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2004年 7月15日
生細胞の顕微鏡画像の撮影に最適な
高感度冷却CCDカメラ「DP30BW」を新発売
高感度冷却CCDカメラ「DP30BW」 当社倒立生物顕微鏡「IX81」との組み合わせ例
高感度冷却CCDカメラ「DP30BW」 当社倒立生物顕微鏡「IX81」との組み合わせ例
オリンパス株式会社(社長:菊川剛)は、7月20日より高感度でリアルタイム※1な画像の表示が可能な140万画素の高感度冷却CCDカメラ「DP30BW」日本で発売し、順次世界に展開致します。「DP30BW」は顕微鏡の蛍光画像を白黒撮影するもので、生きた細胞の観察「ライブセルイメージング」に最適なデジタルカメラとして開発されました。生物の個体の発生を研究する発生生物学、遺伝子やたんぱくの構造と機能の解明を中心とする分子生物学などの生細胞の先端研究分野に向けて販売していきます。
※1  リアルタイム:1360x1024ピクセルの画像サイズで15フレーム/秒。また静止画の場合同サイズ1枚の取得時間は0.3秒
発売の概要
製品名 発売日
140万画素高感度冷却CCDカメラ「DP30BW」 2004年7月20日
主な特長
1.生細胞観察「ライブセルイメージング」に最適なリアルタイムな画像表示
  2.クラス最高レベルの低ノイズ、高感度化を実現:弱い蛍光でも撮影が可能
  3.多機能で使いやすい付属ソフトウェア「DP-BSW」を装備
市場導入の背景
生命科学分野の先端の研究では、例えば細胞内のタンパク質の動きを見るなど、より生体に近い生きた細胞全体の挙動を観察する手法が多く使われるようになり、それに伴い経時的に細胞の動きを記録するニーズが高まっています。今回発売する「DP30BW」は、リアルタイムでの画像の表示、低ノイズ、高感度化などを実現し、生細胞研究のニーズに合わせて開発されました。
主な特長の詳細
1. 生細胞観察「ライブセルイメージング」に最適なリアルタイムな画像表示
  15フレーム/1秒での動画撮影が可能なため、生きた細胞の動きを時間を追って観察することができます。また、静止画1枚の撮影時間が0.3秒と短いため、蛍光色素を光らせる為の励起光の照射時間が短縮されます。これにより標本への影響を軽減でき、蛍光の退色を最小限にとどめることができるだけでなく、ストレスを感じず作業が行えます。
2. クラス最高レベルの低ノイズ、高感度化を実現:弱い蛍光でも撮影が可能
CCDの冷却と低ノイズ回路によりノイズの低減や高感度化を実現しました。また独自の背景除去機能※2を搭載しており、ノイズの少ない鮮明な画像を得ることができます。CCDはファンを使わない自然空冷方式のためカメラからの振動・音を抑え観察に影響しません。
※2  独自の背景除去機能:カメラ内のシャッターを閉じて撮影するとそのカメラ独特の背景ノイズのデータを得ることができます。シャッターを開けて撮影した画像からこのノイズを演算で除去します。
3. 多機能で使いやすい付属ソフトウェア「DP-BSW」を装備
  カスタマイズが可能なメニューバーや矢印つきコメント、時刻、スケールを挿入しての画像保存など、直感的で使いやすいソフトを開発しました。動画はAVIまたはMPEG-1フォーマットで保存することができます。また数色の蛍光色素が使われた標本をそれぞれの波長ごとに取り込み、それを重ね合わせてカラー画像として保存することも可能です。
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