本文の始まりです


2001年 3月26日
100型の大画面※1で400万画素クラスの高精細映像美を実現
つなぎ目がなく、劇場用プロジェクターに匹敵する明るい映像を提供する
オリンパス高精細リアディスプレイ「HDPS100」
高精細リアディスプレイ「HDPS100」
高精細リアディスプレイ「HDPS100」
オリンパス光学工業株式会社(社長:岸本正壽)は、9台のプロジェクターからの明るい映像を独自の画像貼り合わせ技術とキャリブレーション技術により画期的な手軽さでつなぎ目の見えない約400万画素の高精細な動画・静止画映像を映しだすことができるオリンパス高精細リアディスプレイ「HDPS100」を4月1日から日本、米国を中心に発売します。
昨今の入力機器の高精細化は急ピッチで進んでおり、当社デジタルカメラでも総画素数400万画素のCCD搭載のモデルを筆頭に200万画素を越える高精細機種が中心を占めます。一方、画像の表示装置は必ずしもこの状況に十分対応できていないのが実状です。当社は、高精細映像のクオリティーを損なうこと無くディスプレイ上で表現することができるディスプレイシステムとして「HDPS100」を市場導入します。より高精細な表示装置の需要が高い美術館、博物館、CAD デザイン、各種学会、放送そして広告関連などのディスプレイ環境が飛躍的に向上し利用者へのサービス拡大が期待されます。
「HDPS100」はつぎの技術的また実用的特長を備えています。1)つなぎ目が無く、しかもHDTVより大幅に高画質な約400万画素の映像を100インチの大画面に表示できます。2)9台のプロジェクターを使用していますが、独自のキャリブレーションシステムにより組み立て・設置から調整まで半日程度で容易にできます。3)画面自体が劇場用プロジェクターに匹敵する約1万ANSIルーメン※2相当の明るさを有するため普通の照明のままで十分鮮やかな映像が鑑賞できます。4)比較的低価格のプロジェクターを使ってハイエンドな機能を達成しました。これにより高いコストパフォーマンスが期待できます。
「HDPS100」には上記の技術的な特長に加え、つぎのような機能を持っています。1)約400万画素の高精細映像を忠実に再生するとともに、昨今放送が開始されたHDTVや一般テレビ放送のNTSCも鮮明に映し出すことが可能です。2)時間の経過に伴うプロジェクター劣化が起こっても、キャリブレーションを行えば短時間で均一な画像を得ることが出来、ランニングコストのセーブに繋がります。
発売の概要
製品名 メーカー希望
小売価格(税別)
発売日
「HDPS100」 オープン価格 2001年4月1日
※1 現在の機種のサイズは一般的な会議室に合わせ94インチとしています。
※2 ANSI:American National Standard Institute, ルーメンは明るさの単位。
主な特長
  1. つなぎ目の無い100インチの大画面
    再生しようとする画像データを本機のプロセッサーが自動的にプロジェクターの台数分に分割し、色、ひずみ、明るさを制御し一画面のように映し出します。
    9台のプロジェクターからの映像を貼りあわせて100インチ大のサイズでつなぎ目の 無い映像に仕上げるためには画像の貼り合わせと同時に微妙な色あいの違いの調整が必須です。「高色再現技術」という正確に色を測定するために新開発されたアルゴリズムで瞬時に処理をすることによりこの色合わせを実現します。

  2. 約400万画素の高精細な映像
    SVGA48万画素プロジェクターを9台使用することで約400万画素の高精細映像を実現。
    これは高品位テレビの2倍に相当する超高精細な映像です。また、今までは大画面の映像は画質が粗く近距離からは鑑賞にたえられませんでしたが、このシステムでは30センチの距離からも美しい映像が楽しめます。

  3. 独自のキャリブレーションシステムで容易な設置・調整
    スクリーン上テストパターン画像をリモコン操作で制御しながら画像データをデジタルカメラで撮影することで行う独自のキャリブレーションシステムにより、従来は終日かかっていた色・画像の調整を数十分程へと大幅な時間短縮を達成しました。

  4. 劇場用プロジェクターに匹敵する明るさ
    1100ANSIルーメンの各プロジェクターがそれぞれ小さな画面を投影するため、画面全体では約1万ANSIルーメン相当ととなり、劇場用プロジェクターに匹敵する明るさが得られます。室内の照明を落とすこと無く鮮明な映像が鑑賞できますので学会講演会、大学での講義など聴衆がメモを取りながら出席する場面でのディスプレイとして最適です。
その他の特長
  1. 3層構造の独自設計のスクリーン
    スクリーンは拡散スクリーンと2枚のレンズの役割を果たすレンチキュラーシートからなる独自の構造となっており高精細映像の表現に貢献しています。

  2. 視野角の広さ
    上記の技術により、視野角を120度確保することができ、どこから見てもスムーズな映像を楽しめます。
画像貼り合わせ技術
画像貼り合わせ技術
自動キャリブレーション技術
自動キャリブレーション技術
主な仕様
型  式 100型(94インチ)
シームレスリアプロジェクションシステム
方  式 LCD(液晶)方式SVGAプロジェクタ9台によるシームレスマルチ投影式
表示解像度 3.5~4.0百万画素
 静止画及び動画が可能
 動画表示は30フレーム/sec(Motion-JPEG画像)
画面サイズ 幅1,910mm×高さ1,430mm アスペクト比 4:3
明 る さ 1,100ANSI ルーメンのプロジェクタ9台
(約10,000ANSIルーメン相当、スクリーン面輝度 約400 cd/m2)
コントラスト比 250:1
適視範囲 水平 120度  垂直 120度
入力信号 標  準 :4百万画素デジタルデータ
 汎用デジタル信号TMDS(画素数SVGA×9)
 PCアナログRGB信号(VGA,SVGA,XGA,SXGA入力可)
オプション:放送信号(NTSC、HDTV)DVD,VIDEO
 弊社指定のスキャンコンバータを使用する。(別売)
音  声 音声出力端子:ステレオスピーカOUT*1 LINE OUT*1
キャリブレーション デジタルカメラによる簡易キャリブレーション方式
所要時間 設置時の9画面の画像調整時間60分以内
     その後は15分程度
(キャリブレーション用デジタルカメラ一式は別売)
電  源
消費電力
100, 115, 220V対応
約3.2KW
外形寸法 幅2,310mm×高さ2,380mm×奥行き1,030mm
重  量 600kg
発売時期 2001年4月1日
注) 仕様および外観は、改良のため予告無く変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせはこちらまで
産業システムカンパニー
産業開発本部 産業開発企画部
マーケティンググループ
TEL:0426-46-1275
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです