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2002年 3月13日
オリンパス製気管支内視鏡に関する報道について
オリンパスの医療機器は、50年以上もの間、多くの患者の皆さまに低侵襲診断・治療を行うために用いられてきました。オリンパスは常に患者の皆さまの健康と安全を最優先に考えて参りました。
オリンパス製品をご使用頂いている医療関係者ならびに、内視鏡診断・治療を受けられる患者の皆さまに対する当社の責任を全うするために、米国では、病院からの一件の報告に基づいて、当社米国現地法人オリンパス・アメリカ・インク(以下、OAI)が即座に積極的な調査および当該気管支内視鏡の自主回収(米国食品医薬局(FDA)による要請なしにメーカーが自発的に取る行動)を決めました。OAIは2001年12月初め、自主回収を開始することをFDAに正式に報告しました。自主回収をすると決めた時点で、OAIは気管支肺胞洗滌液のコンタミネーション(患者本人由来ではない菌の検出)と患者の感染に関する報告を受けていました。OAIは、FDA、米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)、病院と協力して原因究明のために引き続き最善の努力を尽くしていきます。また、気管支内視鏡の迅速な回収を確実に完了するため全力で取り組んでいきます。日本国内では、オリンパス光学工業株式会社(以下、オリンパス光学工業)が12月18日に所轄官庁に同様の届け出をし、国内での自主回収(改修)を開始しました。当社は、国内所轄官庁のガイドラインに沿って回収(改修)の適正な手続きを行っています。欧州や世界のその他の地域についても、各国のガイドラインに沿って同様の手続きが取られています。なお、オリンパス光学工業が現在出荷している全ての気管支内視鏡(鉗子口金部)は既に対策されています。
最近、米国メリーランド州ジョンズ・ホプキンス大学病院で緑膿菌により入院患者が感染したとされる事故とオリンパスの気管支内視鏡との因果関係を伝える報道がなされています(緑膿菌は、土、水、汚水などの自然界に多数生息しています。健康な人では問題ないが、抵抗力の衰えた人が感染すると、敗血症や肺炎などを引き起こすことがあります。)。当社は、伝えられる感染の因果関係究明のために情報収集とその分析に全力を挙げて取り組みます。現時点では、回収対象の鉗子口金部が弛んでいた可能性がある当社製気管支内視鏡が今回伝えられている感染の原因であるとする証拠は入手していません。
医療・健康分野で長年の実績のある企業として、オリンパスは患者の皆さまの安全および人々のクオリティーオブライフを最優先してきました。当社はオリンパス医療製品に関する様々な事柄に対する充分な調査に取り組み、今回の件に関しても、全ての関係官庁との協力を継続して行なっていきます。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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