配慮したサンプル詰まり検知、プローブ衝突検知機能
    フィブリン等でのサンプルプローブの詰まりをセンサーで検知し、アラーム・画面表示で警告し、分析中にプローブがサンプルカップに衝突した場合等も分析動作を自動停止します。分注済みのデータは検査を続行します。

  6. 充実のオプション
    • ISE測定ユニット
      装置最前面にスペースを確保し、電極交換や試薬交換時の使い勝手を考慮しました。当装置により、Na、K、Clの分析が行えます。
    • タッチスクリーン
      データ管理システムのキーボード、マウスでの画面操作に加えて、便利なタッチスクリーンも用意しました。夜間や緊急検査時のヒューマンインターフェイスの向上に役立ちます。
主な仕様
項目 内容
方式 シングルライン・マルチテスト
分析法 エンドポイント法、レイト法、フィックスド法、電極法(オプション)
同時分析項目数 48項目
オプションISEユニット接続時 51項目
処理能力 400テスト/時
オプションISEユニット接続時 800テスト/時
サンプラー (1) ラック方式:1ラック10検体、80検体同時セット可能
(2) ターンテーブル方式:22検体同時セット可能、検体保冷可能
緊急検体 (1) ターンテーブルにて項目間に割り込んで最優先分析
(2) 緊急検体用ラックにてラック間に割り込んで分析
再検査 (1) ターンテーブル上での再検
(2) 再検ラックによるバッチ再検
(3) ラック自動戻しによる自動再検
検体希釈 検体前希釈分析可能(5~100倍)
恒温槽方式 シールドウォーターバス方式
サンプル量 2.0~50μL(0.5μL毎設定可能)
反応液量 150~550μL
測光吸光度範囲 0~2.5OD
反応時間 最大8分38秒
反応管 硬質ガラスキュベット(光路長6mm)
ID対応 (1) サンプル(ラック、採血管、ターンテーブル)全て可
(2) 試薬ボトル(60ml、30ml)
安全機構 サンプル詰まり検知、プローブ衝突検知
OS Windows NT
DPR 日本語漢字カラー
データ保存 30,000検体
報告書 報告書作成機能
データ処理 項目間演算、検体ブランク補正、相関補正、基準範囲、パニック値、ダイナミックレンジ、再検レンジ等の判定、試薬吸光度、反応吸光度チェック、異常値・未検査・再検査リスト
通信機能 リモートメンテナンス等のサービスメニュー利用可能(一部有償)
オプション (1) 電解質測定ユニット
(2) タッチスクリーン
(3) セカンドプリンター
寸法・重量 本体 1450×760×1210mm 420kg
DPR 700×700×1430mm 70kg
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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