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2003年 5月20日
SARSに関する中国支援について
オリンパス光学工業株式会社 ( 社長:菊川 剛 ) は、中華人民共和国(以下、中国)のSARS(重症急性呼吸器症候群)対策を支援するため、喉頭ファイバースコープ「LF-TP」5本、蛍光顕微鏡「CX41-32L02」10台、生物顕微鏡「CX21BIM」20台(合計約1,600万円相当)を中国衛生省へ寄贈することにいたしました。これは光学機器(顕微鏡)及び内視鏡の中国総代理店、TKOオプトメディカルコーポレーション(社長:亀岡莞爾)と共同で行うもので、5月下旬頃、喉頭ファイバースコープの全数を北京市衛生局SARS医療専門病院に、蛍光顕微鏡及び生物顕微鏡はそれぞれ半数づつ(各5台/10台)が中国疾病予防控制中心と北京疾病予防控制中心に納入される予定です。
喉頭ファイバースコープは、呼吸不全に陥ったSARS患者の気道を確保する気管チューブを挿管する際に使用します。内視鏡で観察しながら迅速に挿管できるとともに、患者の分泌物の吸引や患者との適度な距離を保てるため医療従事者への感染防止にも役立つと見込んでいます。
蛍光顕微鏡はSARSウィルス診断検査 *1 に、生物顕微鏡は培養細胞を用いたSARSウィルス病原体検査法 *2 に用いられることとなり、中国におけるSARS感染者の迅速かつ正確な診断を支援することができます。
一方、当社の現地法人であるオリンパス中国投資有限公司(総経理:一ノ瀬 節夫)が中国外商投資企業協会を通じて現金(20万人民元)の寄付も行っており、これらの活動によって、中国におけるSARS感染患者の早期回復と感染終息のための一助になればと考えています。
*1  SARSウィルス診断検査:
  免疫蛍光抗体法(IFA:Immunological Fluorescence Antibody test)によりSARSウイルスの検出に用いられ、患者の血清中の抗体を発症後10日目以降より陽性検出でき、信頼性および迅速性が高いウィルス検査法とされています。
*2  SARSウィルス病原体検査法:
  SARSウィルスの感染が想定される場合は、生物顕微鏡により全ての病原体診断のスクリーニングが実施され、SARSに対する全ての疑い例及び可能性例について検査がなされます。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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