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2003年 8月22日
国内初、超高速インターネットを介した国際遠隔手術
ギガビット回線を利用した日韓遠隔手術支援を実施
九州大学(福岡県福岡市、総長:梶山千里)は、オリンパス光学工業株式会社(以下オリンパス、東京都新宿区、代表取締役社長:菊川 剛)、富士通西日本コミュニケーション・システムズ株式会社(以下富士通西日本コミュニケーション・システムズ、福岡県福岡市、代表取締役社長:高木 宏)、玄海プロジェクト協議会(福岡県福岡市、事務局長:岡村耕二)、九州電力株式会社(以下九州電力、福岡県福岡市、代表取締役社長:松尾新吾)と共同で、福岡と韓国(ソウル市)間を超高速インターネットで結んだ内視鏡外科手術の遠隔手術支援システムを実施致しました。超高速インターネットを介した国際間の遠隔手術支援は、国内初となります。
日韓の国際交流を促進する目的で、平成13年より産・官・学の共同で日韓共同プロジェクト(通称「玄海プロジェクト」:http://genkai.info/)が開始されています。このプロジェクトの目的は、両国を跨ぐ玄海灘に海底ケーブルを通して、韓国と九州大学の間にギガビット回線を直結し、その中に設置される超高速通信回線を利用して日韓の学術・文化交流を推進することにあります。
今回の日韓遠隔手術支援は、その一環として医療の分野から内視鏡外科手術の配信を行うもので、インターネットプロトコルを用いたネットワークを通して、九州大学で行われる内視鏡外科手術の画像をリアルタイムに韓国側の施設に伝送します。韓国側では専門医師が待機し、九州大学から送られてくる内視鏡手術画像を基に、手術前の検査画像や手術術式などについて、双方が協議しながら手術を行うものです。
遠隔手術支援の概要
実施日時 2003年8月22日(金)
場所
日本側: 九州大学医学部附属病院 手術室、及び光学医療診療部
責任者:臨床・腫瘍外科教授 田中雅夫
韓国側: 国立がんセンター
責任者:胃外科専門医 Young-Woo Kim
2地点の距離 約600km
バンド幅 70Mbps
伝送方式 DVTS(Digital Video Transfer System)
セキュリティー対策 VPN + 暗号ソフト
本件の背景
今回の日韓遠隔手術支援は、その一環として医療の分野から内視鏡外科手術の配信を行うもので、インターネットプロトコルを用いたネットワークを通して、九州大学で行われる内視鏡外科手術の画像をリアルタイムに韓国側の施設に伝送します。韓国側では専門医師が待機し、九州大学から送られてくる内視鏡手術画像を基に、手術前の検査画像や手術術式などについて、双方が協議しながら手術を行うものです。
システム構成
日韓テレサージェリー構成図 日韓テレサージェリー構成図
各協力施設の役割
・  オリンパスは、画像伝送のインターフェース(システム図中:画像伝送コントローラ)や内視鏡外科手術統合システム「EndoALPHA」などを含めた画像伝送システムを提供しております。
・  富士通西日本コミュニケーション・システムズは、画像伝送装置(DVSTREAM)を提供しております。
・  玄海プロジェクト協議会は、日韓の海底光ケーブルを用いた超高速インターネットサービスを提供しております。
・  九州電力は、日韓国際回線(KJCN)を提供しております。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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