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2000年 9月13日
オリンパス光学工業株式会社
コニカ株式会社
ソニー株式会社
帝人株式会社
東ソー株式会社
日立マクセル株式会社
富士通株式会社
三菱化学株式会社
デジタルコンテンツの著作権保護を行う
3.5型MOの「メディアID」機能を推進することで合意
3.5型光磁気(MO)ディスクドライブ(装置)メーカ3社とメディア(媒体)メーカ5社はこのほど、デジタルコンテンツの著作権の保護機能を実現する、「メディアID(仮称)」機能を各社の3.5型MOディスクドライブおよびメディアに搭載し推進していくことを合意いたしました。
[賛同メーカ(8社)] (五十音順)
  3.5型MOディスクドライブメーカ
    オリンパス光学工業株式会社
      コニカ株式会社
      富士通株式会社
    3.5型MOメディアメーカ
      ソニー株式会社
      帝人株式会社
      東ソー株式会社
      日立マクセル株式会社
      三菱化学株式会社
「メディアID」機能は、3.5型MOに固有の番号(仮称:メディアID、以下同じ)を付加することにより、ネットワーク時代におけるデジタルコンテンツなどの流通において課題とされている著作権保護への対応を実現します。さらに「メディアID」を利用したアプリケーションと組み合わせればデジタル化されたさまざまな情報の保護ができます。
今後、賛同メーカ8社は、3.5型MOディスクドライブおよび、230MB、540MB、640MB、1.3GB(GIGAMO) の各3.5型MOメディアに、「メディアID」機能を搭載し、3.5型MOの一層の普及を促進してまいります。
メディアID機能の特徴およびメディアIDの応用について
  1. メディアID機能の特徴
    • 3.5型MO1枚1枚に固有の番号(仮称:メディアID)が付加されます。(注1)
    • メディアIDは変更や消去することができません。
    • メディアID対応の3.5型MOディスクドライブは、メディアIDを読み取る機能を持ちます。
    • メディアID対応の3.5型MOディスクドライブは、従来の3.5型MOも使用できます。
    • メディアID付きの3.5型MOは、従来の3.5型MOディスクドライブにおいても使用できます。(注2)
    (注1) 同じ番号の3.5型MOはありません。
      (注2) ただし、メディアIDはメディアID対応3.5型MOディスクドライブにおいてのみ読取ることができます。

  2. メディアIDの応用
    デジタル技術の進歩により音楽や動画などの情報がデジタル化され、パソコンでの利用が進みましたが、そのデジタルコンテンツのコピーや送信の容易性から著作権保護に対する関心が高まっております。
    また、企業や個人が作成する書類の電子化とともに、これらの情報の不正利用防止に対する要求も高まっております。
    メディアIDは、これらの課題を解決するシステムへ応用することができます。
    具体的には、以下のような応用が想定されています。

    (1)インターネット時代の電子情報の保存
    出版、動画などのインターネットを利用したコンテンツビジネスが広がりつつあります。3.5型MOは、幅広い容量ラインアップと読み書きの高速性を特徴とし、すでに多様な情報の保存に利用されています。
    さらに、メディアID付き3.5型MOをコンテンツの保存先とすることにより、コンテンツ流通において著作権を守りつつ
    • 3.5型MOを追加することによる容量制限のない情報の保管
    • 情報の持ち運び
    • パソコン買い替え時においても情報の安全な保存・移行が可能となります。

    また、Microsoft社は同社が発売を予定しているMicrosoft Windows Millennium Editionに、著作権保護機能の標準搭載を表明しており、3.5型MOのメディアID機能はこれに対応を予定しております。

    今後、著作権保護を実現する環境と、これに対応したリムーバブル記憶メディアの一般化により、新たなコンテンツビジネスの基礎が確立いたします。

    (2)デジタル化されたさまざま情報の保護
    情報のデジタル化と大容量リムーバブル記録メディアである3.5型MOの普及により、多量の情報が身近に保有されるようになりました。

    メディアID機能を利用したアプリケーションが、記録される情報にメディアIDの固有の 番号を付け加えることにより、コピーされた情報の読み出し防止、あるいはオリジナルの3.5型MOの特定などを行うことができます。

    今後ますます増加する企業および個人における情報の交換や蓄積において、メディアID機能を持つ3.5型MOを利用することにより、安全で効率的な情報の取り扱いが実現されます。

    3.5型MOは、これまで非常に高い信頼性と使いやすさが市場に受け入れられ、出荷台数および出荷枚数の年間平均伸び率は140%以上となっており、今年度中にはドライブ800万台、メディア1億枚以上の累積出荷になると予想されています。(注3)
    今後も3.5型MO業界は一体となってインターネット時代のデジタルコンテンツの配布、電子商取引、電子化文書の管理の分野におけるインフラとしてデジタル社会に貢献する製品を提供してまいります。
    (注3) 伸び率は5年間の平均 出典:MOフォーラムJAPAN
    台数は全世界市場
    出典:International Data Corporation、社団法人日本記録メディア工業会
    【商標について】
    ・ Windows は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
    ・その他の製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


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