本文の始まりです


2000年 8月 1日
・スマートメディア使用により最長22時間20分まで連続録音
・機能と使いやすさを両立させたデザイン
・パソコンとの親和性向上による新たな使い方を提案
ICレコーダー「Voice-Trek(ボイストレック) DS-1」新発売
Voice-Trek DS-1
「Voice-Trek DS-1」
オリンパス光学工業株式会社(社長:岸本 正壽)は、スマートメディアを採用し、使いやすさを重視したデザインで、PCと組み合わせて使えるICレコーダー「Voice-Trek DS-1」を2000年9月8日から発売致します。付属の16MBカードで最長5時間30分、別売の64MBスマートメディアの利用で最長22時間20分の連続録音を可能としました。
Voice-Trek DS-1」は、お客様より要望の多かった、1)スマートメディアの採用、2)使いやすさを重視したデザイン、3)パソコンと組み合わせた際の使い勝手の向上などを実現した製品です。
「Voice-Trek DS-1」は、当社デジタルカメラCAMEDIAシリーズで実績のある、3V(3.3V)スマートメディアを採用しました。CAMEDIAシリーズで発売されているスマートメディアやカードアダプタがそのままご利用いただけますので、ご利用環境に合わせた使い方が可能です。もちろん、マイクロカセットレコーダの様に、カードを交換しながら長時間録音をしたり、録音内容によっての使い分けも可能です。
「Voice-Trek DS-1」は、録音時によく使われるボタンをボディ前面に、再生時によく使われるボタンはボディ側面に配置したことで、1つ1つのボタンを大きくすることができ、使い易いデザインになっています。また、マイク感度切り換えや音声起動録音など、よく使われる設定を側面の専用スイッチで行えるようにし、その上、大型液晶表示も採用したことで、さらに使いやすくなっています。
「Voice-Trek DS-1」は、録音した音声を高音質のまま高圧縮されたデジタルデータ(DSS規格ファイル)に変換し、スマートメディアに記録します。付属の16MBで最長5時間30分(長時間モード)、別売の64MBで最長22時間20分(長時間モード)の連続録音が可能です。デジタル録音の為、挿入録音や聞きたい音声ファイルへの高速アクセスも簡単なボタン操作で瞬時に行えます。また、インデックスマークの記録が出来ますので、聞きたい場所を素速く探し出すのに便利です。
別売のUSB接続キットAS-100Wとあわせて使うことで、記録された音声ファイルを「DS-1」とパーソナルコンピュータ(以後PC)の間で双方向に転送することが可能です。また、PC上で音声ファイルの再生、編集、管理が手軽に行えるだけでなく、ハンドマイクのように「DS-1」から操作でPC上に最長100時間の録音を行うことが出来ます。USB接続キットAS-100Wに付属のDSS Player4は、音声ファイルから文字起こしをするのに便利な機能を搭載しているだけでなく、日本IBM株式会社の音声認識ソフトウェアViaVoiceミレニアムや、株式会社ジャストシステムのVoice一太郎10 e-Talkとの組合せで、録音した音声ファイルから音声認識による文字変換にも対応しています。
製品名 メーカー希望
小売価格(税別)
発売日
ICレコーダー:
Voice-Trek DS-1
33,000円 2000年 9月 8日
DS-1用USB接続キット*
AS-100W
7,000円
*注: USB接続キット AS-200WはWindows98/2000 Professionalに対応しております。
主な特長
  1. 3V(3.3V)スマートメディアの採用
    「Voice-Trek DS-1」は、お客様のご要望の多かった、より一層の長時間録音や、マイクロカセットの様にメディア交換を実現するため、スマートメディアを採用しました。別売のUSB接続キットAS-100Wだけでなく、スマートメディアを読み込むアクセサリ(CAMEDIA MAFP-2N、MA-2、MAUSB-2など)を使用してPCに音声ファイルを転送することも可能です。
    スマートメディアは3V(3.3V)の4MB、8MB、16MB、32MB、64MBまで対応しております。各メディアを使った場合、録音時間のめやすは以下のようになります。
 メモリ容量   標準モード   長時間モード 
4MB 35分 1時間20分
8MB 1時間15分 2時間45分
16MB(付属) 2時間35分 5時間30分
32MB 5時間10分 11時間10分
64MB 10時間25分 22時間20分
注: 電池寿命を超える連続録音が想定される場合は、必ずACアダプタA324(別売)をご利用下さい。 また、ここでの録音時間とは、1つ録音した場合に作られる音声ファイルの連続録音可能時間を意味します。複数の音声ファイルに分けて録音された場合、トータルの録音時間は短くなる場合があります。
  1. 操作ボタンを大型化し、さらに使い易くなった軽量・薄型デザイン
    「Voice-Trek DS-1」は大型液晶表示を採用しただけでなく、使用頻度の高い録音・再生・早送り・早戻しなどの操作ボタンも大型化し、録音関連の操作ボタンは前面に、再生関連操作ボタンは側面に配置することで、一層操作性を良くしました。また、マイク感度切り換え、音声起動録音、ホールドなどのよく使われる設定は、本体横にスライドスイッチとして独立させ、設定の確認や変更が簡単に行えるようになっています。
    使い勝手の良いレイアウトを採用しながら、電池を含んで86g、長さ109.5mm×幅50mm×厚さ16.7mmと小型軽量薄型デザインにまとめましたので、ワイシャツのポケットにもスッと収まります。また前面外装に金属ケースを採用しシルバー主体にまとめたデザインは高級感があり、ビジネスシーンでの使用に最適です。

  2. 高音質録音(高音質と高圧縮を両立させたデジタル音声フォーマット採用)
    「Voice-Trek DS-1」は、標準モードで総合周波数特性300~5,000Hzの高音質で録音ができます。 DSS*1規格によるデジタル音声フォーマットを採用していますので、WAVE(ウェーブ)ファイルに比べると、同じ音質・録音時間でも1桁少ないデータ量*2となります。また、デジタル録音のため、「DS-1」本体で挿入録音や、聞きたい音声ファイルへのアクセスも、簡単なボタン操作で瞬時に行えます。
    *1: DSSとはDigital Speech Standardの略で、オリンパス光学工業、オランダ・フィリップス社、ドイツ・グルンディッヒ社の3社で設定した次世代デジタル音声記録用の標準規格です。互換性を保つために、データの圧縮方式、ファイルフォーマットがDSS標準で規定されています。オリンパス光学工業株式会社では、1998年7月発売の「Voice-Trek VT1000RV」からDSS規格を採用しています。
    *2: 同レベルの録音音質で、圧縮されていないWAVEファイルとDSSファイルとのデータ量の比較をすると、標準モードの場合で約12分の1、長時間モードでは約20分の1となります。

  3. PCとの接続による音声ファイルの活用(USB接続キットAS-100W)
    別売のUSB接続キットAS-100Wを使うことで、「DS-1」で録音された音声ファイルをPCに転送し、PC上で再生、編集、管理が手軽に行えるようになります。PCで編集した音声ファイルを「DS-1」に戻して聞くことも可能です。また、USB接続によるPCからの電源供給により、本体の電池やACアダプタを使うことなく、ハンドマイクの様に「DS-1」からの操作でPC上に最長100時間*の録音を行うことが出来ます。
    USB接続キットに付属のDSS Player4は、ワープロソフトを使用しながら音声再生を行ったり、再生停止の操作をファンクションキーで行ったり、自動的に指定秒数だけさかのぼって再生するなど、文字起こしに便利な機能を搭載しています。また、PC上で簡単にWindowsの標準的なサウンド形式であるWAVE(ウェーブ)ファイルに変換できますので、DSS Playerが無いPCでも録音した内容を再生する事ができます。
    また、当社ではDSSファイル再生専用ソフトウェア、DSS Player-Liteの無償配布を当社ホームページ上で行っておりますので、DSSファイルの少ないデータ量を活かして音声データを電子メールで送ることや、資料に添付して保存するといった活用も可能です。
    *注: 録音可能時間はPCのハードディスク空き容量に依存します。

  4. 音声ファイルの文字変換(音声認識ソフトウェアとの連携)
    別売のUSB接続キットAS-100Wと、日本IBM株式会社の音声認識ソフトウェア「ViaVoiceミレニアム」や株式会社ジャストシステムの「Voice一太郎10 e-Talk」を使うことにより、標準モードで録音された音声ファイルを高い変換効率で文字データへ変換することができます。プレゼンテーションの原稿作成やアイディアメモとして、PCを持ち歩くことなく「DS-1」をモバイル音声入力装置としてもお使い頂けます。
    *注: 音声認識ソフトウェアを使用する場合、予め話す人の声を登録しておく必要があります。複数の話し手が一定しない話し方をする会議や座談会、また、雑音も録音されてしまう講義などの録音音声は、音声認識に不向きです。

  5. アラーム再生機能
    設定した時刻にアラームを鳴らし、アラームがなっている間にいずれかのボタンを押すと、あらかじめ設定した音声ファイルを再生する、アラーム再生機能があります。スケジュール確認や、約束事の徹底などユニークな使い方が可能です。

  6. インデックスマーク記録
    録音時または再生時にインデックスマークを記録することにより、再生時に聞きたいところをすぐに探し出すことができます。インデックスマークは後から削除も可能です。

  7. 音声起動録音(VCVA録音)
    音声に反応して自動的に録音がスタートし、音声が途絶えると約2秒後に録音が停止するVCVA(Variable Control Voice Actuator:音声起動装置)を内蔵していますので、メモリの無駄や再生時の時間のロスを防ぎ、長時間録音に威力を発揮します。また、デジタルならではの応答性の良さにより、起動時の頭切れは殆どありません。
    音声起動レベルは、マイク感度切り換えスイッチと音量つまみで調節可能です。

  8. 3つのフォルダー機能
    録音された音声ファイルをA, B, C 3つのフォルダに分けて保管できます。フォルダ名は「DS-1」本体またはDSS Player4によって変更が可能*ですので、用途別管理、重要度別管理などといった便利な使い分けが可能です。また、音声ファイルはフォルダあたり199件まで保存できます。
    *注: フォルダ名で使用可能な文字は、「DS-1」本体では半角英数字(大文字)とスペース(空欄)で8文字以内、DSS Player4使用時は半角英数字と半角カタカナとスペースで8文字以内です。

  9. 早聞き再生機能
    再生中に再生ボタンを1秒以上押すことで、通常の約1.5倍のスピードで再生できますので、録音内容の急ぎのチェックなど、短時間で再生が必要な場合に最適です。

  10. 外部電源に対応
    単4型アルカリ電池2本で約11時間の録音、または再生が可能です(当社試験法による)。また別売のACアダプターA324を使用することで、長時間録音・再生も電池寿命を気にせず安心してお使いいただけます。
「VoiceTrek DS-1」 主な仕様
記録形式 DSSによるデジタル記録
記録媒体 3V(3.3V)スマートメディアカード(4, 8, 16, 32, 64MB)
カードフォーマット SSFDCフォーラムに準拠するスマートメディアフォーマット
フォルダ数 3フォルダ(FOLDER A, B, C フォルダ名変更可能)
メッセージ数 各フォルダあたり最大199件
規定入力レベル -70dBv
サンプリング周波数 標準モード:300~5,000Hz 長時間モード:300~3,000Hz
記録時間 標準モード:2時間35分  長時間モード:5時間30分
注:いずれも付属品の16MBスマートメディア使用の場合
スピーカー 直径28mm 丸形ダイナミックスピーカー内蔵
MICジャック 直径3.5mm(インピーダンス 2kΩ)
EARジャック 直径3.5mm(インピーダンス 8Ω)
実用最大出力 DC3V 100mW以上(スピーカ8Ω)
電池持続時間 録音時 約11時間(アルカリ電池使用、当社試験法による)
再生時 約11時間(アルカリ電池使用、当社試験法による)
電源 定格電圧 DC3V  電池 単4型(R03、LR03)電池2本
外部電源 ACアダプターA324(別売)を接続
外形寸法 109.5 × 50.0 × 16.7mm(最大突起含まず)
質量 86g(電池含む)
付属品 16MBスマートメディア、イヤホン(E101)、本革製専用ケース、アルカリ電池(単4×2)、取扱説明書
別売 USB接続キットAS-100W(DSS Player4)動作環境
対応OS Microsoft Windows 98/2000 Professional
対応パソコン DOS/V機(IBM PC/AT互換機)
CPU Intel Pentium 166MHz以上、またはAMD K6以上
RAM容量 32MB以上
ハードディスク空き容量 5MB以上
サウンドカード Creative Labs Sound Blaster 16
または 100%互換のサウンドカード
ディスプレイ 800×600ドット以上、256色以上
CD-ROMドライブ 2倍速以上
USB通信ポート 一つ以上の空き
オーディオ入出力端子 マイク入力及びイヤホン(またはスピーカ)出力
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです