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1998年 9月30日
チャンネル内蔵のリトリーバル内視鏡
工業用ビデオスコープ(チャンネル付)
「IV7D6X1-26」
IV7D6X1-26
工業用ビデオスコープ「IV7D6X1-26」
「IV7D6X1-26」は、スコープにチャンネル(φ1.7mmの穴)が内蔵され、F100エンジン(PLATT&WHITNY社:米国)用のフックアセンブリ(注1)を使用して検査が可能な工業用ビデオスコープです。またチャンネルを利用して、スコープで観察しながら、リトリーバル処置具(注2)を使って、機械内部からの異物回収を実現しました。さらに、IV6型シリーズの特長である明るく鮮明で高解像な画像がモニタ上にフル画面表示できます。
また、蛇管部にリジッドスリーブ「MAJ-456」(別売)を外付けすることで、側視の硬性鏡の様な使い方も可能です。
主な特長
  1. 内径1.7mmのチャンネルを内蔵
    スコープに、内径1.7mmのチャンネルを内蔵。付属のフックアセンブリによる、F100エンジンタービン部のステーターの検査が可能です。

  2. 機械内部の異物取り出しが可能
    リトリーバル処置具(近日発売予定)を使用して、機械内部に落ちた異物を、スコープで観察しながら回収することができます。

  3. 高画質CCDによる鮮明な画像を、モニタにフル画面表示
    IV6型シリーズの特長である、高画質で鮮明な画像をモニターにフル画面表示することにより、正確でスムーズな検査が行えます。さらに、高機能コントロールユニット「IV-6A」を使えば、長時間露光、ズーム、仮想スクロール(パン)(注3)などの便利な機能を使用できます。

  4. 挿入部の挿入性と耐久性を両立
    挿入部は従来から挿入性に定評のあったオリンパス独自のTF蛇管(注4)に加えて、ブレードをステンレスからタングステンに変更し、さらに特殊樹脂を含浸(注5)させたことで、挿入性と併せて耐久性の向上も図られています。

  5. 硬性鏡としての使用も可能
    リジッドスリーブMAJ-456(別売)により、側視の硬性鏡と同じような使い方も可能です。その結果、直線的なアクセスが可能な検査部位ではより簡単に検査が行えます。
(注1) フックアセンブリ
「IV7D6XI-26」をF100エンジンのタービンブレードに固定し、タービン部のステーターの検査をするために用います。
(注2) リトリーバル処置具
機械の中に落ちたネジなどを取り出すために用います。先端の形状は、ワニグチ、バスケット、マグネ ットなどがあります。
(注3) 仮想スクロール(バン)
ズームにより画像を拡大する部分を、元の画像の範囲内でスクロールできる機能です。
(注4) TF蛇管
スコープ先端部は曲がりを通過し易くするために軟らかく、手元に行くに従って硬くすることにより、押し込む力が伝わりやすい構造になっています。
(注5) 特殊樹脂を含浸
タングステンブレードの隙間に特殊樹脂を埋め込むことでブレードのほつれを防止します。
主な仕様
項目 仕様
IV7D6X1-26 光学系 視野角 120°
  視野方向 直視
  観察深度 9~80mm
  照明方式 ライトガイド方式
挿入部 先端部 外径 φ7.3mm
  湾曲部 湾曲角 UP130°、DOWN130°、RIGHT130°、LEFT130°(4方向)
  軟性部 柔軟性 手元側が硬く、先端部にいくに従って
徐々に軟らかくなるTF蛇管を採用。
    外装 特殊樹脂含浸タングステンブレード被覆
  最大径 φ7.3mm
有効長 2610mm
全長 2900mm
ユニバーサルコード長 2000mm
CCUコード長 500mm
MAJ-456 光学系 視野角 120°
  視野方向 側視
  観察深度 7~80mm
挿入部 外径 φ8mm
  長さ 338mm
固定部 外径 φ23mm
全長 420mm
使用環境
IV7D6X1-26 使用温度
範囲
挿入部 -10~80℃/空気中
挿入部以外
の部分
0~40℃/空気中
使用気圧 挿入部 1013hPa (1気圧(常圧)/空気中)
挿入部以外
の部分
1013hPa (1気圧(常圧)/空気中)
耐液体性 挿入部 ガソリン、機械油、軽油、5%塩水が付着しても支障ありません。
(ただし、チャンネル内は除く)
防水性 挿入部 防水構造ではありません。
挿入部以外
の部分
防水構造ではありません。
MAJ-456 使用温度 挿入部 -10~80℃/空気中
使用気圧 挿入部 1013hPa (1気圧(常圧)/空気中)
耐液体性 挿入部 ガソリン、機械油、軽油、5%塩水が付着しても支障ありません。
防水性 挿入部 防水構造ではありません。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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