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2001年10月11日
更新日:2024年02月02日

わずか17分の短時間で内視鏡の自動洗滌・消毒を実現する
内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」新発売
内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」
内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」
オリンパス光学工業株式会社(社長:菊川 剛)は、近年の内視鏡検査や治療の増加に伴い、医療現場における症例間の迅速かつ安全な内視鏡洗滌消毒という強い期待に応え、内視鏡消毒として過酢酸系消毒液を初めて採用した内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」を発売します。消毒液の補充には操作者の安全性を考慮し濃縮液の専用カセットボトル方式を採用し、狭い設置スペースにも対応したコンパクトな設計を実現しました。
尚、内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」は、10月17日から20日まで京都:国立京都国際会館で開催される第62回日本消化器内視鏡学会(学会長:慶應義塾大学外科・北島政樹教授)に出展いたします。
主な特長
1. わずか17分の洗滌・消毒工程で消毒が可能
2. 専用のカセットボトルをワンタッチでセッティングできることで安全性を確保
3. 狭い設置スペースにも対応したコンパクトな設計
専用カセットボトルのセッティング
「専用カセットボトルのセッティング」
市場導入の背景
近年、内視鏡は診断のみならず、患者の負担が少ない内視鏡的治療の適用拡大により内視鏡検査数は年々増加しております。一方、内視鏡の洗滌・消毒への関心が高まる中、より迅速かつ安全に洗滌・消毒が行なえる装置が望まれていました。当社は、内視鏡のトップメーカーとしてお客様がより安全・快適に内視鏡検査を行なって頂くために1980年から業界に先駆けて内視鏡自動洗滌消毒装置を市場導入し、お客様の信頼に応えてきました。
当社はサラヤ株式会社※1(社長:更家 悠介/所在:大阪市東住吉区)と当社内視鏡の耐性に対応し、短時間で消毒効果が得られる過酢酸製剤「アセサイド6%消毒液」※2を共同開発し、内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」の専用カセットボトル方式として採用しました。「アセサイド6%消毒液」は、非アルデヒド系薬剤※3として毒性が低く安全性が高いだけでなく、蛋白凝固がなく洗滌・消毒レベルを向上させています。また、消毒前の洗滌能力の向上、短時間化を図るために、OER-2専用のアルカリ洗剤「エンドクイック」※2と超音波洗滌の併用で即効性のある洗滌工程を実現しました。
内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」は、Speedy、Safety、Compactを基本コンセプトに、大病院から開業医まで幅広く販売展開します。
※1 サラヤ株式会社
社長:更家 悠介(サラヤ ユースケ)
本社所在地:大阪市東住吉区湯里2丁目2番8号
TEL:06-6705-1000(代表)
設立年月:昭和34年2月3日
資本金:45百万円(平成12年10月時点)
売上高:11,061百万円(平成12年10月時点)
事業内容:医薬品、医薬部外品の製造加工及び販売他
従業員数:515名(平成12年10月時点)
※2 「アセサイド6%消毒液」と「エンドクイック」は、サラヤ株式会社から直接当社の国内販売会社であるオリンパスプロマーケティング株式会社を通じて販売されます。
※3 非アルデヒド系薬剤
アルデヒドとは、アルコール基(CH2OH)が酸化したもの(COH)で、例えばアレルギーを引き起こす原因になる等、人体に悪い影響を及ぼすことがあります。「アセサイド6%消毒液」は、このアルデヒド成分がありません。
主な特長の詳細
1. わずか17分の洗滌・消毒工程で消毒が可能
内視鏡消毒で初めて過酢酸系消毒液を採用。従来のグルタラール系消毒液に比べ、消毒時間を大幅に短縮可能。(例えば、結核菌を殺滅するためには、グルタラールの場合は15~45分が必要と言われていますが、OER-2で用いる過酢酸系消毒液なら、わずか5分で殺滅可能)過酢酸系消毒液は、高い消毒効果を持ちながらも毒性が低く、また容易に水・酢酸・酸素に分解されることで残留も少ないため環境にやさしいと言えます。
2. 専用のカセットボトルをワンタッチでセッティングできることで安全性を確保
ワンタッチでのセッティング後は装置側で自動的に濃縮液が10倍に希釈されます。作業者は消毒液に全く触れることなく、また蒸気を吸ってしまうようなこともなく、消毒液の交換作業をスムーズに行なうことができます。
3. 狭い設置スペースにも対応したコンパクトな設計
狭いスペースにも設置できるように、特に横幅を当社従来機種「OER」から30%減らし、狭い内視鏡室や開業医の方々にもご採用頂けるように配慮しました。
主な仕様
●内視鏡洗滌消毒装置「OER-2」
適用内視鏡 当社軟性内視鏡
適用本数 1本
洗滌方式 外表面:超音波洗滌、流液洗滌(洗剤付加)
チャンネル内:送液洗滌(洗剤付加)
ボタン類:超音波洗滌、流液洗滌(洗剤付加)
消毒方式 外表面:消毒液浸漬
チャンネル内:消毒液送液および充満
ボタン類:消毒液浸漬
洗滌時間設定 洗滌時間:1~10分(1分毎設定)
消毒時間設定 消毒時間:0~5分(1分毎設定)、10分
消毒液温度設定 20℃/設定せず
消毒液加温方式 洗滌槽内蔵ヒーターによる加熱
実用液消毒液量 15L(専用の濃縮液カセットボトルをセットし、自動希釈)
洗滌消毒工程
プログラム
プログラム1は固定(全工程17分、うち洗滌1分、消毒5分)
プログラム2~5までは独自プログラムを設定可能(4パターン)
漏水検知 液中での気泡確認(目視)
洗剤注入 洗剤タンク内の洗剤をポンプにより自動注入
アルコール送液 アルコールタンク内のアルコールを送液ポンプにより自動送液、その後エアーポンプによる自動除液
フィルター 水フィルター:0.2μmメンブレンフィルター
エアーフィルター:0.2μmメンブレンフィルター
ガスフィルター:化学反応方式による消毒液毒性成分/臭いの除去
外形寸法 450mm(W)×725mm(D)×955mm(H)
重量 120kg(乾燥状態)
電源 電圧:100V交流、電圧変動:50/60共用
入力電流:12A、周波数:±10%以内
適合規格 IEC60601-1-2に適合
●過酢酸製剤「アセサイド6%消毒液」
供給形態 2液混合タイプ(主剤および緩衝化剤)
750mL×2の濃縮液カセットボトルにて供給
寿命 最長で25回もしくは1週間で交換
施設毎の設定により装置側で交換の目安を表示可能
廃液処理 希釈処理もしくは環境対策として回収
包装単位 6カセット/箱
●アルカリ洗剤「エンドクイック」
供給形態    980mLパック
OER-2洗剤タンクに付属のノズルを付けて注入
包装単位 6ヶ/箱
オリンパスプロマーケティング株式会社(旧 オリンパス販売株式会社)は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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