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2006年7月25日

初期強度をアップしたβ-TCP製人工骨補填材
「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)を発売

「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)

「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)

オリンパスバイオマテリアル株式会社(社長:水野 均)は、高純度のβ-TCP(β-リン酸三カルシウム)を主成分とする「骨補填材 オスフェリオン(OSferion)」の追加ラインアップとして、従来品(「骨補填材 オスフェリオン」〔気孔率75%〕)に対して初期強度アップした「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)を8月1日から国内で発売いたします。

製品名 国内発売日
「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%) 2006年8月1日

「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)の主な特長

  1. 初期強度をアップさせ、補填材の圧入が求められる症例への適応が可能
  2. 自分の骨に置き換わる高純度β-TCPの特性を保有

主な仕様

一般名 β-リン酸三カルシウム
化学式 Ca3(PO4)2
外観・性状 白色を呈する多孔質体
式量 310.18
ラインアップ 粒径:1.0~3.0mm, 2.8~5.0mm, 4.7~8.0mm ,内容量:2g, 5g
上記粒径と内容量の組み合わせた計6タイプ

市場導入の背景

骨補填材は、良性骨腫瘍の摘出や骨折等の外傷により生じた骨欠損部、また脊椎手術や人工関節手術で生じた骨欠損部への補填目的で使われています。骨補填材の成分は複数種あり、その中でβ-TCP(β-リン酸三カルシウム)は、体内において自家骨(自分の骨)に置換することが知られています。

当社は、国内で唯一のβ-TCPを主成分とする骨補填材として、1999年4月から気孔率75%多孔体の「骨補填材 オスフェリオン」を販売開始し(当時はオリンパス光学株式会社)、臨床現場から高い評価を頂いてまいりました。このたび、圧入補填が容易で、初期強度の高い骨補填材を求める新たな臨床現場のニーズに応えて、「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)を発売いたします。

「骨補填材 オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)は、骨置換の特性に加えて圧入補填の初期強度が求められる場合に適しており、一方、従来品の「骨補填材 オスフェリオン」(気孔率75%)は、より早期の骨置換が求められる場合に適しております。

今後は、当社「骨補填材 オスフェリオン」シリーズを通じて、患者さんのQOL向上に貢献していきます。

「骨補填材オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)の主な特長の詳細

  1. 初期強度を向上させ、補填材の圧入が求められる症例への適応が可能
    「オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)では、気孔率を従来品の75%から60%に下げることによって、初期強度を10~20MPa(従来品は2~5MPa:共に当社調べ)に高めることに成功しました。これにより、圧入補填に対して気孔形状を維持しながら骨置換を行うことが可能となります。
  2. 自分の骨に置き換わる高純度β-TCPの特性を保有
    「オスフェリオン60」(顆粒タイプ:気孔率60%)は、従来品と同様に、99.9%以上の高純度のβ‐TCP(β-リン酸三カルシウム)を主成分とする骨補填材です。従来品より気孔率を下げても気孔連通性(気孔のつながり)を維持し、β‐TCPの特性である“自分の骨への置換”を実現しました。これにより、患者さんの自家骨移植の必要をなくす、あるいは採骨量を最小限に抑えることが可能となります。

医療機器承認番号:21800BZZ10045000号
製造販売元:オリンパスバイオマテリアル株式会社

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