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2003年 4月23日
オリンパスの自動画像補正装置
「Vision Plex(ビジョン・プレックス)」が
「人と防災未来センター」『ひと未来館』
の大型展示映像で採用
~生き物の神秘的な姿を高精細映像で227インチの大型スクリーンに再現~
ひと未来館の大型展示映像「ブナ林の四季」投影イメージ
【ひと未来館の大型展示映像「ブナ林の四季」投影イメージ】
オリンパス光学工業株式会社(社長:菊川 剛)は、4月26日に兵庫県立阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター内に新設される「ひと未来館」(兵庫県神戸市)のコンテンツ "ブナ林の四季 " に自動画像補正装置「Vision Plex(ビジョン プレックス)」を導入します。
「Vision Plex」は、SXGA※1プロジェクターなどを複数接続し、これらのプロジェクター画像を貼り合わせてつなぎ目のない高精細画像を投影できる画像補正装置です。一台のプロジェクターでは高精細映像の大型化に限界があることから、複数のプロジェクターの画像を貼り合わせる技術で、大型スクリーンにきめ細かな映像を投影することを可能としました。
今回の映像システムの導入にあたっては、「ひと未来館」の大型展示映像が繊細な生き物の映像を通して「いのちの大切さ」を来場する大勢の子ども達に理解していただくことを目的としているため、大型で高精細な映像システムが必要とされていました。その中で臨場感溢れる映像を、4台のSXGAプロジェクターを組み合わせることにより、400万画素(2,240×1,792ピクセル)の高解像度な画面をつなぎ目無く大型スクリーンに表現できる「Vision Plex」の技術が評価され、採用されました。
当シアターでは "ブナ林の四季 " をテーマにブナ林に生活する神秘的な生き物の姿を上映します。「Vision Plex」を活用した映像システムで、普段接することのできない貴重な生き物の姿を227インチの大型スクリーンに余すところなく映し出す予定です。
当社では、今回の導入を契機として、「Vision Plex」のさまざまな用途で高精細映像システム提案を図り、航空・交通管制システム、各種シミュレーション、デジタルシネマやプラネタリウム等の分野へ展開を進めていきます。
※1 SXGA:ディスプレイ形式の一つ。有効画素数は約130万画素
人と防災未来センター「ひと未来館」について
阪神淡路大震災記念・人と防災未来センターは、阪神淡路大震災の経験と教訓をもとに、防災やいのちの大切さを伝えるための兵庫県立の研究・情報拠点です。「ひと未来館」は、昨年4月にオープンした「防災未来館」に続き、今年4月26日にオープンする新たな展示スペースで、「いのちの尊さと共に生きることの素晴らしさ」をメインテーマとしています。展示内容には、「ブナ林の四季」のほか、大型3Dハイビジョンシアター「葉っぱのフレディ」の映像体験や、森や花の香り、映像、音響を組み合わせて作り出す「やすらぎの部屋」での癒し体験、インストラクターと共にみんなで音楽をつくる「交流の広場」などがあります。
<概要>
施設名称 阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター「ひと未来館」
所在地 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
オープン日 2003年4月26日(土)
開館時間 9:30~17:30(入館は16:30まで)
ただし、金・土は19時(入館は18時まで)
休館日 原則的に月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
ただし、夏休み中とゴールデンウィーク期間中は無休
※年末年始の12月31日と1月1日は休館

大画面高精細ディスプレイ対応自動画像補正技術「Vision Plex」について
昨年5月に技術発表された「Vision Plex」は、画像貼り合わせ専用のシステム・コントローラーとその制御用パソコン及び画像補正用カメラで構成されている装置です。主な特長は、以下の通りです。
  • デジタルカメラ開発で培ったオリンパス独自の自動補正方式により、短時間で正確にひずみ、明るさ、色合いの調整を行い、スクリーン全体に均一な映像を出力できます。

  • 複数接続による拡張機能で、プロジェクターを縦横に最大68台まで組み合わせ接続することもできます。この拡張機能による高精細投影システムと、弊社が開発しました超高精細動画カメラ試作機※2との組み合わせで800万画素のデジタル動画ライブ投影を実現しました。Vision Plexは、さらに解像度を高め、幅広いシステム構築ができます。

  • スクリーン形状については、平面、曲面、ドーム型等の多様なスクリーンに対応でき、お客様の幅広いご要望に応えられる拡張性のある映像システム構築が可能となります。
    ※2 2002年5月22日に当社が技術発表した800万画素デジタル動画カメラ試作機
導入施設について
施設名 「ひと未来館」3階「ブナ林の四季」スペース
接続機材
(三洋電機株式会社製)
SXGAプロジェクター 4台( 2,240 × 1,792 )
スクリーンサイズ  227 インチ
コンテンツ "ブナ林の四季 "( 12分30秒 )
製作:株式会社 NHKプロモーション
撮影:石橋睦美(自然写真家)、音響効果:斎藤實
デジタル処理協力:オリンパス光学工業株式会社
主なコンポーネンツの仕様
Display
BOX
映像入力 LVDS 4ch, PC入力 ( VGA~SXGA ) , NTSC, DVI,
DVI 4ch ( parallel in )
映像出力 RGB ミニD-Sub 15pin 4ch, DVI 4ch
音声入力 LINE IN 4ch
音声出力 SP OUT / LINE OUT
フレームレート 60fps (但し、内部処理は30fps)
電源 AC100~230V  50 / 60Hz
外形寸法 483mm (H)×445mm (W)×470mm (D)
重量 35 kg
Display
PC
本体 コンテンツ用HDD(RAID) 80GB×2台
LVDS I / Fボード , IEEE1394 ボード
モニタ 15" LCD XGA対応
OS Windows2000 SP2
入力可能な
コンテンツ
形式
静止画 JPEG, BMP
動画 JPEG,音声データはwavファイル
44.1KHz、16bit、STEREOのみ対応
お問い合わせ先
産業システムカンパニー
  産業開発本部 産業開発企画部 マーケティンググループ
  TEL:0426-46-1275
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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