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2001年12月19日
外来・クリニックでのレーザーの導入を可能にした
小型・軽量半導体レーザーの普及モデル
「医用半導体レーザー装置 UDL-15」を新発売
UDL-15
「医用半導体レーザー装置 UDL-15」
(外観についてはUDL-30、UDL-60と共通)
オリンパス プロマーケティング株式会社(社長:高橋功、本社:東京都千代田区、以下オリンパスPM)は、外来やクリニックでのレーザー導入を普及・促進するため、小型・軽量 、100V電源で15ワットのハイパワーを可能にしながら、従来製品に比べ約40%の価格の引き下げを実現したDIOMED社製「医用半導体レーザー装置 UDL-15」を2001年12月より新発売いたします。
このたび発売するUDL-15は、最大出力を15ワットに設定することで、小型・軽量 化を図りながら、従来の大型レーザー装置と同等の機能・性能・安全性を実現した商品です。とくに同商品は、半導体レーザーの採用により従来の固体・気体レーザー等に比べて格段にレーザー使用時の信頼性が向上すると共に、メンテナンスフリーをも実現しました。
また、価格についても従来高価であったレーザー装置(従来、ハイパワーのタイプでは1,000万円以上、ローパワーのタイプでも500万円以上)に対して、電気メスと同程度の360万円の価格を実現し、外来・クリニック等比較的小規模の医療施設でのレーザーの導入を可能にしました。
同商品は、英国DIOMED社のOEM商品で、1998年4月より発売している60ワットのハイパワーを実現したUDL-60(本体価格998万円)の新たなラインアップとなります。今回のUDL-15の他に、最大出力30ワットのUDL-30(本体価格650万円)も同時に市場投入することで、UDLシリーズは3機種がラインアップされます。
なお、オリンパスPMでは医療施設の規模、用途等に応じたラインアップを充実させることで、3年後のレーザー装置分野の売上を10億円と見込みます。
オリンパスPMは、顧客への新しい価値とソリューションの提供のため、オリンパス製品の販売促進を図るとともに、世界各国から高付加価値商品を輸入し国内で販売しています。
発売の概要
製品名 発売時期
医用半導体レーザー装置 
UDL-15
2001年12月
医用半導体レーザー装置 
UDL-30
2001年12月
医用半導体レーザー装置 
UDL-60
販売中
(1998年4月~)
主な仕様
機種名 UDL-15 UDL-30 UDL-60
レーザータイプ GaAlAs半導体レーザー
波長 810±20nm
最大出力 15W 30W 60W
寸法 39×40×17cm
重量 11Kg 11Kg 16Kg
ガイド光 可視650nm半導体レーザー
プローブ 光ファイバー
冷却 ファン空冷
電源 100V 1.6A 100V 2.2A 100V 5A
主な特長
(1) 小型・軽量
本体の小型・軽量化を実現したことで、持ち運びが容易で、また、保管場所を取りません。
(2) 優れた汎用性
100V電源で使用可能であるため、オペ室、外来等の使用場所を選ばず、院内で広く使用可能です。また、本装置はレーザー治療に求められる機能である「生体組織の切開、止血、凝固、蒸散」を網羅し、同時に各科にて使用可能です。
(3) メンテナンスフリーと維持費軽減
従来のレーザー装置で必要とされていたランプの交換、冷却水の補充、定期点検等のメンテナンスが不要です。同時に定期点検、保守部品等の維持費負担の軽減を可能にしました。
(4) 充実したアクセサリーラインアップ
各科で有効に活用できるよう、全世界でもっとも充実したラインアップを有する米国SLT社製品をラインアップに加え、各科・各手技に適したレーザープローブ、ハンドピース類等のアクセサリーを各種取り揃えています。
(5) 万全の安全機構
小型・軽量ボディーに、従来の大型レーザーと同等以上の安全機構を盛り込み、レーザーに求められる安全性の確保に特に考慮された設計となっています。
(6) 洗練された操作性
小型・軽量で扱いやすいレーザーの特徴を最大限に生かすために、操作性を重視したメインパネルを設計。頻繁に操作が必要なコマンドは大型のダイヤル設定とし、その他の各種機能の詳細設定には対話形式の表示パネルにて設定可能です。
(7) クイックセットアップ
キースイッチON後、数十秒にて使用可能です。従来のレーザー装置のようなウォーミングアップは不要です。使いたい時にすぐに使うことができ、緊急の治療にも対応可能です。
(8) 優れた信頼性
従来のレーザー装置に比べて、半導体レーザーは構造がシンプルであるため、振動等の環境の変化に強く、常に安定した性能を発揮することができます。
半導体レーザーについて
1960年に世界ではじめてレーザー光線が確認されて以降、レーザーは20世紀最大の発明の1つとされ、現在も様々な分野で応用が広がっています。
医療においてはレーザーメスとして広く応用されており、無血的手術(出血の無い切開、凝固)を可能にする最新鋭の医療機器として期待されています。
しかしながら、従来のレーザー装置は、大型・高価であったことに加え、構造が複雑でデリケートであったため、移動時の振動によるレーザー出力の低下等の懸念もありました。
近年、半導体技術の発達により半導体を利用したレーザーが開発され、当初はパワーが低かったために疼痛治療等の限られた応用のみでしたが、高度な光学技術との組み合わせによりレーザーメスとして使用可能なハイパワー化が実現しました。半導体レーザーはエネルギー変換効率が高いことから、熱発生が少なく、特別 な大型の冷却装置が不要で、電源も100Vで可能です。これにより、可搬性に優れた画期的な医用レーザーを実現しています。
DIOMED社からの輸入販売について
本装置はDIOMED社が開発・製造した半導体レーザー装置で、1998年より世界各国で販売されています。日本国内においては、当社が独占販売権を得て、OEMにて輸入販売するものです。
海外ではDIOMED15(日本国内:UDL-15)、DIOMED30(日本国内:UDL-30)、DIOMED60(日本国内:UDL-60)の商品名にて販売されています。
DIOMED社について
<本社>
正式名称: DIOMED, Inc.
所在地: 米国
23MainStreet,Suite 240, Andover MA 01810 USA
代表者: Peter Klein
<英国事業所:開発・製造拠点>
正式名称: DIOMED LIMITED
所在地: 英国ケンブリッジ
Cambridge Research Park Ely Road Cambridge CB5 9TE United Kingdom
1991年 Dr.Tony Raven により設立され、医療用を中心とした半導体レーザーを用いた機器の開発・製造を行っています。
DIOMED社初の製品として、1991年に世界初の半導体レーザーを使用したハイパワー手術用レーザー(レーザーメス/レーザー凝固器)であるDIOMED25(現在のDIOMED30)を発売し、その後、DIOMED60、DIOMED15を発売しました。
また、DIOMED社は上記の手術用レーザー(レーザーメス/レーザー凝固器)の他に、半導体レーザーを利用した美容レーザー(脱毛用、色素沈着除去・血管病変治療用)及び光化学治療(腫瘍親和性の薬剤との組み合わせによる癌治療)用レーザーの開発・製造を行っています。
DIOMED社の半導体レーザーを利用したこれらのレーザー医療機器は、DIOMED社が独自に開発した「複数の半導体レーザー素子から発光したレーザー光を細い光ファイバーに効率良く導光するための独創的な光学技術」により実現されています。この技術は世界各国にて特許化されています。
オリンパスプロマーケティング株式会社(旧 オリンパス販売株式会社)は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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