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2003年10月 7日
オリンパス株式会社とオリンパスロジテックス株式会社
社団法人日本ロジスティクスシステム協会*1から
2003年度(第20回)「ロジスティクス大賞*2」を受賞
オリンパス株式会社(以下オリンパス、社長:菊川  剛)とオリンパスロジテックス株式会社(以下ロジテックス、社長:田畑  正敏、所在:神奈川県川崎市)は、「カンパニー制の壁・異なる市場特性を克服した全体最適による国内物流拠点最適化と、物流子会社の風土改革の同時実現」の取組みと成果に対し、社団法人日本ロジスティクスシステム協会から2003年度(第20回)「ロジスティクス大賞」を受賞しました。
2003年度(第20回)「ロジスティクス大賞」の受賞理由
全体最適、SCMの観点からカンパニー横断的な物流システムの構築に取り組み、拠点統合による国内物流拠点の最適化を実現、さらにロジテックスに対し低費用化のために要員構成改革を実施するなどの体質改革にも取り組み、在庫削減、物流コストの削減など具体的な成果を出した点が高く評価されました。
取組みと成果
1.  国内物流拠点最適化の実現
  事業部(2001年4月から社内カンパニー制)別の物流拠点最適化の理論的な検証を行い、全社最適化と将来のSCMの観点で整合し、従来東京都八王子市と長野県伊那市を中心に15ヶ所に分散していた国内倉庫を2001年8月に川崎に拠点統合しました。
2.  ロジテックスの低費用化と体質改革
  1) オリンパスからの出向社員を原則廃止し、低費用化のための要員構成改革を実施しました。
  2) オリンパスへの物流費請求方式を作業量に応じて変動する個建て方式に変更し、オリンパスに対する大幅なコスト削減と、ロジテックスの費用削減努力がロジテックスの利益にもなる仕組みに変更しました。
3.  改革の成果
  1) 将来のSCM改革の必要要件整備
    在庫上流化、流通在庫極小化、顧客納入リードタイム短縮、流通加工の拡大、SCM情報システム構築などへの柔軟対応を可能にする基盤が整備されました。
  2) 在庫の大幅な削減への貢献
    ロジテックスに実在する在庫金額が、拠点統合直前(2001年8月)の360億円から2002年5月には169億円と47%に激減しました。
  3) 物流費の大幅な削減
    拠点統合前の1999年度に2,647百万円であった直接物流費を、拠点統合後の2002年度には1,937百万円と710百万円(28%)の大幅削減を実現しました。
  4) ロジテックスの要員低費用構造化と風土改革の成功
    パート等比率の拡大(45%から70%へ)とオリンパス出向社員を21名から2名に削減し、低費用化を実現。また、拠点統合を機に人事制度を改定し、社員の意識改革を推進して風土が大きく転換しました。
  5) 環境負荷低減
    拠点統合に伴い、従来の倉庫間の定期便トラック輸送を統廃合することでCO2について67t/年の削減を実現しました。
*1  社団法人日本ロジスティクスシステム協会:
設立:  1992年6月
会長:  トヨタ自動車株式会社取締役社長 張 富士夫
所管:  経済産業省、国土交通省
会員企業:  953社(2003年6月19日現在)
*2  ロジスティクス大賞:
ロジスティクスの社会的浸透とロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に、社団法人日本ロジスティクスシステム協会により創設され、企業で行われているロジスティクス高度化への取組みと、その優れた実績を顕彰するものです。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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