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2006年2月27日
オリンパス株式会社
松下電器産業株式会社
オリンパスと松下電器
フォーサーズシステム規格に準拠した
デジタル一眼レフカメラを開発
オリンパス株式会社(以下、 オリンパス)と松下電器産業株式会社(以下、 松下電器)は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムの規格「フォーサーズシステム規格」に準拠したデジタル一眼レフカメラの共同開発を行っておりましたが、2月26日から米国フロリダ州オーランド市で開催される世界最大規模の映像機材の国際展示会「PMA 2006」(PMA 2006 International Convention and Trade Show)に、その成果を展示します。オリンパスは、協業成果を活かして商品化を行った「E-330」を出品し、松下電器は、同社初となるデジタル一眼レフカメラ「DMC-L1」の開発発表ならびに参考出品を行います。
これらの開発は、2005年1月13日に両社共同で発表しました「両社は、要素技術とキーデバイスを共同で開発し、ユーザーメリットの高い『フォーサーズシステム規格』の特長を十分に活かしたデジタル一眼レフカメラの商品化を推進する」との合意内容に基づいて進められたものです。
このたび共同開発しました「ミラーボックスユニット」と「Live MOS センサー」は、一眼レフカメラにとって非常に重要な要素です。これにより、従来の発想を超えるデジタル一眼レフカメラの商品化が可能になるものと考えています。具体的には、
「ミラーボックスユニット」は、一眼レフカメラのクイックリターンミラー、ファインダー、AEセンサーなどを組み合わせたユニットで、一眼レフカメラの心臓部といえます。このミラーボックスユニットは、両社製品に共通で使えるプラットフォームとして新たに設計・開発されています。
「Live MOS センサー」は、CCDの高画質特性とCMOSの低消費電力特性を併せ持ち、デジタル一眼レフカメラにおいても、ライブビュー表示を長時間続けられるという大きな特長を持つ新世代のセンサーです。また、配線工程の簡素化により、マイクロレンズからフォトダイオードまでの距離が近いため、斜入射特性が良好で画像特性に優れています。
両社は、各々の商品戦略に基づき、これらの優れたデバイスを採用して、それぞれ商品化を行います。
オリンパスは、既に製品発表しています「E-330」に、これら開発協業の成果を活用しています。これにより、従来のデジタル一眼レフカメラでは難しいとされていた、常時、背面液晶モニターを見ながらフレーミングが行えるライブビュー機能を、レンズ交換式AFデジタル一眼レフカメラに、世界で初めて搭載しています。「E-330」はデジタル一眼レフカメラでの新しい撮影スタイルを可能にする画期的な新製品です。
松下電器は、デジタル一眼レフカメラ第1号機として、アナログカメラの操作感とライブビューによる撮影など、デジタルならではの使い易さを両立した「DMC-L1」を開発しました。「Live MOSセンサー」と松下電器独自の画像処理LSI 「ヴィーナスエンジンIII」のデバイスを巧みに組合せ、それらの性能を十分に引き出すことで、一眼レフに相応しい高画質・高速処理を実現しています。今後、鋭意、開発を進め本年中に商品化する予定です。
急速なスピードでグローバルに拡大するデジタル一眼レフカメラ市場において、オリンパスが長年培ってきた業界トップレベルの一眼レフカメラ技術と、松下電器の先進的デジタルAV技術を融合し、フォーサーズシステムのデジタル一眼レフカメラと豊富なレンズ群をご提供することで、これまでに体験したことの無い創造性と満足感をカメラ愛好者にご提供できるよう、今後も技術開発と商品化を進めてまいります。
※ご参考:デジタル一眼レフカメラの世界市場予測
(出典:CIPA、2005年は実績、以降は見通し、台数はメーカー出荷ベース)
2005年実績 2006年 2007年 2008年
379万台 468万台 526万台 562万台
フォーサーズシステム規格の概要
「フォーサーズシステム(Four Thirds System) 規格」は、デジタル技術の特性を十分に活かすために設計・開発されたデジタル一眼レフカメラシステムの規格です。4/3型撮像素子の採用により、一眼レフカメラシステムに求められる高い画質レベルと機動性の高いサイズを両立しています。また、賛同メーカー間のレンズやボディのマウント情報をオープン規格にすることで、賛同メーカー間のカメラボディと交換レンズを自由に組み合わせて楽しむことを可能にしています。
※  Four Thirds(フォーサーズ):英語で4 / 3(3分の4)を意味します。
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